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圧力鍋の種類はどれがいいの?
では、圧力鍋を使用した際のガス代、電気代はどれぐらいかかるのでしょうか。種類別にシミュレーションしてみた結果は以下のとおりです。
【圧力鍋の種類別の電気代】
- (注)ガス消費量は2.97kW(強火)の場合で計算
- (注)1m3あたりの都市ガス料金:156.29円(中部電力ミライズとの契約で、1ヶ月の使用量が 21m3~50m3の場合)
- (注)1m3あたりのプロパンガス料金:706円(全国の平均単価)
- (注)1kWhあたりの電力量料金:28.61円/kWh(中部電力ミライズとの契約で@ホームタイムに使用した場合)
上記の電気代、ガス代を踏まえたうえで、圧力鍋の選び方について考えてみましょう。
2.1. 光熱費を抑えるなら電気圧力鍋がおすすめ
光熱費を抑えたいなら、電気圧力鍋がおすすめです。ガス圧力鍋やIH圧力鍋に比べて効率的に調理でき、電気代も管理しやすいのが特徴です。
ガス圧力鍋は、圧力をあげる際にガス消費量が大きくなるため、その分費用の負担も増えます。圧力があがれば弱火にしても問題ありませんが、弱火のみで使用することはほぼないため、光熱費を抑えたい方は調理の快適さを両立できる電気圧力鍋を選ぶと良いでしょう。
2.2. 安全性や手軽さを重視するなら電気圧力鍋がおすすめ
電気圧力鍋は、安全性と手軽さを重視する方に特におすすめです。火を使わないため、小さなお子さまがいる家庭でも安全に使用できます。
また、ガス式の圧力鍋に比べて設定や操作が簡単で、材料を入れてスイッチを押すだけで料理が完成する手軽さも魅力です。難しい操作は必要なく、忙しい日でも手軽に本格的なメニューを用意できます。
2.3. 初期費用を抑えるなら圧力鍋がおすすめ
電気圧力鍋は便利な家電製品ですが、その分価格が高めです。一方、圧力鍋は比較的安価に購入可能なため、初期費用を抑えたい方に向いています。さらに、圧力鍋は耐久性が高い商品が多く、長期間にわたって使用できるのも魅力です。
2.4. 省スペースを重視するなら圧力鍋がおすすめ
電気圧力鍋は家電製品であるため、炊飯器のように日常的にキッチンに出しておいて使うケースが多く、そのためのスペースが必要になります。一方、圧力鍋は使用後に片付けられるため、キッチンを広く使えます。キッチンの見た目を普段から整えておきたいなら、圧力鍋を選んだほうが良いでしょう。
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電気圧力鍋の選び方
自分の生活スタイルにぴったりな電気圧力鍋を選ぶためには、容量や機能、デザインなど、いくつかのポイントを押さえることが大切です。ここでは、失敗しない電気圧力鍋の選び方をご紹介します。
3.1. 人数で選ぶ
電気圧力鍋を選ぶ際の重要なポイントの一つが容量です。家族の人数によって必要な容量は異なります。一般的な目安は人数+1リットルとされ、2人暮らしの場合は3リットル、4人家族なら5リットル程度の容量が必要となります。
【人数における鍋の容量】
人数 |
容量 |
1人 |
2L |
2人 |
3L |
3人 |
4L |
4人 |
5L |
もし、週末にまとめておかずを作り、冷凍保存で作り置きをするような場合は、大きめの容量を選んでおくと便利です。容量が大きければ一度に調理できる量が増え、効率良く作り置きができます。
3.2. 機能で選ぶ
使いたい機能があるかどうかで選ぶ方法もあります。調理メニューの種類が豊富なモデルは、煮物やスープなど多彩な料理に対応でき便利です。また、圧力調理以外に蒸す、焼くなどの機能があると、レパートリーの幅が広がります。
さらに、予約調理機能があれば、忙しい日でも帰宅後すぐに温かい料理が楽しめます。保温機能や洗いやすさを考慮することでも使用感は向上するでしょう。
3.3. 種類で選ぶ
電気圧力鍋にはマイコン式とIH式の2種類があります。マイコン式は価格が比較的手頃で、シンプルな調理に向いています。一方、IH式は加熱性能が高く、火力の調整が細かくできるため、料理の仕上がりに特にこだわりたい方におすすめです。
例えば煮込み料理なら、均一な熱伝導で美味しく仕上げてくれるIH式のほうが優れていますが、毎日の手軽な料理にはマイコン式で十分な場合もあります。自分の調理スタイルや予算に合ったタイプを選ぶことで、効率的で満足度の高い使い心地が得られます。
3.4. 静音性で選ぶ
