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エコキュートを選ぶメリット
続いて、ご家庭でエコキュートを利用するメリットをご紹介します。
3.1. お湯の温度管理をしやすい
エコキュートには保温機能があり、お湯の温度管理をしやすいのが特徴です。あらかじめ好みの温度を設定しておくことで、いつでも快適な温度でお湯を利用できます。
3.2. 電気代を節約できる
エコキュートでは電気代が安価な夜間にお湯を作っておけるため、光熱費を節約できます。
また、ヒートポンプは大気中の熱と電気のエネルギーを活用しています。「1」の電気エネルギーを使って「2以上」の空気熱エネルギーを集め、「3以上」の給湯エネルギーを得られるため効率的にお湯を沸かすことができます。つまり、単純に考えると電気だけの場合と比べ、3倍以上のエネルギー効率でお湯を沸かすことができ、その分、電気代の節約に繋がります。
3.3. ガス漏れの心配がない
ガス給湯器は、万が一のガス漏れの発生時には、火災や一酸化炭素中毒事故といったトラブルの原因となるリスクがあります。一方、エコキュートはガスを使用しません。そのためガス漏れの心配がなく、安心して利用できます。
3.4. 災害時に貯水タンクとして活用できる
エコキュートの貯湯ユニットには、お湯や水をためておけます。災害などで水道や電気が止まってしまった場合、お湯や水を緊急的に利用するための貯水タンクとして活躍します。
3.5. 補助金が使える機種もある
環境に優しいエコキュートは政府により導入が推奨されており、機種や条件によっては補助金の対象となります。2025年1月時点では、給湯省エネ2025事業として、該当機種の導入1台あたり6万円~程度の補助金を受け取ることができます。
3.6. 寿命(耐用年数)が長め
エコキュートの寿命(耐用年数)は長く、環境や使用状況にもよりますが10年程度とされています。初期の導入コストこそかかりますが、その後は長く使用でき電気代を節約できます。
3.7. 環境に優しい
エコキュートは、環境への配慮も行き届いています。お湯を沸かすのに大気中の熱を使うので、使用するエネルギー量が少なくすみます。また、冷媒にフロンを使っていないためオゾン層破壊しないことや、ガス給湯器と比較するとCO2の排出量が約半分で済むため、環境に優しい設備といえます。
このように環境への配慮がますます重視される中、エコキュートは今後さらに導入が進むことが期待されています。
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エコキュートを選ぶデメリット
エコキュートには、導入前に押さえておきたいデメリットもあります。5つのポイントをご紹介します。
4.1. 湯切れになることがある
エコキュートは、貯湯ユニット内のお湯を使い切ると一時的に湯切れを起こします。湯切れ後は再びお湯を沸かす必要があるため、時間と電気代が必要です。
ただし、毎晩沸かしておくお湯の量は任意で設定できます。適切な大きさの機種を導入し、適切な量のお湯を沸かしておけば、湯切れの心配は最小限に抑えられます。
4.2. 初期費用が高め
性能に優れたエコキュートは、どうしてもほかの給湯器より本体価格が高額となる傾向にあり、まとまった初期費用がかかります。
しかし、光熱費を大幅に下げられる特徴から、長い目で見ると経済的に優れているケースも多くあります。また、初期費用の準備が難しい場合はリースでの利用もおすすめです。
中部電力ミライズでは、初期費用0円から開始でき、期間満了後(10年後)には当該製品がそのままお客さまのものとなるリースサービスを提供しています。エコキュートのあるくらしを気軽に始めてみたい方は、ぜひ以下から詳細をご覧ください。
中部電力ミライズ「エコキュート|個人のお客さま」
4.3. 動作音がする
エコキュートの稼働時には、ヒートポンプユニット内のコンプレッサー(冷媒を電気の力で圧縮する機械)が低周波音を発生させます。設置場所によってはその動作音がわずらわしく感じられたり、睡眠不足の原因となったりする可能性もあります。そのため設置場所は入念な検討が必要です。
4.4. 貯水タンクの設置スペースが必要
