家電の省エネポイント 【照明編】

照明で、省エネ+快適性がUP!やっぱり「LED」はオトクです。

消費電力が高くて機器の寿命が短い白熱電球はもちろんのこと、シーリングライトも蛍光灯からLEDに切り替えることで大幅に省エネ化できます。さらに最近は、省エネ以外にも様々なメリットが注目されています。

点灯時間を考慮して、蛍光灯とLEDを使い分けて省エネ!

電球形照明の場合、同じ明るさを実現するために必要な電力が白熱電球を1とするなら、電球形蛍光灯は約5分の1、LED電球は約8分の1になります。つまりLEDは白熱電球の約8倍、蛍光灯の約1.5倍省エネというわけです。

LEDが省エネなのは間違いありませんが、一方で蛍光灯の省エネ化が年々進んでいるのも確かです。LEDは蛍光灯などに比べて製品価格が高い場合が多いので、電気代だけでなく機器料金を含めたトータルコストで比較してお得な方を選ぶというのも一つの手です。

頻繁にオン・オフしてもLEDなら長持ち!

当然のことですが、やはり照明はこまめにオン・オフすることが重要です。蛍光灯の場合は、頻繁にオン・オフすると寿命が短くなってしまいますが、LEDであれば、点灯回数に関係なく長持ちしますので、LEDに切り替えて、さらに、こまめにオン・オフすることをオススメします。

リラックス効果や入眠効果も。

LED照明の場合、明かりの色合いや明るさを調節できるモデルが数多く販売されています。省エネ面だけでなく、生活サイクルをうまく回すためにも、時間帯によって明るさや色合いを変えて生活することをオススメします。

例えば、朝はしっかりと目覚めたいですから、昼光色(青っぽい明るい光)や昼白色(白っぽい光)で明るさを最大にするといいでしょう。夕方や夜に帰宅したら、電球色の落ち着いた光にして明るさを落とします。これで消費電力を抑えられるだけでなく、リラックス効果も得られます。目から明るい光が入ることを抑えることで、より入眠しやすくなるという効果もあります。

色あせしにくい、虫が集まりにくいなどのメリットも!

LED照明のメリットは、省エネ効果だけではありません。LED照明の光は、熱や紫外線をほとんど含まないため、写真や絵に光をあてても、色あせしにくくなります。ですので、スポットライトやダウンライトなどで、写真や絵を照らすのに向いているかと思います。

また、LED照明の光は、蛍光灯と比較すると、虫が集まりにくいようです。ガーデンライトなどの屋外の照明にLED照明を採用してみてはいかがでしょうか。

毎日のこまめな電源オフの習慣化、切替タイミングでのLED化など、照明に関しても、省エネ活動を実践し、皆様の家計に少しでもお役に立てください。

ライター:安蔵 靖志(あんぞう・やすし)

IT・家電ジャーナリスト 家電製品総合アドバイザー(プラチナグレード)。AllAbout 家電ガイド。日経BP社「日経ネットナビ」「日経ネットブレーン」「デジタルARENA」「日経トレンディネット」などを経てフリーに。デジタル家電や生活家電に関連する記事を執筆するほか、家電のスペシャリストとしてテレビやラジオ、新聞、雑誌など多数のメディアに出演。KBCラジオ「キャイ〜ンの家電ソムリエ」に出演するほか、ラジオ番組の家電製品紹介コーナーの構成などにも携わっている。

近著「予算10万円以内! 本気で原音を楽しむハイレゾオーディオ」(秀和システム)

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