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くらしに役立つコラム

ハテナを解決!ガスまるわかり通信 Vol.8

お風呂の気になるガス代を解説!
湯張りとシャワーの比較と
おすすめ節約術7選

日常生活に欠かせないお風呂ですが、毎月のガス代の高さに悩んでいたり、効果的なガス代の節約方法を探していたりする方も多いのではないでしょうか。

この記事では、お風呂にかかるガス代について、具体的な数字や前提条件を使って徹底分析します。また、お風呂のガス代や水道代を節約する方法もご紹介します。お風呂のコストを把握したい方、節約する方法を探している方はぜひご覧ください。

1 お風呂を1回沸かすのに
かかるガス代

まずは、お風呂を1回沸かすのにどのくらいのガス代がかかるのか、都市ガスとプロパンガスでシミュレーションしてみましょう。

シミュレーションにあたっては以下の計算式と条件を用います。

  • 上昇温度×水量÷(熱効率×発熱量)×都市ガス基準単位料金(円/㎥)
  • 1リットルあたりの水道代×水量
  • <条件>
  • ・上昇温度:20℃(20℃を40℃にする場合)
  • ・水量:200リットル(一般的な浴槽の場合)
  • ・熱効率:80%注1(従来型ガス給湯器の場合)
  • ・発熱量:10750Kcal/㎥注2(45MJ/N㎥を換算)
  • ・都市ガス基準単位料金:156.29円注3(中部電力を契約で、1ヶ月の使用量が 21㎥~50㎥の場合)
  • ・プロパンガス従量単価:619.2円注4
  • ・1リットルあたりの水道代:0.24円注5

※出典:化学工学会SCE.Net 快適ライフの知恵袋 家庭用給湯器(注1)
※出典:中部電力ミライズ 当社の都市ガスについて(注2)
※出典:中部電力ミライズ カテエネガスプラン1(注3)
※出典:石油情報センター 一般小売価格 LP(プロパン)ガス 確報(注4)
※出典:東京都水道局 節水について(注5)

都市ガス

都市ガスでお風呂を1回沸かすのに必要な費用は120.69円。うちガス代が72.69円、水道代が48円です。上記の計算式および前提条件を当てはめると、以下のように計算できます。

  • ・必要なガス代=20℃×200リットル÷(0.8注1×10750Kcal/㎥注2)×156.29円注3=72.69円
  • ・必要な水道代=200リットル×0.24円注4=48円
  • 合計 120.69円

※出典:化学工学会SCE.Net 快適ライフの知恵袋 家庭用給湯器(注1)
※出典:中部電力ミライズ 当社の都市ガスについて(注2)
※出典:中部電力ミライズ カテエネガスプラン1(注3)
※出典:東京都水道局 節水について(注4)

プロパンガス

プロパンガスの場合は1回のお風呂で177円かかります。内訳はガス代が129円、水道代が48円です。計算式および前提条件を当てはめ計算してみましょう。

  • ・必要なガス代=20℃×200リットル÷(0.8注1×24000Kcal/㎥注2)×619.2円注3=129円
  • ・必要な水道代=200リットル×0.24円注4=48円
  • 合計 177円

※出典:化学工学会SCE.Net 快適ライフの知恵袋 家庭用給湯器(注1)
※出典:LPガス安全委員会 LPガスとは(注2)
※出典:石油情報センター 一般小売価格 LP(プロパン)ガス 確報(注3)
※出典:東京都水道局 節水について(注4)

1回のお風呂を沸かすのに必要なガス代と水道代は、プロパンガスの使用時と都市ガスの使用時を比較すると約1.5倍の差があることがわかります。プロパンガスは都市ガスと供給方法が異なり、ガスボンベの運搬コストがかかることから、費用も高額になりがちです。

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2 お風呂とシャワーの
ガス代比較

シャワーだけを浴びた場合のガス代・水道代をシミュレーションし、浴槽にお湯をためる場合と比較してみましょう。

シャワー10分の使用

シャワーを10分間使用した場合、都市ガスでは72.4円、プロパンガスでは106.2円かかります。それぞれの計算式を見ていきましょう。

なお、シャワーは一般的なシャワーヘッドと水量として、1分間に12リットル(10分間で120リットル)を前提に計算しています。

  • <都市ガスの場合>
  • ・必要なガス代=20℃×120リットル÷(0.8注1×10750Kcal/㎥注2)×156.29円注3=43.6円
  • ・必要な水道代=0.24円注4×120リットル=28.8円
  • 合計 72.4円
  • <プロパンガスの場合>
  • ・必要なガス代=20℃×120リットル÷(0.8注1×24000Kcal/㎥注5)×619.2円注6=77.4円
  • ・必要な水道代=0.24円注4×120リットル=28.8円
  • 合計 106.2円

