引越しハウツー

引越し時の電気・ガス・水道の手続きはいつまでに必要?流れと期日を解説

引越し時の電気・ガス・水道の手続きはいつまでに必要?流れと期日を解説

引越しをする際は業者の手配や住所変更、ライフラインの手続きなど、さまざまな手続きが必要です。うっかり手続きを怠ってしまうと電気・ガス・水道が使えず、引越し先での新生活をスムーズにスタートできません。

この記事では、電気・ガス・水道それぞれの手続き方法や注意点、よくある質問などをご紹介します。引越し予定がある方はぜひ参考にしてください。

01 1. 引越し時は電気・ガス・水道それぞれの手続きが必要

引越しをすることが決まったら、ライフラインの手続きが必要です。電気・ガス・水道のいずれも、新居と旧居の両方で手続きをします。

手続き方法はいずれもウェブ上で手続きが可能ですが、サービスによっては電話や申込書の送付でも手続きが可能です。

特に3月から4月にかけては引越しをする人が増え、手続きが混み合うこともあります。そのため、流れや期日などを事前に確認しておき、余裕をもって準備をしておくとスムーズに手続きが進むでしょう。

02 引越し時の電気・ガス・水道の手続きの流れと期日

引越しをする際のライフラインの手続きについて、電気・ガス・水道それぞれの「使用停止」「使用開始」の手続き方法や注意点を解説します。

2.1. 電気の引越し手続き

まずは「電気」に関する引越し時の手続きについて解説していきます。電気の「使用停止」「使用開始」に必要な手続きは次の2つ。

  • ・旧居の電気停止手続き
  • ・新居の電気使用開始手続き

手続きの流れは、以下のとおりです。

  1. 1. 旧居で契約していた電気会社に連絡して停止手続きをおこなう
  2. 2. 新居で使う電気会社に連絡して使用開始手続きをおこなう
  3. 3. 旧居を退去する際にブレーカーのスイッチを切る
  4. 4. 新居へ引越し後、ブレーカーのスイッチを入れて電気を使い始める

手続きはどちらも「引越し日の1週間前まで」を目安に。停止の手続きをせずにそのままにしておくと、引越し後も引き続き料金が発生してしまいます。

引越しの日取りが決まり次第すぐに手続きしたいところですが、電力会社によっては1ヶ月以上前には手続きを受け付けないケースも。また、年末年始や3〜4月の繁忙期には、手続きの混雑が予想されるため注意が必要です。

電気の引越し手続き 電気の引越し手続き

2.1.1. 旧居の電気停止手続き

旧居の電気停止手続き
届け出先 使用中の電力会社
手続きの目安 1週間前
手続きの方法 ・ウェブ
・電話
必要な書類 ・「電気ご使用量のお知らせ」
・「電気料金領収証」(お客さま番号が記載されたもの)
必要な情報 ・新居の住所
・支払方法
・使用停止希望日時
立ち会い 原則不要

旧居の電気停止手続きは、使用している電力会社のウェブサイト、もしくは電話で手続きします。

手続きの際には、契約名義の他「お客さま番号(毎月届く「電気使用量のお知らせ」や領収書に記載)」が必要。その他、「新居の住所」「支払方法(退去日までの使用料金が日割り計算で請求」)「使用停止希望日時」を伝えられるようにしておきましょう。

また電力会社によっては、日程が近過ぎるとウェブでの手続きを受け付けてもらえないこともあるので、遅くとも1週間前までには手続きを済ませておくとスムーズです。

電気を使用停止する際の立ち会いは原則不要です。ただし、オートロック住宅で作業員だけでは電気メーターを確認できない場合や、契約メニュー、供給設備の状況などによっては立ち会いが必要なケースがあります。

2.1.2. 新居の電気使用開始手続き

新居の電気使用開始手続き
届け出先 契約したい電力会社
手続きの目安 1週間前
手続きの方法 ・ウェブ
・電話
・申込書送付
必要な書類 特になし
必要な情報 ・契約者名
・新居の住所
・入居日(使用開始日)
・申込予定のプラン
・支払方法
立ち会い 原則不要

電気の使用開始手続きは、契約先の電力会社を決めてから、契約したい電力会社のウェブサイト、もしくは電話で手続きします。

地域の電力会社であれば、ポストやブレーカー近くに備え付けられている「電気使用申込書」の送付でも手続き可能。「いつまで」という期限はありませんが、早めに済ませておけば安心ですね。

