楽しく実験!カテエネ研究所

洗濯物が乾きにくい梅雨の時期。早く、効率よく部屋干しできる家電はどれ?

天気がハッキリしなくて、屋外に洗濯物を干すのを迷うことが多いこれからの季節。どうしても「部屋干し」する機会が増えますが、量が多い時には夕方になってもまだ、生乾きだったことありませんか?

今回は、快適に洗濯物が乾く「部屋干し」の仕方を実験。普通にお部屋で吊るした場合はもちろん、自宅にある家電を使うことで、効率よく乾燥させることができないか?調べてみました!

今回は、下記の家電を用いて梅雨の季節に6時間、部屋干しする状況で実験しました。

使用した家電と実験概要

  • エアコン冷房運転
  • エアコン暖房運転
  • エアコン除湿運転
  • 除湿機
  • 扇風機
エアコン
冷房:24℃設定、暖房:28℃設定、除湿:「標準」設定
冷房、暖房、除湿運転を、6時間継続して運転。
除湿機/扇風機
除湿機:「標準」設定、扇風機:「中」設定
洗濯物から1m離した場所から風をあてて運転。

室内の初期温度・湿度を一定(23℃、50%程度での開始を目途)とし、外気温度・湿度は梅雨期程度(26℃、73%)※とする。

※名古屋の昨年のアメダスデータにおける梅雨期平均程度

ポイント1 最も早く乾くのは除湿機、次が扇風機という結果でした。

洗濯物が乾く早さを見ると「除湿機」が最も強力。6時間で、ほぼ元の重さの状態まで乾いています。次が「扇風機」、そして「エアコンの除湿運転」が続きます。

ちなみに、同じ「除湿」という働きでも、エアコンの「除湿」より、「除湿機」のほうが早く乾く結果となりましたが、その違いは、「除湿機」は、洗濯物に直接風をあてていることが理由のようです。みなさん「風の強い日は洗濯物がよく乾いた」なんて経験ありませんか?「扇風機」が比較的良い結果になったことからも、乾燥に「風」は大きな役割を担っているとみてよさそうです。

部屋干ししてから6時間経過後の乾燥度合ランキング グラフ

ポイント2 省エネを考えると扇風機がおすすめ。
でも、部屋の湿度はジメジメ・・・。

乾く早さに続いて、それぞれの家電の消費電力量もチェック。最も消費電力量が少なかった家電は「扇風機」。ちなみに最も消費電力量が多かったのは「除湿機」で、扇風機の約10倍!でした。梅雨の時期は、他の時期にくらべて室内の湿度も高いので、通常よりも余計にエネルギーを使う、という要因もあるようです。省エネを考えるなら、「除湿機」の次に乾くのが早くて消費電力量が少ない「扇風機」がおすすめです。

消費電力量 6時間積算値 グラフ

だけどちょっと待って!ここで気をつけたいのがお部屋の快適度。グラフを見ると、「扇風機」も「除湿機」もあまり快適とは言いづらい環境になっています。「扇風機」は湿度が高いままで、「除湿機」は室温が上がる。快適度では、熱を室外機を通じて外に出せる「エアコン」に軍配が上がりました。「部屋干し」したまま自宅で過ごすなら、「エアコンの除湿運転」が過ごしやすいと言えそうですね。

ポイント3 意外と大事なのは、洗濯物を干すスキマ!
風の通り道を作ることが大事みたいです。

もうひとつ大事なポイントは、洗濯物と洗濯物の隙間を適度に確保すること。部屋干しの場合、どうしても狭いスペースに干してしまい、気が付いたら隙間がほとんどない状態にしていませんか?

実験の結果からも、5cm程度空けるだけでかなり乾燥のスピードに差が出ることがわかりました。逆にそれ以上空けてもあまり変化はありませんでしたから、ちょうど市販のピンチハンガー程度の間隔があれば充分と考えられます。やっぱり風がちゃんと通るようにすることって大事なんですね!

洗濯物の重量の経時変化 グラフ
結論:スピードと省エネ面では「扇風機」、 部屋干ししたまま自宅で過ごすなら「エアコンの除湿」が過ごしやすいと言えそうです。スキマを確保して干すのも大切! 結論:スピードと省エネ面では「扇風機」、 部屋干ししたまま自宅で過ごすなら「エアコンの除湿」が過ごしやすいと言えそうです。スキマを確保して干すのも大切!

いかがでしたか?スピードと省エネを考えて「扇風機」。でも部屋にずっと居るのなら「エアコン」が過ごしやすいというのが今回の結果です。そして、あまりギュウギュウに詰めず、隙間を確保して干すのも大事だということがわかりました。仮に、家電を使用せずそのまま部屋の中に吊るすとしても、これってポイントですね。

雨が多いと、なんとなく気持ちがジメッとすることもありますが、部屋干しくらいはカラッと乾くよう、今回の実験を参考に、梅雨の時期を乗り切ってしまいましょう!

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