電気圧力鍋を選ぶ際、静音性はとても重要なポイントです。電気式は調理中の音が非常に静かで、家族がいる時間や夜間でも気兼ねなく使用できます。音が少ないことで、調理中に会話やテレビの音を妨げない利点もあります。
一方、ガス式は加熱時に音が出るほか、キッチンが暑くなるデメリットもあります。静かで快適な調理環境を求めるなら、電気式の圧力鍋がおすすめです。
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電気圧力鍋を使う際の注意点
電気圧力鍋は短時間でおいしい料理が作れる便利な調理器具ですが、使い方を誤ると安全面や仕上がりに影響が出ることもあります。ここでは、電気圧力鍋を使う際に注意すべきポイントを解説します。
5.1. 鍋に入れてはいけないものがある
電気圧力鍋を使用する際には、中に入れてはいけないものがあります。例えば、多量の油やアルコールは、高温になることで発火や故障の原因となる可能性があります。
また、乾燥した豆類や過剰に水分の少ない食材は、内部の圧力バランスを崩し、調理不良や安全弁の作動を引き起こすことがあります。さらに、密閉性のある調理器具のため、膨張する性質の食材や一部の調味料は、内部の圧力調整に悪影響を及ぼす場合があるようです。
使用する際には、取扱説明書に記載された注意事項をよく確認しましょう。
5.2. 加圧・加熱・減圧をするため時間が必要
電気圧力鍋は調理に時間がかかります。加圧や加熱、さらに減圧の工程が必要なため、実際の調理時間はレシピに記載された時間よりも長くなることがあります。
レシピ上は30分でできる煮込み料理でも、トータルで1時間以上見込んでおかなければいけない場合もあります。食事の時間を見越して計画的に作る、予約機能を活用するなどすれば、スムーズに食事の準備ができるでしょう。
5.3. お手入れをしないと故障の原因になる
電気圧力鍋は家電製品のため、通常の鍋よりも丁寧な手入れが必要です。手入れを怠ると内部のセンサーや加熱部分に汚れが蓄積し、故障や性能低下の原因となります。調理後は鍋内をしっかり洗浄し、パッキンや蒸気弁の汚れも丁寧に取り除きましょう。
また、蒸気口や圧力調整弁は目詰まりが起きやすいため、説明書で推奨されている手順に従って定期的に掃除することが大切です。さらに、外側の拭き掃除や通電部分の確認も忘れないようにしましょう。
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電気圧力鍋にかかる電気代を抑えるには?
電気圧力鍋は便利な製品ですが、気になるのが電気代です。しかし、ちょっとした工夫で、電気代を抑えながら効率良く調理できます。ここでは、電気圧力鍋の電気代を抑えるための方法をご紹介します。
6.1. 使う時間を短くする
電気圧力鍋の電気代を抑える一番の方法は、調理時間を短くすることです。例えば、食材をそのままの形で調理するのではなく、あらかじめ小さめにカットしておくと、加熱時間を大幅に短縮できます。
また、食材を必要以上に加熱しないよう、料理の種類に応じた適切な調理時間を設定することも重要です。
さらに、具材をあらかじめ下茹でしておく、冷蔵しておいたものは室温に戻してから調理を開始するなどの工夫でも加熱にかかる時間を節約できます。
6.2. 省エネタイプの電気圧力鍋を使う
省エネタイプの製品を使用することもおすすめです。最新の電気圧力鍋は効率的に調理できる設計になっていますので、古いモデルを使っている場合は買い替えを検討しましょう。
また、マイコン式の電気圧力鍋は消費電力が小さく、省エネ効果が高いため、調理時間が短縮されるだけでなく、長期的な電気代の削減も期待できます。
6.3. 電力会社の電気料金プランを見直す
契約している電力会社のプランを変更することで電気代が抑えられる場合もあります。各電力会社では多種多様な料金プランを提供しており、我が家に合ったものを選べば、電気代を削減できる可能性があります。
例えば、夜遅い時間に電気圧力鍋を使うことが多ければ、深夜料金が安いプランに変更すれば、今までより電気代を抑えることができるでしょう。
中部電力ミライズでは、夜間の電気料金がおトクな「スマートライフプラン」をご用意しています。
スマートライフプラン
また、ガス会社を中部電力ミライズのカテエネガスに乗り換え、電気とガスをセットで契約すれば、セット割が適用され、さらにおトクになります。ウェブから簡単に申し込むことができるので、ぜひチェックしてみてください。
カテエネガスプラン