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くらしに役立つコラム

ハテナを解決!ガスまるわかり通信 Vol.3

ガス代が高いと思ったらまず
チェックするのはこの4つ!
原因や節約方法もご紹介

日常生活に欠かせないガス代の請求金額を見て、頭を悩ませている方も多いのではないでしょうか。

この記事では、世帯人数別・時期別のガス代の平均や、ご家庭のガス代が適正であるか、払い過ぎてはいないかを判断するための情報をご紹介します。そのうえで、ガス代に関するお悩みを解決できるように、ガス代が高くなる原因やその対策方法を解説します。

1 どこからが高い?世帯人数別
時期ごとのガス代平均料金

ご家庭のガス代が本当に高いのか判断する指標として、世帯人数別に時期ごとのガス代平均料金を表にしました。

ご自身が該当する世帯の平均と比較し、平均額を大幅に超えているようであれば高いと考えられます。その場合は、ガスの使い方を見直したほうが良いかもしれません。

ガス代の平均料金

平均 1人 2人 3人 4人 5人 6人
2022年4月~6月 4,950円/月 3,387円/月 5,441円/月 6,155円/月 6,071円/月 6,123円/月 7,612円/月
2022年7月~9月 3,213円/月 2,345円/月 3,459円/月 3,997円/月 3,772円/月 3,878円/月 4,533円/月
2022年10月~12月 3,886円/月 2,777円/月 4,172円/月 4,836円/月 4,747円/月 5,018円/月 5,058円/月
2023年1月~3月 6,723円/月 4,430円/月 7,628円/月 8,650円/月 8,208円/月 8,413円/月 7,646円/月
2022年
4月~6月
平均 4,950円/月
1人 3,387円/月 4人 6,071円/月
2人 5,441円/月 5人 6,123円/月
3人 6,155円/月 6人 7,612円/月
2022年
7月~9月
平均 3,213円/月
1人 2,345円/月 4人 3,772円/月
2人 3,459円/月 5人 3,878円/月
3人 3,997円/月 6人 4,533円/月
2022年
10月~12月
平均 3,886円/月
1人 2,777円/月 4人 4,747円/月
2人 4,172円/月 5人 5,018円/月
3人 4,836円/月 6人 5,058円/月
2023年
1月~3月
平均 6,723円/月
1人 4,430円/月 4人 8,208円/月
2人 7,628円/月 5人 8,413円/月
3人 8,650円/月 6人 7,646円/月

※出典:政府統計の総合窓口「家計調査」4~6月 7~9月 10~12月 1~3月

プロパンガスの平均料金

1~2人(5㎥) 3~4人(10㎥)
2022年4月~6月 5,351円/月 8,687円/月
2022年8月~10月 5,408円/月 8,828円/月
2022年12月~2月 5,431円/月 8,864円/月
2023年4月~6月 5,479円/月 8,941円/月

※出典:石油情報センター 「一般小売価格」LP(プロパン)ガス 確報

なお、表の料金は全国平均です。地域によってもガスの使用量は異なり、特に寒冷地では多くなる傾向にあります。より詳細にご自身のガス代を比較したい場合は、地域ごとのデータをご参照ください。

ガスまるわかり通信「ガス代の平均額は?一人暮らし、ご家族住まいなど、それぞれの平均料金と節約方法をご紹介」

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2 ガス代が高い原因4つ

ガス代が高くなる原因は一つとは限りません。料金を左右する要素について4つご紹介します。ガス代が高いと感じる場合は、以下のうちいずれか一つ、もしくは複数が原因となっている可能性があります。

使用量が多い

使用量が多くなれば、当然ガス代は高くなります。ガス代の平均料金とプロパンガスの平均料金のデータでは、世帯人数が増えるほどガス代が上がる傾向にあることがわかりました。それは、人数が多くなれば使うガスの量も多くなるためです。

また、冬場はガスファンヒーターなどの暖房器具にもガスが使われること、同じ温度のお湯を使うにしても温めるのに多くのガスを必要とすることから、ガスの使用量が増えます。

給湯器の熱効率が悪い

ガス給湯器が老朽化していたり不具合があったりする場合、熱効率の悪さからガス代が高くなる可能性があります。

給湯器はガスで金属のパイプを加熱し、パイプを通る水を温める仕組みの設備です。パイプの熱効率が悪いと、水を温めるのに多くのガスを必要とします。使い方を変えていないのにガス代が高くなったと感じた場合は、給湯器に不具合がないかを確認してみましょう。

単価が高い

使い方が同じであるにも関わらずガス代が高くなった場合、ガスの単価が上がっているかもしれません。

ガスの単価は都市ガス・プロパンガスともに、各ガス会社によってそれぞれ設定されています。また、同じガス会社であってもさまざまな要因で毎月のガスの単価は調整されます。

何らかの外的要因でガスの単価が値上げされた場合、必然的に支払うガス代は高くなります。請求書などのデータからガスの単価を確認してみましょう。

プロパンガスの使用

ご利用のガスがプロパンガスの場合、都市ガスよりも料金は高額になりがちです。引越しに伴い使うガスが都市ガスからプロパンガスに変わった場合、急に料金が高くなったように感じられるかもしれません。

