2025.3.28 VOL.09

オイルヒーターの電気代はいくら?他の暖房器具との電気代比較、電気代を抑える方法を解説トを解説

オイルヒーターの
電気代はいくら?
他の暖房器具との
電気代比較、
電気代を抑える方法を解説

オイルヒーターは、部屋全体を暖めてくれるため、電気代が高くなるイメージがあります。

もし、あまりにも電気代が高額になるのであれば、オイルヒーターではなくほかの暖房器具を導入しようとお考えの方もいるでしょう。

この記事では、オイルヒーターとほかの暖房器具の電気代を紹介します。また、オイルヒーターの電気代を節約するコツも解説するので、電気代を安く抑えながら部屋全体を暖めたい方は参考にしてみてください。

1 オイルヒーターとは?

オイルヒーターは、本体に密封された熱伝導率の高いオイルを電気の力で加熱し、その熱を外部に放出することで部屋を暖める暖房器具です。

エアコンやファンヒーターのように温風で空気を暖めるのではなく、壁や床、天井などの物体に熱を伝えるしくみです。この過程で暖められた空気が上昇し、冷たい空気が下に移動する自然対流による空気の循環が発生するため、ムラがなく均一に部屋が暖まります。

また、燃焼を伴わないため、空気中の水分が失われることがなく、乾燥しにくい点が特徴です。二酸化炭素や一酸化炭素を排出しないため、空気を汚すこともありません。

運転音が比較的静かなので、寝室や赤ちゃんのいる部屋にも導入しやすいでしょう。内部のオイルは密閉されているため、補充や交換の必要がなく、メンテナンスも簡単です。

ただし、部屋が暖まるまでに時間がかかる点や、室温が安定していないときは表面温度が100℃程度まで上がる点には留意が必要です。

2 オイルヒーターの電気代はいくら?

オイルヒーターの電気代の目安は、以下のとおりです。

【オイルヒーターの電気代の目安】

消費電力量/時間 弱(600W) 中(900W) 強(1,500W)
1時間あたり 約19円 約28円 約47円
1日あたり
(8時間運転)
約149円 約223円 372円
1ヶ月あたり
(8時間運転×30日間)
約4,464円 約6,696円 約11,160円
  • (注1)10~13畳の部屋における使用を想定
  • (注2)3段階の強弱をつけられるオイルヒーターを想定
  • (注3)電気料金単価は31円/kWhで計算

オイルヒーターの電気代は、設定する電力と使用時間によって大きく異なります。

例えば、弱(600W)で1日あたり8時間運転すると約149円ですが、24時間つけっぱなしにすると約456円かかります。人によって使用時間が異なるため、ご自分が使用する時間に置き換えて計算してみてください。

電気代の計算方法は以下のとおりです。

【電気代の計算方法】

▼電気代の計算式

電気代=消費電力量(kWh)×電力量料金単価(円/kWh)

▼1時間あたり600Wを消費するオイルヒーターの電気代を計算する手順

  1. 1時間あたりの消費電力量(Wh)を算出
    600W×1h=600Wh
    (1時間=1h)
  2. WhをkWhに変換
    600Wh÷1,000=0.6kWh
    (1kWh=1,000W)
  3. 1時間あたりの電気代を算出
    0.6kWh×31円/kWh=18.6円/h
  4. 1日(8時間運転)の電気代を算出
    18.6円×8h=148.8円
  5. 1ヶ月(8時間運転×30日)の電気代を算出
    148.8円×30日=4,464円

3 オイルヒーター以外の暖房器具との電気代比較

オイルヒーターの電気代が高いかどうかを判断するために、ほかの暖房器具と比較して、電気代の差を表にまとめました。

以下は、1時間あたりの消費電力が最小値のときの電気代の比較表です。

【オイルヒーターとほかの暖房器具の電気代の差:最小値】

暖房器具 1時間あたりの
消費電力
1時間あたりの
電気代
8時間あたりの
電気代
1日あたりの
電気代
1ヶ月あたりの
電気代
オイルヒーター 0.6kWh 約19円 約149円 約447円 約13,392円
セラミックファンヒーター 0.6kWh 約19円 約149円 約447円 約13,392円
エアコン(暖房) 0.5kWh 約16円 約124円 約372円 約11,160円
パネルヒーター 0.4kWh 約12円 約99円 約298円 約8,928円
  • (注1)各暖房器具の最大消費電力の目安に基づき計算
  • (注2)電気料金単価は31円/kWhで計算

