静岡県・浜松市

もともとは名古屋市に住んでいて、生まれてこの方、他の土地に住んだことがありませんでしたが、主人との結婚を機に浜松市へ移住することになりました。

住んでみて最初に思ったのが、気候が穏やかだということ。冬もほとんど雪が積もらないので温暖な気候で過ごしやすいと思います。ただ、「遠州のからっ風」と呼ばれる強い季節風が吹くため、洗濯物などを飛ばされないように気を付ける必要はありますね。

一方でこの風を生かして、毎年GWになると浜松まつりで凧あげが開催されます。凧にはその家の初子の名前が書かれており、多くの凧が中田島砂丘の空を舞う光景を楽しむことができますよ。ほかにも夏ごろには中田島砂丘で星を見たり、ウミガメの放流会に参加したりと浜松でしかできない体験に子どもたちも満足しています。

日用品の買い物でも、不便だと感じることはほとんどないです。海が近いので桜エビやカキ、生しらすなど、新鮮な魚介類がスーパーでお手頃に買えるのもうれしいポイント。また、医療関係も充実しているイメージがあります。ドクターヘリがよく飛んでいるのを見ますし、夜間救急をおこなっている病院も近所にあるため非常に心強いと感じますね。

遠州鉄道の電車と路線バスで利用できるICカード「ナイスパス」をよく使っています。浜松は車社会なので、基本的には車移動をすることが多いです。しかし車以外での市内移動となると、赤電で親しまれている遠鉄電車とバスが欠かせません。浜松市民の財布の中には、「ナイスパス」が必ず1枚は入っていると思いますよ。

浜松市は、とにかくホッとするようなちょうど良さが魅力的。引越してから近所付き合いは活発になりましたが、みなさんちょうど良い距離感で接してくれるのでありがたいです。祭りや地域のイベントなどに必ず参加をしてください、という雰囲気も私の周りではとくにありません。

また浜松市は、メーカーの工場や自衛隊の基地があるため、人の出入りが盛んな町。他の土地から来た人でも温かく迎えてくれる環境が整っており、私自身もすぐに馴染むことができました。

工業都市という側面も併せ持っているため働き先が多く、ご近所さんにはブラジルやベトナムなど外国の方が住んでいらっしゃることも。日常生活の中で、異文化に触れられる国際色豊かな部分も特徴の一つだと思います。子どもが通っている小学校のクラスメイトにも外国人のお友達がいて、そのお友達の家に遊びに行くと家中で外国語が飛び交うこともあるみたいですよ。

名古屋市へ出かけると楽しい！とも思いますが、やっぱり浜松市に帰ってくるとなぜか安心しちゃうんですよね。気を張ることのない町の規模感や人付き合いで、ありのままに暮らせる。そんな穏やかな浜松市で、これからも生活をしていきたいです。