※出典:化学工学会SCE.Net 快適ライフの知恵袋 家庭用給湯器(注1)
※出典:中部電力ミライズ 当社の都市ガスについて(注2)
※出典:中部電力ミライズ カテエネガスプラン1(注3)
※出典:東京都水道局 節水について(注4)
※出典:LPガス安全委員会 LPガスとは?(注5)
※出典:石油情報センター 一般小売価格 LP(プロパン)ガス 確報(注6)

世帯人数別お風呂とシャワーの費用比較
(都市ガス)

世帯人数別お風呂とシャワーにかかる都市ガス費用比較

ガス代 水道代 合計
お風呂(1回) 72.7 48 120.7
シャワー1人(10分) 43.6 28.8 72.4
シャワー2人(20分) 87.2 57.6 144.8
シャワー3人(30分) 130.8 86.4 217.2
シャワー4人(40分) 174.5 115.2 289.7
シャワー5人(50分) 218.1 144 362.1
ガス代 水道代 合計
お風呂
(1回)
72.7 48 120.7
シャワー1人
(10分)
43.6 28.8 72.4
シャワー2人
(20分)
87.2 57.6 144.8
シャワー3人
(30分)
130.8 86.4 217.2
シャワー4人
(40分)
174.5 115.2 289.7
シャワー5人
(50分)
218.1 144 362.1

都市ガスでお風呂を沸かした場合と、シャワー(1人あたり10分と仮定)を浴びた場合の、ガス代と水道代の合計をまとめました。

一人暮らしの場合、お風呂を沸かすよりもシャワーを浴びるだけの方が安く済むことがわかります。しかし、2人以上の世帯の場合、1人あたり10分間シャワーを浴びるよりも、お風呂を1回沸かして追い焚きなしで順番に入った方が安上がりとなります。

実際には、お風呂を沸かした場合でも体や髪を洗うのに数分間のシャワーを併用するでしょうから、「お風呂を沸かしたほうが絶対におトク」とは一概にはいえません。

しかし、お風呂のお湯を1回沸かすのに比べて、1人あたり10分間シャワーを浴びるのにかかるガス代と水道代は、人数が増えるほど高くなるとイメージしておいてもよいかもしれません。

世帯人数別お風呂とシャワーの費用比較
(プロパンガス)

世帯人数別お風呂とシャワーにかかるプロパンガス費用比較

ガス代 水道代 合計
お風呂(1回) 129 48 177
シャワー1人(10分) 77.4 28.8 106.2
シャワー2人(20分) 154.8 57.6 212.4
シャワー3人(30分) 232.2 86.4 318.6
シャワー4人(40分) 309.6 115.2 424.8
シャワー5人(50分) 387 144 531
ガス代 水道代 合計
お風呂
(1回)
129 48 177
シャワー1人
(10分)
77.4 28.8 106.2
シャワー2人
(20分)
154.8 57.6 212.4
シャワー3人
(30分)
232.2 86.4 318.6
シャワー4人
(40分)
309.6 115.2 424.8
シャワー5人
(50分)
387 144 531

プロパンガスを使ってお風呂を沸かす場合と、1人あたり10分間シャワーを浴びる場合を比較してみました。

都市ガスの場合と同じように、2人が10分ずつシャワーを浴びた場合、お風呂を1回沸かすよりもガス代と水道代が高くなることがわかります。

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3 お風呂でのガス代節約方法7つ

お風呂やシャワーは、入り方を工夫することでガス代や水道代を抑えることが可能です。今日からできる節約方法を7つ解説しますので、やりやすい方法から実践してみましょう。

間を空けずに入浴する

複数世帯の場合、お風呂は間を空けずに入浴するのがおすすめです。間を空けずに湯船に浸かれば温度はほとんど下がっていないため、追い焚きの回数が減り、ガス代を節約できます。

例えば、約2時間で4.5℃低下したお湯(200リットル)を追い焚きする場合、年間で約6,190円のガス代が発生します。間を空けずに入るだけで、これだけのコストが節約できることになります。

シャワーだけの場合でも、間を空けなければ水からお湯になるまでの待ち時間を節約できます。ガス代だけでなく、温まるまで流しっぱなしにしている水道代も節約が可能です。

※出典:省エネポータルサイト 風呂・トイレ

シャワーの時間を短くする

シャワーの時間を短くすることで、ガス代と水道代が同時に節約でき、より節約効果が高まります。

例えば、45℃のお湯を流す時間を1日1分短縮した場合、年間で約2,070円のガス代の節約、1,140円の水道代の節約、合計で3,000円以上の節約効果が得られる計算となります。

