01
何からはじめる?
引越しの荷造りを効率良く進めるコツ
引越しの荷造りは、自分が想定しているよりも時間がかかってしまうことがほとんど。そのため、余裕を持って作業を進めたい人は、引越し当日1ヶ月〜3週間前くらいから始めるのがベストでしょう。
また、荷造り&引越しの後には、荷ほどきの作業が待っています。新生活をスムーズに始めるためにも、しっかりと順序立てたうえで、作業を進めていくことが大切です。
ここでは、荷造り・梱包を進める大まかな順番と時期、作業の内容について解説します。
■引越しの1ヶ月~3週間前
●部屋をブロックに分ける&ブロックをグループに分ける
梱包作業に入る前に、荷造りの必要な部屋をブロック分けします。浴室や洗面など荷物が少ない場所については、位置や使用用途が近いもの同士を一つにまとめます。
ブロック分けが完了したら、新居の家具配置や収納などでグループ分けします。この一手間で梱包はもちろん、新居での荷ほどきもスムーズにおこなうことができますよ。
●段ボールを手配する&不要なものを処分する
ダンボールは引越し業者に必要な枚数を依頼します。想定していたよりも余分に必要となるケースが多いため、可能であれば多めに手配しておくと良いでしょう。引越し業者によっては段ボールの数が決まっていることもあるため、足りない際には自分で調達する必要があると覚えておきましょう。
また事前に不要なものを処分しておけば、段ボールの数はもちろん、梱包や荷ほどき、新居での片付けの手間も減らせます。回収日が限られるなど、処分に時間や手間がかかるものもあるので、余裕を持って進めることが大切です。
不用品処分について詳しく知りたい方は、下記の記事をチェックしてみてくださいね。
引越し時の不用品処分はどこに頼むのがおすすめ?困りがちな家具・家電製品の回収方法などを詳しく紹介!
■引越しの2週間〜3週間前
●梱包作業に必要なアイテムをそろえる
作業に取りかかる前に、必要なアイテムをあらかじめそろえておくと、スムーズに作業に入れます。
梱包作業に必要なアイテム例
ダンボール
ガムテープ
マジック
新聞紙、緩衝材
ハサミ、カッター
工具
軍手
ジップロックやビニール袋
●引越し後まで使う予定のない荷物を梱包
グループ分けが終わったら、「シーズンオフのもの」「使用頻度の低いもの」「しばらく使う予定のないもの」から梱包していきます。使う時期や用途ごとにまとめて入れておくと、新居での荷ほどきや片付けもスムーズです。
■引越しの5日前~前日
●家具や家電製品の引越し準備
日常で使う家電の梱包や家具の解体などに着手。また、洗濯機と冷蔵庫は、引越し前日までに「水抜き」をおこなう必要があります。1日〜2日前までに引越し前最後の洗濯を終わらせ、冷蔵庫内の食材もムダなく使い切るようにしましょう。
●引越し当日まで使用する荷物を梱包
書籍や趣味のものなど、日常生活に差し支えのないものを片付けていきます。台所まわりの梱包には手間がかかるため、食事に使うお皿やコップ、カトラリー類も家族の人数分・最低限のものだけ残して、早めに取りかかるのがおすすめ。「引越し当日も使うもの」「まだ使う可能性があるもの」は、できるだけ同じ段ボールにまとめて封をせずに置いておきましょう。
■引越しの当日
●すべての荷物を梱包する
自分で運ぶ手荷物以外のものを段ボールに入れ、全ての段ボールの封をしたら梱包作業完了です。その際、荷ほどきに必要なアイテムや掃除道具など、新居ですぐに必要となるものはひとまとめにし、すぐにわかるように印をつけるなど工夫しておくと良いでしょう。
02
荷物別!引越し荷造りの服や食器の梱包方法
段ボールに入らない大型の家具や家電製品は、引越し当日に業者が対応してくれるので、自分でおこなう荷造りは、衣服や食器など小物類が中心となります。それぞれの梱包のコツを知らないと、運搬中に破損したり、段ボールを余計に使って荷物が増えたり、必要なものが見つからなかったり、困った事態となることも。
