家電の最新機能【テレビ編】
センサー機能などで徹底的に省エネ!
録画やネット動画機能にも注目
最新の薄型テレビは「録画機能」が大きく進化しています。以前はレコーダーが別に必要でしたが、最新テレビのほとんどが録画機能を内蔵しており、別売のハードディスクを追加するだけで番組の録画をたっぷりと楽しめます。
他にも、省エネを実現するさまざまな機能が搭載されています。明るさセンサーを利用し、部屋の明るさに応じて画面の明るさを調節する機能や、テレビを操作しないと一定期間経過した後に自動的に電源が切れる機能、人感センサーを利用して人がいないと自動的に切れる機能などさまざまです。
レコーダーいらず!? 録画機能が充実
2011年7月にテレビのアナログ放送が終了してデジタル放送に完全移行したため、その前後に多くの人がテレビを買い換えたのではないかと思います。ただ、それ以降にもテレビの機能はかなり進化してきました。その1つが「録画機能」です。
薄型テレビが出始めた当初から録画機能を搭載する機種はありましたが、最近ではほとんどの機種が録画機能を搭載しています。外付けの「ハードディスク」を別途購入して接続するだけで、レコーダーを買わなくてもテレビ本体だけで録画ができるというものです。
裏番組録画も!?
当初は録画機能といっても1番組しか録画できない機種や、録画中は裏番組が視聴できない機種もありました。しかし、最近では「裏番組録画」(テレビ視聴中に裏番組を録画すること)は当たり前になっています。さらに1番組だけでなく、2番組を同時に録画しながら裏番組を視聴できるというテレビまであります。
自動OFFで省エネ!?
使わないときは自動で消える機能
最も基本的な機能として挙げられるのが「無操作オフ」機能や「無信号オフ」機能。各メーカーが出している製品に搭載されている機能のため、ご自宅のテレビが既に対応しているかもしれません。
「無操作オフ」というのは、一定時間テレビを操作しない(音量調節やチャンネル変更など)場合にOFFになるというものです。テレビを見ながら居眠りしてしまった場合などに便利な機能です。
「無信号オフ」とは、深夜にテレビ放送が終了した場合や、外部入力に接続したレコーダーやゲーム機などの機器の電源がオフになっている場合など、画面に何も表示されていない場合にテレビの電源をオフにするというもの。
人の動きを感知して、自動OFFする機能
人感センサーを利用して人がいるかどうかを感知する機種もあります。例えばテレビの前から人がいなくなってしばらくすると、自動的に電源を切ってくれます。テレビを付けっぱなしの状態で家事などに集中してしまった場合などに、無駄な電気を使わないようにしてくれるので便利ですね。もしテレビの前にあるソファーでうたた寝してしまった場合などにも、自動的に電源をオフにしてくれます。
テレビの明るさに合わせて調節「明るさセンサー」
明るさセンサーを利用し、部屋の明るさに合わせてテレビの明るさを調節してくれる機能も省エネ面では活躍します。液晶テレビの場合、その消費電力におけるバックライト(テレビの明るさの元になっているライト)の割合は大きいもの。薄暗い部屋で視聴している場合、その明るさに合わせてバックライトを暗くすれば、省エネ効果が得られます。
ネット動画でさらに多くのコンテンツを楽しめる
もう1つ、最新テレビの注目機能として紹介したいのが「ネット動画機能」です。
ここ数年で、従来の「フルハイビジョンテレビ」の4倍(縦横各2倍)きれいな「4Kテレビ」が普及しつつあります。でも一方で、地上デジタル放送やBSデジタル放送のほぼすべてが「フルハイビジョン放送」であり、「4K放送」ではありません。せっかく4Kテレビを購入しても、まだ4Kに対応したコンテンツはほとんど出てきていない状況です。(BS・CS放送の一部では2018年12月より4K放送開始予定)
そこで注目したいのが、ネット動画機能です。高級モデルが中心ではありますが、テレビにもネット動画機能が搭載されつつあります。自宅のインターネット回線に接続することで、4K動画を含むコンテンツを楽しむことができます。注目してみてください。
ライター:安蔵 靖志(あんぞう・やすし)
IT・家電ジャーナリスト 家電製品総合アドバイザー(プラチナグレード)。AllAbout 家電ガイド。日経BP社「日経ネットナビ」「日経ネットブレーン」「デジタルARENA」「日経トレンディネット」などを経てフリーに。デジタル家電や生活家電に関連する記事を執筆するほか、家電のスペシャリストとしてテレビやラジオ、新聞、雑誌など多数のメディアに出演。KBCラジオ「キャイ~ンの家電ソムリエ」に出演するほか、ラジオ番組の家電製品紹介コーナーの構成などにも携わっている。