ヒートポンプユニットと貯湯ユニットからなるエコキュートは、ほかの温水器と比べて広い設置場所を必要とします。動作音の問題も含め、事前に十分なスペースを確保する必要があります。
4.5. 定期的なメンテナンスが必要
エコキュートの寿命を長く保つためには、定期的なメンテナンスが必要です。お風呂との接続口のフィルター清掃や貯湯ユニット内の洗浄(水抜き作業)を定期的に行うことで、水をお湯にする効率を保つことができます。
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エコキュートの電気代を節約できる使い方
エコキュートはもともと電気代を安価におさえられる設備ですが、さらなる節約に有効な使い方をご紹介します。お風呂にフタをすること、複数人の入浴時に時間を空けないことなどは最低限として意識しつつ、ぜひ以下の対策も取り入れてみてください。
6.1. シャワーのお湯をこまめに止める
シャワーのお湯をこまめに止めて毎日のお湯の使用を10分減らすと、1ヶ月で50円~200円の節電になるといわれています。年間にすれば600円~2,400円となり、決して軽視できない数字です。もちろん、電気以外に水の節約にもなるため、水道代の節約も期待できます。
6.2. 湯量を多くしすぎない
ストレスを感じない範囲で湯船のお湯の量を少なめにするのもおすすめです。湯量が多くなると、電気と水の消費量が増加するだけでなく、湯切れを起こしやすくなります。日中に湯切れを起こして再びお湯を沸かすと、夜間に比べて電気代が高くなりやすく、非効率です。
6.3. 高温足し湯を使う
湯船のお湯の温度を上げたい場合は、追い焚き機能よりも高温足し湯の機能を優先しましょう。
エコキュートの追い焚きは、貯湯ユニット内のお湯の熱で湯船のお湯を温めます。つまり、熱いお湯の熱でぬるいお湯を間接的に温めるしくみです。一方、高温足し湯では熱いお湯をそのまま湯船に出して利用できるため効率的で、追い焚きよりも電気代が安くなるとされています。
6.4. 使い方にあわせてお湯の温度を変える
用途に応じてエコキュートのお湯の温度を下げるのも有効です。たとえば、「お風呂は熱々が良いけれど、洗い物はほどほどの温度で良い」といった場合、こまめに設定温度を下げることで電気代も下がります。
6.5. 状況に応じて沸き上げモードの設定を変える
エコキュートには、機種ごとに沸き上げモードの設定があります。状況に応じてこの設定を変更することで、水も電気も節約できます。例えば出張や旅行で数日家を空ける場合や、もうお湯を使う予定がない日などには、沸き上げを停止しておきましょう。
6.6. ピークカット設定を活用する
沸き上げの設定に関連して、ピークカット設定を利用するのもおすすめです。エコキュートのピークカット設定では、お湯が少なくなっても設定した時間以外は沸き上げをしないように設定できます。夜間に沸き上げをまとめれば電気代の節約に繋がります。
6.7. よりおトクな電気料金プランに変える
年間数万円単位など、より大幅に電気代を節約したいときには、電気料金プランの見直しをするのも有効です。
2016年から始まった電力の小売全面自由化以降、多くの事業者がそれぞれ特色のある料金プランを提供するようになりました。たとえば、夜間がおトクなメニューといっても、その詳細は企業ごとに異なるため、丁寧に比較検討してご家庭に最適なプランを選ぶ必要があります。
中部電力ミライズでも、以下のようにおトクな時間が異なる3種類のプランをご用意しています。
- 21時~翌朝7時がおトクな「スマートライフプラン【夜とく】」
- 22時~翌朝8時がおトクな「スマートライフプラン」
- 23時~翌朝9時がおトクな「スマートライフプラン【朝とく】」
夜間の団らんが多いなら【夜とく】を、出勤の遅めな方は【朝とく】を、など、ライフスタイルから選択いただくことで電気代の節約に繋がるでしょう。
スマートライフプランの詳細はこちら
6.8. 太陽光発電とセットで使う
その他、電気代の大規模な節約を実現する手段として、太陽光発電をエコキュートと一緒に導入する方法もあります。太陽光発電は、自宅の屋根などに太陽光パネルを設置し、日光から電気を作るしくみです。発電した電気はそのまま自宅の電気として使用できます。
中部電力ミライズのカテエネリースであれば、初期費用は0円で導入できます。詳しくは以下からご覧ください。
中部電力ミライズ「カテエネリース」