大切な荷物をきちんと新居に運べるように、気をつけたい梱包テクニックを解説します。
■服
収納ケースに入った衣類は、ケースごと運んでもらえます。引き出しやフタが開かないようにガムテープなどで固定し、キャスターが付いている場合は取りはずします。複数ある場合は、番号をふり、新居での収納場所を書いておくと良いでしょう。業者によっては、専用のハンガーボックスを貸してくれるところもあるので事前に確認を。梱包する際、シワをできるだけ防ぐには、大きいサイズの段ボールを選び、詰め過ぎないことがポイントです。スーツなど型崩れが気になるアイテムは、ハンガーにかけたまま袖を内側にたたみ、ふんわりと二つ折りで入れます。
■書籍
重くなり過ぎないよう、一番小さいサイズの段ボールに入れます。表紙や中のページが折れ曲がらないように、サイズごとに分けて、横向きに(寝かせて)詰めていきます。詰め過ぎないように注意することが大切ですが、中の本が動くほど隙間があっても運びにくいため、隙間が気になる際には、緩衝材で隙間を埋めておきましょう。
■食器
・コップ
新聞紙で1個ずつ包みます。新聞紙の一角を内側に折り、折り返した三角形の頂点に重なるようにコップを置いたら、側面に沿ってくるくると巻き込み筒状に。筒の部分をコップの内側にしっかりと入れ込みます。
・ワイングラス
ワイングラス縦半分に折った新聞紙を、ワイングラスの足の部分に巻き付けます。あとはコップ同様に、新聞紙の一角を折って側面をくるくると包み、余った新聞紙をグラスの内側に詰め込めば完成です。背の高い割れ物類を梱包するポイントは、箱詰めの際、立てて入れること。横に寝かせてしまうと、上からの圧力で割れやすくなるのです。また、クッションとなる緩衝材を底面に敷き込むのも忘れずに。緩衝材が底面よりも大きいと安定感が損なわれてしまうので、底面の大きさに合わせてカットしておきましょう。
・皿
平皿は、縦半分に折った新聞紙をジャバラ状に折り、お皿と交互に重ね、全体を別の新聞紙で包みます。割れや欠けの原因になるので、お皿同士が直接触れ合わないように気をつけます。3枚1組ほどでまとめれば、段ボールからの出し入れもしやすいのでおすすめです。茶碗やどんぶりなど、深さのあるお皿は1枚ずつ梱包します。新聞紙の上にお皿を置き、内側に折り込むように包みます。入れる際のポイントは、上からの圧力に弱い平皿は立てて、深皿は重ねて入れること。緩衝材を底面に敷き込むのも忘れないようにします。また、封をする前に箱を揺らして、カタカタと音がしないか確認しましょう。音がするなら、中のお皿が動いているということ。緩衝材などで隙間を埋めます。
■キッチンアイテム
・フライパン
段ボールの一番下に入れます。中で動かないように、フライパンの大きさに合わせた段ボールを選ぶのがポイント。複数ある場合は取っ手部分をずらしながら、重ねて入れます。割れやすいガラス製のフタは、新聞紙でしっかりと包み、同じ段ボールに立てて入れると良いでしょう。
・鍋
フライパンを入れた段ボールに余裕があれば、一緒に入れておくと、新居での荷ほどきがスムーズです。フタを逆さにした鍋を新聞紙を敷いたフライパンの上に重ね、新聞紙→鍋→新聞紙の順に、箱いっぱいになるまで詰めます。割れやすいガラス製のフタは個別に包んで、同じ段ボールの隙間に詰めておきましょう。
・包丁
梱包を誤ってしまうとケガの元にもなる刃物類。安全な運搬はもちろん、荷ほどきの際にケガをしないように、一目でわかるようにしておくことが大切です。刃の部分を、折り重ねた新聞紙でくるくると巻き、しっかりと包んだら、抜けてしまわないようにテープなどで止めます。すぐに包丁だとわかるように、柄の部分を包まずに出しておくことがポイント。刃先を包んだ新聞部分に赤ペンで「包丁」と書き添えておけば、さらに安心です。
・使いかけの調味料
