公開日:2025.4.25 VOL.20

サーキュレーターの電気代はいくら?つけっぱなしは高い?おすすめの使い方と節電方法を解説

サーキュレーターの
電気代はいくら?
つけっぱなしは高い?
おすすめの使い方と
節電方法を解説

サーキュレーターは、部屋の空気を循環させる家電製品です。エアコンの効率アップや室内の換気、部屋干しの衣類乾燥などを目的に使われます。

梅雨や、夏・冬のエアコンをよく使う時期などに重宝しますが、サーキュレーターを使うと電気代がどれくらいかかるのか、気になる方もいるでしょう。

この記事ではサーキュレーターの電気代や扇風機の電気代との比較、エアコンと併用した場合の電気代を解説します。サーキュレーターの電気代を節約しながら、快適に使う方法も紹介しているため、ぜひ参考にしてください。

1 サーキュレーターとは?

サーキュレーターとは、強い風を直線的に送り出して空気を循環させる家電製品です。部屋の温度を均一にしたり、室内を換気したりするほか、部屋干しの衣類乾燥にも用いられます。

なかでも、冷暖房効率がアップすることから、エアコンと併用して使うのが一般的です。エアコンと組み合わせることで室内の空気を循環できるため、電気代を抑える効果も期待できます。

サーキュレーターは、扇風機と混同されがちですが、目的が異なります。扇風機は人の体に風を当てて涼をとることが目的のため、広範囲に風を送りますが、届く距離は短めです。一方、サーキュレーターは空気の循環が目的のため、強い風を直線的に、遠くまで届けられます。

それぞれの特徴に合わせて、正しく使い分けましょう。

2 サーキュレーターの種類

サーキュレーターは、使われるモーターによって2種類に分けられます。それぞれの特徴を詳しく解説します。

2.1. ACモーター

ACモーターのサーキュレーターは、家庭のコンセントのような交流方式の電源が使われているタイプです。一般的に広く普及しており、本体価格がリーズナブルなのが特徴です。

ただし、運転音は大きめで、細かい風量設定ができません。また、DCモーターと比べると電気代が高くなりやすいため注意しましょう。

2.2. DCモーター

DCモーターのサーキュレーターは、乾電池や車のバッテリーのような直流方式の電源が使われているタイプです。細かい風量設定ができるほか、ACモーターよりも消費電力が低いことから、長時間利用しても電気代がかかりにくいのがメリットです。

本体価格はACモーターに比べると高めなものの、長い目で見ると電気代を抑えられるため、コストパフォーマンスが良いといえます。

基本的にはACモーターよりも静音性に優れていますが、風量を「2」以上にした場合は運転音が大きくなりやすいため、注意してください。

3 サーキュレーターの電気代はいくら?

サーキュレーターの電気代は、1ヶ月で約600〜900円が目安です。

使用するモーターによって消費電力が異なるため、ACモーターとDCモーターの場合で、それぞれの電気代を比較しました。

【モーターの種類別 電気代比較表】

消費電力 1時間 8時間 1日 1ヶ月(注1)
ACモーター 39W 約1.2円 約9.7円 約29.0円 約870円
DCモーター 25W 約0.8円 約6.2円 約18.6円 約558円
  • (注1)1日24時間・30日使用した場合
  • (注2)電気料金単価は31円/kWhで計算

1ヶ月使用した場合、ACモーターとDCモーターの電気代の差は約300円です。そこまで大きな差とはいえませんが、つけっぱなしで使う場合は、消費電力の低いDCモーターの機種を選ぶと良いでしょう。

また、サーキュレーターのモード別でかかる電気代は次のとおりです。

【モード別 電気代比較表】

1時間 8時間 1日 1ヶ月(注1)
弱モード 約0.4〜0.6円 約3.1〜4.9円 約9.3〜14.5円 約279〜435円
中モード 約0.6〜0.8円 約4.3〜6.8円 約13〜20.3円 約391〜609円
強モード 約0.8〜1.2円 約6.2〜9.7円 約18.6〜29.0円 約558〜870円
  • (注1)1日24時間・30日使用した場合
  • (注2)弱モードは定格消費電力の50%、中モードは定格消費電力の70%、強モードは定格消費電力の100%で計算
  • (注3)電気料金単価は31円/kWhで計算

強モードで使用した場合に比べて、弱モードでは電気代を約半分に抑えられます。部屋の広さや目的に合わせて風量を調整すると、電気代の節約に効果的です。

4 サーキュレーターと扇風機の電気代比較

サーキュレーターと扇風機の電気代を、モーターの種類別に比較した結果は、以下のとおりです。

【サーキュレーターと扇風機 電気代比較表】

消費電力 1時間あたりの差 8時間あたりの差 1日あたりの差 1ヶ月(注1)
あたりの差
サーキュレーター 39W 基準 基準 基準 基準
扇風機
ACモーター(40W)
40W +約0.031円 +約0.25円 +約0.74円 +約22.32円
扇風機
DCモーター(22W)
22W -約0.093円 -約0.74円 -約2.23円 -約66.96円
  • (注1)1日24時間・30日使用した場合
  • (注2)電気料金単価は31円/kWhで計算