電気の使用を開始する場合も、停止と同様に立ち会いは原則不要です。ただし、契約メニューや供給設備の状況などによっては立ち会いが必要なケースがあります。

2.1.3. 電気の使用開始手続きの注意点

電力量計がスマートメーターの場合には、事前の申込みが必要です。スマートメーターの当日開通は難しいため、遅くとも2営業日前までに手続きしておきましょう。

ただし、電気会社によっては当日の電話申込みで即日開通してくれる場合もあります。どうしても2営業日前までに手続きできなかった場合は、相談してみるとよいでしょう。

また、スマートメーターの場合も原則立ち会いは不要です。

2.1.4. 中部電力ミライズの電気使用開始・廃止日シミュレーション

中部電力ミライズの電気・ガスの開始・廃止日シミュレーションを使えば、手続きすべき日の確認が可能です。

電気・ガスの開始・廃止日シミュレーション」でお申込日を入力するだけで、最短の電気開始・廃止可能日の目安がわかります。電気だけでなくガスもシミュレーションできますので、ぜひ参考にしてください。

また、同じページから「引越しおまとめ便」の手続きに進むことも可能です。「引越しおまとめ便」では、中部地方を中心に、電気・ガス・水道・NHK・光インターネットなど、最大12のサービスの手続きを一括で変更できます。もちろん、電気・ガスだけでもご利用いただけます。

24時間いつでもご利用いただけますので、日中はお仕事で忙しい方にもおすすめです。

2.2. ガスの引越し手続き

次に「ガス」に関する引越し時の手続きについて解説していきます。ガスの「利用停止」「利用開始」に必要な手続きは次の2つです。

  • ・旧居のガス利用停止(閉栓)手続き
  • ・新居のガス利用開始(開栓)手続き

停止から開始までの流れは以下のとおりです。

  1. 1. 旧居で契約しているガス会社に解約希望日を連絡する
  2. 2. 新居で使用するガス会社に開通希望日を連絡する
  3. 3. (ガス閉栓の立ち会いが必要な場合)閉栓に立ち会う
  4. 4. 新居でガス開栓作業に立ち会う
  5. 5. 新居でのガス使用開始

ガスの利用開始(開栓)は立ち会いが必要ですが、利用停止(閉栓)は原則立ち会いは不要です。

立ち会いが必要になった場合の所要時間は5分〜10分ほどですが、繁忙期や土日祝日などは混み合うため、日時の希望が通らないことも。そのため、どちらも引越しの1週間〜2週間前に手続きしておくと良いでしょう。

ガスの引越し手続き

2.2.1. 旧居のガス停止手続き

旧居のガス利用停止(閉栓)手続き
届け出先 契約中のガス会社
手続きの目安 1週間~2週間前
手続きの方法 ・ウェブ
・電話
必要な書類 ガスの検針票(お客さま番号の確認に必要)
必要な情報 ・現住所の建物の形態(一戸建て、マンションなど)
・使用停止希望日時
・支払方法
・日中に連絡可能な電話番号
・新居の住所
立ち会い 原則不要

旧居のガス停止手続きは、契約しているガス会社のウェブサイト、もしくは電話で手続きします。手続きの際には、契約名義の他「お客さま番号」が必要なため「ガスの検針票」を用意しておきましょう。

引越しの多い3月〜4月頃は繁忙期であり、希望する日時が取れない場合もあるため、余裕を持って1週間〜2週間前までに申し込むと良いでしょう。

ガスの閉栓はガス会社の係員がおこないますが、係員が入れない場所にガスメーターがある場合は立ち会いが必要です。

また、契約者本人の立ち会いが難しい場合は、代理人の立ち会いも認められています。例えば、オートロック式の建物でガスメーターの場所まで係員が行けない場合は、管理人による立ち会いも可能です。

2.2.2. 新居のガス使用開始手続き

新居のガス利用開始(開栓)手続き
届け出先 契約したいガス会社
手続きの目安 1週間~2週間前
手続きの方法 ・ウェブ
・電話
必要な書類 特になし
必要な情報 ・新居の建物の形態(一戸建て、マンションなど)
・使用開始希望日時
・支払方法
・日中に連絡可能な電話番号
・新居の住所
立ち会い 必要

新居のガス使用開始手続きは、契約するガス会社とプランを決めたあとで、ウェブサイトもしくは、電話で手続きします。

また、ガス機器が安全に使えるかどうかの点検もおこなうので、ガスコンロなど、新居で使用するガス機器もそろえておきましょう。引越し当日すぐに使えるように、引越し日の1週間〜2週間前までには申込みしておくと安心です。