醤油や油などの液体調味料は、注ぎ口をテーブなどで固定したり、ラップでおおって輪ゴムで止めたりします。プラや紙製容器はそのまま、ガラス瓶など壊れやすいものは新聞でしっかりと包み、大きめのビニール袋にまとめます。中身がこぼれてしまわないよう、立てた状態で箱詰めし、袋の口をしっかりと閉じます。砂糖や塩、小麦粉など粉末の調味料も同様にしっかりと口を閉じ、その上から密閉性の高いジッパー袋に入れて箱詰めすれば、さらに安心です。
■小型家電製品
・パソコン(ディスプレイやノートパソコン)
荷物の紛失・破損については保険での保障がありますが、PC内のデータは保障対象外です。梱包する前に、万が一に備えて、バックアップを取っておきましょう。
ディスプレイは気泡緩衝材などを使って、破損しやすい液晶側を厚めに包みます。段ボールの中で、動いたり倒れたりしないように緩衝材を入れて固定します。あれば、クッションを使うと良いでしょう。キーボードやマウスなどの付属品もそれぞれ緩衝材で包み、一緒に入れておきます。封をしたら、目立つところに赤ペンで注意書きを書いておきましょう。
ノートパソコンは、手持ちでの運搬がおすすめですが、専用のケースを用意している業者もあります。事前に確認しておくと良いでしょう。
・コード類
テレビやオーディオ本体は業者が対応してくれますが、コード類の梱包は必要です。また、新居ですみやかに配線できるように、コードを抜く前に、端子とコード両方に番号タグをつけ、写真を撮っておくと安心です。結束バンドなどを用いてコンパクトにまとめ、リモコンと一緒に梱包します。
03
知っておくと便利!引越し荷造りを
スムーズに進めるテクニック&アイデア
最後に、引越しの荷造りで役立つプチテクニック&アイデアをご紹介。手間のかかる荷造り&荷ほどき作業を少しでも効率良くおこなうために、ぜひ取り入れてみてください。
■部屋別のカラーシールをダンボール箱に貼っておく
段ボールを新居に運び入れる際、「どの部屋の荷物なのか」すぐにわかると搬入作業がぐんとスムーズに。梱包の際、新居の部屋ごとに色を決め、目立つところにカラーシールを貼っておけば一目で確認できます。また、部屋ごとにガムテープの色を変える方法もおすすめ。最近ではカラーシールはもちろん、カラフルなガムテープも100円ショップなどで手軽に購入できるのでチェックしてみましょう。
■重たいものは入れすぎない!
梱包の際、軽いものを大きい箱・重いものを小さい箱に入れるのが基本です。書籍など重さのあるものを入れ過ぎてしまうと、持ち上げる際に底が抜けてしまうことも。持ち運ぶ際の負担も考慮し、ムリなく持ち上げることができる重さかどうか確認しながら、作業をすすめると良いでしょう。
■荷解きは「すぐに使うもの」から
まず最初に開けるのは、引越したその日からすぐに使う「生活に必要なもの」です。たとえば、布団や枕などの寝具、簡単な掃除道具、洗面&入浴用具、最低限の調理器具、着替えなど。「今、必要なものは何か?」を考えながら、荷ほどきの優先順位を決めてから作業に入るとスムーズに進められます。
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引越しの荷造りは計画性を意識して進めよう
何かと大変な引越しの荷造りですが、作業に取りかかる前に順序を考え、便利なアイデアやテクニックをうまく活用すれば、意外とスムーズに進められます。
なお、ピアノなどの大型楽器や美術品、仏壇や金庫などの特殊な荷物・取り扱いに注意が必要な荷物がある際には、事前に引越し業者に相談しておくと安心。「作業時間がとれない…」など困った際には、引越し業者によっては「梱包から荷ほどきまで依頼できるプラン」もあるので、利用を検討すると良いでしょう。
荷造り&荷ほどきの他にも、やらないといけないことがたくさんある引越し。電気やガス、水道などの契約もその一つです。中部電力ミライズの「引越しおまとめ便」なら、電気&ガスのセット申込みをはじめ、さまざまな手続きがウェブで簡単におこなえます。また、同時登録できる「カテエネ」では、節約をはじめ、暮らしにまつわるさまざまな情報も満載。ぜひ、合わせてご登録してみてはいかがでしょうか。