家族のじかん
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さあ、あたたかなニッポンにかえろう。 さあ、あたたかなニッポンにかえろう。

江戸時代は教えてくれる。資源が限られる今こそ、新しい智恵が生まれ、循環型社会が発展する時だということを。 江戸時代は教えてくれる。資源が限られる今こそ、新しい智恵が生まれ、循環型社会が発展する時だということを。

資源・エネルギー源

日本で唯一
二つの時代の天守と
櫓(やぐら)を持つ松本城。

資源・エネルギー源

日本で唯一
二つの時代の天守と櫓(やぐら)を持つ松本城。

戦国時代末期の松本城は、家康のもとから豊臣秀吉の家臣になった石川数正が城主でした。当時の信州は戦国武将たちの野望が渦巻く地で、そこに建つ城は敵から領国を守ることを念頭にした戦略拠点としての性格が強く、強固に造られていました。松本城天守は戦いを想定した備えとして、弓や鉄砲を放つための狭間という小さな窓を110ヶ所設置し、一層目には、鉄砲も打つように設けられたであろう石落しが11ヵ所設けられている。内堀の幅は、火縄銃の高い命中精度が期待できる約60メートルで造られるなど、鉄砲戦に備えた工夫が凝らされています。さらに大天守(だいてんしゅ)・渡櫓(わたりやぐら)・乾小天守(いぬいこてんしゅ)は江戸の家康の監視という役割を負って築造されました。戦乱の世を越え、家康が天下を統一し平和な世になった江戸時代の松本城には、月見をするための月見櫓(つきみやぐら)と大天守と月見櫓を連結する役割を持った辰巳附櫓(たつみつけやぐら)の2棟が建てられます。松本城は要塞の城から平和な世を象徴する城へと、その役割を変えました

資源・エネルギー源

徳川家とかかわりの深い
大名家を城主に据える松本城。

江戸時代に松本城の城主になった大名は徳川家と深い繋がりを持っています。戸田康長は、家康の生母である於大の方(おだいのかた)が生んだ義妹・松姫を妻として娶り、松平直政は家康二男である結城秀康の子を、堀田正盛は3代徳川家光の寵臣(ちょうしん)、水野氏は家康生母の実家筋でした。松本城は江戸時代を通して、徳川家とかかわりの深い家々が、次々と城主をつとめました

資源・エネルギー源

廃城が相次ぐ明治期に、
その価値を認められる松本城。
町の人々に望まれ
博覧会が行われる

資源・エネルギー源

廃城が相次ぐ明治期に、
その価値を認められる松本城。
町の人々に望まれ博覧会が行われる

明治政府によって廃城が行われるなか、松本城下に生まれた市川量造(いちかわりょうぞう)らが、「天守は壮構な建物で高いところからの遠望は人々の心を開拡するから、ここで博覧会を開くことはもっとも適当な場所である」と本丸・天守での博覧会開催を提案。これは松本城を守るための提案と言い伝えられています。実際に博覧会が明治時代に5回開催され、天守に住民が入ることが実現。第1回目の様子を報じる新聞には、来場者が日々4・5千人は下らなかったと記されています。全国で数々の城が取り壊されるなか、博覧会が開催されたことにより取り壊しを免れた松本城。戦国時代、そして江戸時代を超え、明治時代の世では、町の人々にとっての誇りを象徴する存在へと変化していきました

資源・エネルギー源

松本城は現存12天守のうち
五重六階の天守をもつ、
日本最古の城として
国宝に指定
される。

展覧会は行われたものの十分な管理下になかった松本城は、瓦や壁が落ち出し下見板が剥げるなど傷みが進みました。そこで「松本城天守(閣)保存会」が立ち上げられ、募金を集めて修理にとりかかります。修理に掛かった期間は1903年から始まり、日露戦争を挟んで1913年まで。その時の経費の約8割が賛同者の寄付金で賄われ、住民の力を結集して完成させた大修理でした。「国宝保存法」により1930年に松本城は五重六階の天守を持つ城として国宝に指定されます。さらに数年の時を経て、太平洋戦争から戦火を免れた文化財を守るため「文化財保護法」が制定されたことで、再び1952年に国宝に指定されました。松本城は戦火を耐え抜き人々の支えによって復興され、今では歴史的価値を後世に伝える日本の誇りを物語る城として、人々に愛されています

江戸時代のこころは、今につながるエネルギー。 江戸時代のこころは、今につながるエネルギー。

■松本市アルプス公園

■松本市アルプス公園

住所:
松本市蟻ヶ崎2455-11

松本市街地の北西部の丘陵にあり、西に北アルプス連峰や安曇野、東に美ヶ原と松本市街が一望できる公園です。展望台のある「山と自然博物館」をはじめ、小さな動物園「小鳥と小動物の森」、ローラー付きソリで林間コースを滑る「ドリームコースター」、マレットゴルフ大会など施設も充実。野山の自然に囲まれた総合的なレクリエーション場です。

■松本市美術館

■松本市美術館

住所:
松本市中央4-2-22

松本市出身の世界的前衛芸術家、草間彌生氏の作品が屋外設置や展示物として多数あります。年4回程度の企画展のほか、ワークショップなども開催。ミュージアムショップでは、所蔵作家や企画展の関連商品はもちろん、魅力的な商品を取り揃えています。

■ウッディ・もっく

■ウッディ・もっく

住所:
長野県松本市奈川1044-344

松本市奈川にある日帰り温泉入浴・宿泊施設です。標高1,200mに位置する白樺に囲まれた隠れ家的スポットで、上高地・乗鞍へアクセスしやすく、周辺には野麦峠スキー場もあります。木立の中で自然と触れ合えるログキャビンもあり、のんびり宿泊も。温泉の泉質は強アルカリ性に近く、お湯がやわらかいのが特徴で、お肌がスベスベになる効果が期待できます。

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