引越し当日にガスコンロの設置を依頼する場合は、別途費用がかかるのが一般的です。事前に見積りを出してもらう必要があるため、契約している電力会社に事前に確認しておくことをおすすめします。

2.2.3. ガスの使用開始手続きの注意点

引越し先で同じガスコンロが必ず使えるとは限りません。建物や地域によって都市ガスとプロパンガスのどちらを使っているかは異なります。引越し先のガスに手持ちのガスコンロが対応しているかを確認しておきましょう。

また、手続きが遅れて開始の申込みが当日になった場合は、電話でガス会社へ連絡しましょう。空いていれば即日で対応してもらえるケースもあります。

2.2.4. 中部電力ミライズのガス使用開始・廃止日シミュレーション

ガスの使用停止・使用開始の目安を簡単に調べたい場合は、中部電力ミライズの「電気・ガスの開始・廃止日シミュレーション」が便利です。

いつまでに申込みをしなければならないかがわかるので、引越しスケジュールを立てやすくなります。なお、電気とガスでは最短使用開始日が異なるため注意しましょう。

また、シミュレーション後にウェブからガスの手続きに進むこともできます。24時間いつでもご利用いただけるので、忙しくてなかなか手続きの時間が取れない方にもおすすめです。

2.3. 水道の引越し手続き

最後に「水道」に関する引越し時の手続きについて解説していきます。水道の「利用停止」「利用開始」に必要な手続きは次の2つです。

  • ・旧居の水道利用停止(閉栓)手続き
  • ・新居の水道利用開始(開栓)手続き

利用停止の手続きは、引越し日(退去)の3日~4日前を目安に地域の水道局に連絡します。連絡方法はウェブや電話が一般的ですが、中には自治体の窓口で受け付けている場合もあります。

利用開始の手続きは、引越し日(入居)の3日〜4日前までに、新居のある地域の水道局に連絡します。

利用停止から利用開始までの流れは以下のとおりです。

  1. 1. お客さま番号や水道番号が書かれている検針票や領収書を用意する
  2. 2. 旧居で契約している水道局に電話またはウェブなどで手続きする
  3. 3. 新居の元栓が閉まっている場合は開栓して使用を始める
  4. 4. 水道局へ使用開始の連絡をする
水道の引越し手続き

2.3.1. 旧居の水道停止手続き

旧居の水道利用停止(閉栓)手続き
届け出先 旧住所の水道局
手続きの目安 3日~4日前
手続きの方法 ・ウェブ
・電話
必要な書類 検針票または領収書(お客さま番号、水道番号が書かれているもの)
必要な情報 ・契約者名
・現住所
・使用停止希望日時
立ち会い 必要なし

旧居の水道停止手続きは、旧居管轄の水道局のウェブサイト、もしくは電話で手続きするのが一般的。手続きの際には、「お客さま番号」「水道番号」が必要に。各番号が書かれた検針票や領収書を手元に用意してから連絡するとスムーズです。

2.3.2. 新居の水道使用開始手続き

新居の水道利用開始(開栓)手続き
届け出先 新住所の水道局
手続きの目安 3日~4日前
手続きの方法 ・ウェブ
・電話
・申込書送付
必要な書類 検針票または領収書(お客さま番号、水道番号が書かれているもの)(注)自治体による
必要な情報 ・契約者名
・新住所
・支払方法
・使用開始希望日時
立ち会い 原則不要

新居の水道使用開始手続きは、新居を管轄する水道局のウェブサイトや電話でおこなえる他、新居に備え付けられている「水道開始申込書」を送付する方法もあります。

水道局によってはお客さま番号や水道番号を求められる場合もあります。番号がわかればスムーズに手続きが進みますが、わからなくても手続きは進められます。

手続き後、蛇口をひねっても水が出ない場合は、水道のメーターボックス内にある止水栓(元栓)を開きましょう。水道の開栓は、基本的に立ち合い不要です。ただし特殊な物件をはじめ、立ち合いが必要となるケースもあるので、気になる際は前もって確認しておくと安心でしょう。

2.3.3. 水道の使用開始手続きの注意点

水道の使用を停止したあとは、旧居の転居月にかかった水道料金の精算が必要です。

口座振替で水道料金を支払っていた場合は転居月の水道料金も口座振替で精算したり、新居に送られてくる振込用紙で精算したりする方法などがあります。水道局によっては閉栓のときに現地精算も可能です。

2.3.4. 同じ水道局エリアでの引越し手続きは一括で可能!