オイルヒーターとセラミックファンヒーターは、電気代が変わりません。しかし、エアコン・パネルヒーターと比較すると、オイルヒーターがもっとも消費電力が大きいため、電気代も高くなります。

差が大きいパネルヒーターと比較すると、オイルヒーターのほうが1ヶ月あたり約4,464円も電気代が高くなることから、稼働時間や使い方には留意が必要でしょう。

以下は、消費電力の最大値を比較した場合です。

【オイルヒーターとほかの暖房器具の電気代の差:最大値】

暖房器具 1時間あたりの
消費電力
1時間あたりの
電気代
8時間あたりの
電気代
1日あたりの
電気代
1ヶ月あたりの
電気代
オイルヒーター 1.5kWh 約47円 約372円 約1,116円 約33,480円
エアコン(暖房) 2.0kWh 約62円 約496円 約1,488円 約44,640円
セラミックファンヒーター 1.17kWh 約36円 約290円 約870円 約26,114円
パネルヒーター 1.0kWh 約31円 約248円 約744円 約22,320円
  • (注1)各暖房器具の最小消費電力の目安に基づき計算
  • (注2)電気料金単価は31円/kWhで計算

1ヶ月あたりの差を比較すると、オイルヒーターの電気代は、エアコンよりも11,160円も安くなっています。

一方、セラミックファンヒーター・パネルヒーターよりは約7,365~11,160円高くなっています。セラミックファンヒーターやパネルヒーターからオイルヒーターへ買替えをご検討の場合は、電気代がかなり上がる可能性がある点に注意が必要です。

今回の比較では、最大値・最小値の両方でオイルヒーターよりもセラミックファンヒーターとパネルヒーターの電気代が安いですが、実際は「対応畳数」も含めて比較しなければなりません。

対応畳数とは、暖房器具がどれくらいの広さの部屋を暖められるかを示すものです。例えば、10~13畳対応のオイルヒーターと6畳対応のセラミックファンヒーターの消費電力を比較しても参考になりません。

消費電力が低いからといってセラミックファンヒーターを買ったら、部屋が全然暖まらなかったというケースも起こります。電気代は消費電力の大きさに比例することを押さえたうえで、対応畳数も含めて暖房器具の購入を検討しましょう。

4 オイルヒーターの電気代を節約しながら快適に過ごすには?

製品や対応畳数にもよりますが、オイルヒーターの電気代は比較的高い傾向にあります。しかし、工夫をすれば節約することも可能です。ここでは、電気代節約につながる6つのポイントを紹介するので、参考にしてみてください。

4.1. 設定温度を下げる

設定温度を高く設定している場合は、部屋がある程度暖まった時点で設定温度を下げるようにすると、電気代を節約できます。ただし、徐々に室温が下がるため、厚着をするなど衣服を調整して、冷え対策をしましょう。

このとき、室温が下がりすぎると、健康に悪影響を及ぼすため注意が必要です。

WHOが2018年に発表した「住宅と健康に関するガイドライン」および建築基準整備促進事業の「望ましい(許容される)熱的環境」によると、健康的な生活を考慮した場合に推奨される冬季の最低室温は18℃です。室温が18℃を下回らないように、オイルヒーターの設定温度をコントロールしてみてください。

4.2. 断熱対策をする

オイルヒーターは、周囲の物体に熱を伝えて部屋を暖めるしくみであるため、断熱性が低いと、壁や天井などに伝わった熱が外に逃げやすくなってしまいます。断熱対策をすると、逃げる熱の量が減り、暖房効率を向上させられます。