ACモーター・DCモーターともに、サーキュレーターとの電気代の差は1ヶ月で数十円程度にとどまっており、大幅な差はありません。

そのため体に直接風を当てて涼みたいときは扇風機、強い風で部屋の空気を循環させたいときはサーキュレーターと、目的に合わせて使い分けると良いでしょう。

5 サーキュレーターとエアコンを併用した場合の電気代

サーキュレーターは、エアコンと併用することで冷暖房効率がアップします。

サーキュレーターとエアコンを一緒に使ったときの電気代を、冷房・暖房・モード別にそれぞれ比較しました。

【サーキュレーターとエアコンを併用した場合 電気代比較表】

1時間 8時間 1日 1ヶ月(注1)
エアコン(冷房)
+ACモーター
約16.7円 約133.7円 約401円 約12,030円
エアコン(冷房)
+DCモーター
約16.3円 約130.2円 約390.6円 約11,718円
エアコン(暖房)
+ACモーター
約17.2円 約137.7円 約413円 約12,390円
エアコン(暖房)
+DCモーター
約16.8円 約134.2円 約402.6円 約12,078円
  • (注1)1日24時間・30日使用した場合
  • (注2)電気料金単価は31円/kWhで計算

サーキュレーターとエアコンの冷暖房を併用した場合の電気代は、1ヶ月で約12,000円です。エアコンのみで使用した場合は冷房で約11,160円、暖房で約11,520円のため、月600〜900円程度しか変わりません。

エアコンは、設定温度を1℃下げるだけでも大きな節約効果があります。エアコンの設定温度を下げたうえで、サーキュレーターで空気を循環させれば、電気代を抑えながら快適に過ごせるでしょう。

冷たい空気は下の方(床周辺)、暖かい空気は上の方(天井周辺)にたまりやすいため、サーキュレーターをエアコンの対角線上に置き、送風口へ向かって風を送るのがコツです。

以下の記事では、サーキュレーターと冬のエアコンとの組み合わせで、暖かさがどう変わるのかを解説しています。あわせてチェックしてみてください。

サーキュレーターは、暖房にも効く!?冬のエアコンでも効果があるのか実験してみました。

6 サーキュレーターの電気代を節約しながら快適に過ごすには?

さまざまな場面で役立つサーキュレーターですが、電気代を気にせず快適に過ごしたいと考える方もいるでしょう。ここでは、なるべく電気代を節約しながら使うポイントを解説します。

6.1. 必要なときだけ使う

電気代節約のためには、サーキュレーターをつけっぱなしにせず、必要なときだけ使う意識が大切です。タイマーを活用して、電源のつけ忘れや消し忘れを防ぐようにすると、無駄な電力を抑えられます。

例えば、エアコンとサーキュレーターを同時につけた場合、サーキュレーターは30分〜1時間で消えるようにタイマー設定しておきましょう。適度に部屋の空気が循環するため、サーキュレーターが消えた後も快適な温度を保てます。

6.2. 省エネタイプの機種を選ぶ

サーキュレーターの電気代を抑えるには、省エネタイプの機種を選ぶことも重要です。

ACモーターの機種は本体価格が安いものの、消費電力が高めなことから、稼働時間が長いほど電気代がかかります。

一方で、DCモーターの機種は細かく風量を調整できるため、必要に応じて出力を切り替えることで節約が可能です。本体価格はACモーターより高くなりますが、長い目で見ると、DCモーターのサーキュレーターを使う方が節約に繋がるでしょう。

6.3. 部屋の広さにあわせたものを選ぶ

部屋の広さに合った機種を選ぶと、サーキュレーターを効率良く使えます。

基本的に、部屋が広いほど風量も強くなければなりません。もし、広い部屋で風量が弱い機種を使った場合、空気が循環するまで長い時間がかかります。すると、その分電気代がかさんでしまうため、サイズ選びは重要なポイントです。

サーキュレーター選びの際は、製品ごとに記載されている「対応畳数」を目安にしましょう。ちょうどいい畳数がない場合は、使いたい部屋よりも広めの対応畳数の機種を選ぶと安心です。

6.4. よく使う時間にあわせた電気料金プランを検討する

サーキュレーターを含む、家電製品をよく使う時間に電気代が安くなるプランになっていない場合は、電気料金プランの見直しも検討してください。

例えば、夜から朝にかけて冷暖房とサーキュレーターをよく使うなら、その時間帯にあわせてプランを選びましょう。さまざまな電力会社から多様なプランが出ているため、比較検討するのがおすすめです。

中部電力ミライズでは、夜から朝の電気料金がおトクになる「スマートライフプラン」を提供しています。3つの時間帯から選択でき、自分のライフスタイルにもあわせやすいため、ぜひ一度検討してみてください。

6.5. 電気とガスのセット割の利用を検討する

電気とガスをセットで契約するのも、方法の一つです。

電気代だけでなく、ガス代も一緒に見直すことで、家庭全体でかかる光熱費を節約できます。

中部電力ミライズが提供する家庭向けWEBサービス「カテエネ」では、電気とガスのセットでおトクになるプランがあります。

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よりおトクに電気やガスを使いたい方は、あわせてチェックしてみてください。

7 まとめ

サーキュレーターは、部屋の空気を循環させる家電製品です。扇風機のように体に風を当てて涼む目的ではなく、冷暖房効率のアップや室内の換気、部屋干しの衣類乾燥などを目的に使われます。

サーキュレーターの電気代を節約するには、タイマーを活用して必要なときだけ使う、省エネタイプや部屋の広さにあった機種を選ぶなどの方法があります。よく使う時間帯が決まっている場合は、特定の時間帯に安く使える電気料金プランへの乗り換えも検討しましょう。

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