引越し先の新居が、旧居と同じ水道局のエリア内であれば、停止と開始の手続きを同時に申込み可能。

たとえば名古屋市内からあま市甚目寺地区への引越しの場合、どちらも名古屋市水道局の対象エリアなので、旧居での停止と新居での開始を同時に手続きできます。

03 電気・ガス・水道の引越し手続きに関するよくある質問

電気・ガス・水道の引越し手続きに関する、よくある質問をご紹介します。

3.1. 手続き後に引越し日が延期になったら?

電気などの停止・開始手続きを済ませたのに引越し日が延期になった場合、旧居の電気やガスなどが使えなくなってしまうのでは?と思う方もいるでしょう。実際には、それぞれ使えなくなるタイミングが異なります。

  • ・水道:ただちに使えなくなることは少ないです。
  • ・電気:メーターがアナログ式メーターの場合は、使用停止日を超えてもただちに使えなくなることは少ないです。ただし、電気でスマートメーターを使用している場合は、使用停止日を超えると使えなくなる可能性が高くなります。
  • ・ガス:閉栓作業がおこなわれるとそれ以降は使えません。

いずれにしても、停止日を超えて使用していると無契約状態での使用になるため、やむを得ない場合を除いては使用すべきではありません。引越しの延期が決まったら、電気などそれぞれの窓口にすぐに連絡をしましょう。

3.2. 手続きするのを忘れた場合や、ギリギリになった場合はどうなる?

旧居の電気などの使用停止手続きを忘れると、その分料金が二重にかかります。電気・ガス・水道いずれも、停止には原則立ち会いが不要なため、気付いたら早めに連絡しましょう。

また、電気の場合は新居がアナログ式メーターだと、使用開始手続きを忘れていてもブレーカーのスイッチを入れれば使えますが、スマートメーターだと使えない場合があります。いずれにしても無契約の状態のため、速やかに連絡しましょう。

水道は、使用開始手続きをしていなくても元栓を開ければ使えるケースもあるようですが、こちらも早めに使用開始の連絡をしましょう。

ガスは開栓作業をおこなわなければ使えません。連絡すれば即日開栓に対応してくれるガス会社もあるものの、繁忙期には開通が大幅に遅れる可能性があります。手続きを忘れたことに気付いた段階で、すぐにガス会社に連絡を入れましょう。

3.3. 電気・ガス・水道の手続きはひとまとめにできる?

引越しでは電気・ガス・水道それぞれで手続きをしなければならず、手続き方法も異なるため、できるならひとまとめにしたいと思う方もいるでしょう。

電気とガスはまとめて手続きすることが可能です。

中部電力ミライズでは、電気・ガスの手続きをまとめておこなえる「引越しおまとめ便」をご用意しています。その他、水道の使用開始(開栓)・使用中止(閉栓)や、光インターネットのお申込み、ウォーターサーバーのサービスのお申込みなど、12のサービスのおまとめ手続きにも対応しています。

04 引越し時の電気・ガス・水道の手続きは余裕を持って!

引越し時の電気・ガス・水道の手続きは余裕を持って!

日々の暮らしを送りながら、引越しの準備をおこなうのは想像以上に大変なこと。引越し当日が近づくにつれ、荷造りや不用品の処分などやるべきことがどんどん出てくるため、できるだけ早めに手続きを済ませるのがおすすめです。

この記事でご紹介した電気・ガス・水道の手続きの目安を参考に、余裕をもって使用停止・使用開始の手続きをおこないましょう。

ライフライン以外にも、引越しには面倒な手続きがたくさん。中部電力ミライズの「引越しおまとめ便」では、電気とガスの契約はもちろん、引越しにまつわるさまざまな手続きがウェブで簡単におこなえます。

また、引越しに合わせて電力会社やガス会社、料金プランなどを見直すこともおすすめです。自分の生活スタイルに合わせた料金プランになっているかを確認してみましょう。

中部電力ミライズが提供する家庭向けウェブサービス「カテエネ」では、電気やガスの使用量とお支払い額をグラフで確認できるだけでなく、電気代などを節約するためのおトクな情報をご紹介しています。ご利用状況に応じた節約に役立つコラムを読むだけでもポイントが貯まるので、よりおトクにご活用いただけます。

また、カテエネのWEB検針表は無料でご確認いただけます。電気やガスのご契約後は、すぐに会員登録するのがおすすめです。ぜひご活用ください。

中部エリア引越しガイド カテエネ By 中部電力ミライズ
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