もちろん、しっかりと温まり体や髪を綺麗に洗うには一定の時間が必要です。しかし、ボディソープを泡立てている間や髪を洗っている最中などにシャワーをこまめに止めるだけでも節約効果があります。

※出典:省エネポータルサイト 風呂・トイレ

お風呂場を使わないときは給湯システムをオフにする

給湯システムに自動の追い焚き機能がついている場合、お湯を快適な状態に保ち続けてくれますが、その間ガス代が発生し続けています。お風呂場を誰も使わないときは給湯システムをオフにしておきましょう。

なお、追い焚きでかかるガス代はこちらの記事で解説しています。ぜひご覧ください。

ガスまるわかり通信「追い焚きでかかるガス代はいくら?入れ替え・足し湯・差し湯との徹底比較も!」

お風呂のふたやドアをこまめに閉める

お風呂のお湯は外気に触れることで温度が下がります。そのため、浴槽のふたや浴室のドアをこまめに閉めれば、お湯の温度低下を遅らせることができます。

お湯の温度が下がれば下がるほど、元の温度に戻すまでに多くのガスが必要となるため、ガス代も高くなってしまいます。

誰も使わないときは浴槽にふたをしておくのはもちろん、体や髪を洗う時間もふたをしておくことで、さらに長時間温度を保てます。

浴室のドアをしっかりと閉めておき、浴室の温度が下がりすぎないようにすることも、お風呂のお湯の温度を保つうえで有効です。

換気扇の使用を控えめにする

入浴時は換気扇を止めておくことをおすすめします。換気扇がまわっていると浴室や浴槽の熱が外に逃げてしまうため、お湯の温度が下がりやすくなるためです。

換気扇を止めるとお湯の温度が低下しにくくなるため、追い焚きに必要なガス代が抑えられ、節約に繋がります。

省エネグッズを使う

簡易な省エネグッズを使うことでもガス代は節約できます。

例えば、保温シートを使うことでお湯の温度を下がりにくくすることなどが挙げられます。商品にもよりますが、省エネグッズの購入にかかる費用はガス代を節約することですぐに回収が可能です。

給湯器やシャワーヘッドを変える

給湯器やシャワーヘッドの交換も有効な節約方法の一つです。給湯器を変えて熱効率が上がると、同じ温度のお湯を沸かすのに必要なガスの量を抑えられます。

また、節水タイプのシャワーヘッドに交換するとお湯の使用量を抑えられるため、ガスと水の節約に繋がります。

このような設備の交換には一定のお金がかかりますが、ガス代と水道代のランニングコストを抑えられるため、長期的には節約に繋がります。

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4 契約しているガス会社や
プランを見直すという
方法も

ガスの契約自体を見直しガス代を最適化することも重要です。現在、ガスの販売は自由化されており、多くの事業者がさまざまな料金プランでガスを販売しています。

ほとんどガスを使わない一人暮らしの人におすすめのプラン、使用量が多い複数世帯におすすめのプランなど、ライフスタイルや家族構成に合ったプランを提供しているガス会社と契約するだけで、ガス代を大幅に節約できるかもしれません。

また、電気とガスをセットで販売している事業者もあります。例えば中部電力ミライズでは、電気とガスを一緒に契約するとセット割が適用されておトクになります。また、支払いをまとめられるため、便利にお使いいただけます。

中部電力ミライズが提供する家庭向けWEBサービス「カテエネ」に登録すると、普段の電気・ガスの使い方を月ごと、日ごと、時間帯ごとに確認できます。

エネルギーの使い方の見直しに繋がるだけでなく、プラン見直しのシミュレーションも容易になるため、支払いの最適化もしやすくなります。

また、電気代・ガス代の確認や、料金の支払いで年カテエネポイントをためられます。

ためたポイントは、電気料金のお支払いなどでお使いいただくことが可能です。

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5 まとめ

日常生活のなかで欠かせないお風呂ですが、どのくらいのガス代と水道代が発生しているのかはしっかり把握し、節約に繋げたいものです。

どういう使い方をすると料金が高くなるのか、どのような点に気をつけるべきかを意識しながら、無理のない範囲でできることから節約してみてください。

中部電力ミライズが提供する家庭向けWEBサービス「カテエネ」では、ガス代を上手く節約できているかが一目で確認できるだけでなく、最適なプランを選択するためのヒントとしてもお役立ていただけます。登録は無料ですので、ぜひこの機会にご登録ください。

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