以下は、断熱対策の例です。

  • 窓に断熱シートを貼る
  • 厚め・長めのカーテンを使用する
  • 昼間もカーテンを閉める
  • カーペットの下に保温性の高いアルミシートを敷く
  • ドアのすき間をテープで塞ぐ

部屋の熱の約50%は、窓から逃げるといわれています。そのため、窓周辺を重点的に断熱対策することをおすすめします。

4.3. 冷気が入ってくる場所に設置する

オイルヒーターは、冷気が入ってきやすい場所に設置すると、効率よく室内を暖められるため、電気代を節約できます。

例えば、窓際やドアの近くに設置すると、入ってきた冷気がすぐに暖まります。その結果、室内に冷気が広まることを防ぎ、部屋が暖まりやすくなるのです。

もし、窓やドアの近くに設置場所がないのであれば、屋外にもっとも近い壁際に設置すると、同じような効果を得られます。

4.4. タイマー機能の活用や誰もいないときは電源を切る

オイルヒーターは、タイマー機能を活用して、寝ている間や誰もいないときは電源を切ることで、消費電力が減り電気代を節約できます。

例えば、布団に入ってから30分後にオフタイマーを設定すると、余熱で部屋が暖かいまま入眠できます。

なお、オイルヒーターは部屋全体が暖まるまでに少し時間がかかるため、オンタイマーを活用する場合は、起床や帰宅の30分〜1時間前に設定するのがおすすめです。

4.5. 省エネモード搭載の機種に買い替えを検討する

現在使用しているオイルヒーターに省エネモードやエコモードが搭載されていない場合は、搭載型の機種に買い替えることで、電気代を安く抑えられる可能性があります。

省エネモードとは、オイルヒーターの消費電力を抑えるために、機能の一部を制限するモードです。部屋が暖まったら省エネモードに切り替えるといった工夫をすれば、消費電力を抑えられます。

最近は、設定した室温になると、自動で省エネモードに切り替えられる機種もあります。新しい機種ほど性能や機能が上がっているため、古い機種をお使いの方は買い替えも検討してみてください。

4.6. 電気料金プランを見直す

料金プランを見直すことで、オイルヒーターの電気代を節約できる可能性があります。

例えば、中部電力ミライズが提供する「スマートライフプラン」は、夜間の時間帯の電気代が昼間よりも安くなります。

  • 22時~翌朝8時
  • 23時~翌朝9時
  • 21時~翌朝7時

時間帯は、ライフスタイルに合わせてお選びいただけます。仕事で日中は誰も家にいないご家庭や、夜型のライフスタイルの方におすすめです。

このように、時間帯によって電気料金が安くなるプランを選ぶと、オイルヒーターの電気代を気にせず、暖かい部屋で快適に暮らせます。

中部電力ミライズでは、「スマートライフプラン」のほかにも、さまざまなライフスタイルに合わせて契約容量をお選びいただける3つの料金プランを提供しています。

ご自分のライフスタイルに合ったプランをお探しの方は、「料金シミュレーション」をご活用ください。

5 まとめ

製品や対応畳数にもよりますが、オイルヒーターの電気代は、ほかの暖房器具と比較して高い傾向があります。部屋全体をムラなく暖められる一方で、消費電力が大きく、部屋が暖まるまでに時間がかかるためです。

電気料金を少しでも安く抑えたい場合は、現在の電気料金プランを見直してみてください。

中部電力ミライズが提供する家庭向けWEBサービス「カテエネ」では、いつ・どれくらいの電気を使用しているのかを簡単に確認できます。もし、夜間の使用量が多いのであれば「スマートライフプラン」に切り替えることで、電気代を節約できるはずです。

カテエネ」で電気の使用量やコラムを確認すると「カテエネポイント」がたまります。

「カテエネポイント」は、「1P=1円」として電気料金のお支払いにご利用いただけます。また、PontaポイントやWAONポイントと交換することで、お買い物にもご利用が可能です。

毎日使用する電気だからこそ、「カテエネポイント」を活用して、おトクに電気を利用してみてください。「カテエネ」に無料登録をして、早速「カテエネポイント」をためましょう。

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