単価はガス会社ごとに異なりますが、都市ガスの約2倍になることもあります。プロパンガスは建物ごとにガスボンベを配送する必要があり、供給にコストがかかることなどがその要因となります。

※出典:経済産業省 第24回ガスシステム改革小委員会資料

単純にプロパンガスを都市ガスに変えればガス代が下がる可能性はありますが、ガスの供給方法の変更はエリアや住宅の設備などの問題から難しいケースが多いでしょう。

3 ガス代の上手な節約術

単純に使用量を減らせばガス代を節約できますが、ガスは日常生活において必要なもの。無理して使用を控えると生活が不便になってしまいます。そこで、ガスの利用シーンごとに無理なく賢く節約できる方法を考えてみましょう。

なお、以下の記事ではガス代の節約術をより詳しくご紹介しています。

ガスまるわかり通信「ガス代の節約方法17選!お風呂やキッチンなど見直すべきポイントを紹介」

お風呂での節約術

お風呂は1日の疲れを取り体を清潔に保つために必須ですが、シャワー・浴槽ともに大量のお湯を使用するため、水を温める際のガス代が発生します。しかし、お風呂の入り方やお湯の出し方を工夫するだけでガス代を節約できます。

具体的には以下のような方法が考えられます。

  • 湯量や温度を調整する
  • 浴室内や浴槽のお湯の温度が下がらないようにする
  • お風呂場を使わないときは給湯システムをオフにする
  • シャワーヘッドを節水タイプに交換する
  • シャワーの時間を短縮する

お湯の温度や浴槽の湯量、シャワー時間は、ガスの使用量に直結します。無理のない範囲で温度、湯量、時間を調節することで、ガス代の節約が可能です。湯量調整やシャワー時間の短縮は、水道代の節約にも繋がります。

また、こまめに浴槽にふたをする、複数世帯の場合は間隔を開けずに入浴する、お湯を使わないときは給湯システムを切るなどの工夫をすることで、追い焚きに使うガスを節約できます。

例えば、浴槽に溜めた200Lのお湯を2時間放置すると、温度は4.5度低下します。これを温めなおすのに必要なガス代は年間で約6,190円。追い焚きをしないことで、これだけの金額を節約することが可能です。

※出典:資源エネルギー庁 風呂・トイレ | 無理のない省エネ節約 | 家庭向け省エネ関連情報

キッチンでの節約術

キッチンでは、ガスコンロを使ったり、洗い物をするのにお湯を使ったりするなどのシーンでガスが使われます。以下のような方法で、ガスの使用を抑えながら日常の料理や後片付けをしてみましょう。

  • お湯の使い方を工夫する
  • 電化製品を利用する
  • 熱効率を良くする
  • 調理回数を減らす
  • 調理時間や方法を調整する

調理に使うためのお湯の温度を下げることは難しいですが、洗い物は少し温度を下げても問題なくできます。

食器を洗う際にぬるま湯を使うことで、ガス代の節約が可能です。例えば、水温20度で65Lの水道水を使い、1日2回洗い物をする場合だと、給湯器の設定温度を40度から38度に下げることで約1,430円の節約になります。
※使用期間:冷房期間を除く253日

※出典:資源エネルギー庁 キッチン | 無理のない省エネ節約 | 家庭向け省エネ関連情報

熱湯はケトルで沸かすなど電化製品の力を借りることや、ガスコンロを掃除する、なべ底に水滴がついたまま調理しないこと、なべ底よりも大きな火加減にしないなど、熱効率を気にしながら調理をおこなうだけでも使用するガス代を減らせます。

また、作り置きや、余熱を使うなどの調理工程を工夫することでも、ガスの使用を抑えられます。

暖房器具の節約術

冬場は地域によって暖房器具が不可欠です。速暖性があるガス暖房器具は特に重宝しますが、多く使えばその分ガス代も高くなります。

以下のような方法で暖房器具のガス代を抑えてみましょう。

  • ほかの暖房器具と組み合わせて使用する
  • 設定温度を低めにする
  • タイマーやエコ機能を使用する
  • 暖房効率を良くする

こうした工夫をすることで、ガスに頼りすぎることなく快適な温度を維持できます。例えば、設定温度20度のガスファンヒーターの使用時間を1日1時間短縮するだけで、冬季で約2,050円(注)を節約できます。

※出典:資源エネルギー庁 空調 | 無理のない省エネ節約 | 家庭向け省エネ関連情報
(注)10月28日~4月14日(169日間)


暖房器具の置き場所を工夫したり、サーキュレーターを併用したりするだけでも暖房効率が良くなり、設定温度を低めにしていてもしっかりと部屋を暖めることができます。

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4 ガス契約を見直すという方法も

ガスの契約そのものを見直すことで、ガス代の支払いを抑えられる可能性があります。

例えば、同じガス会社でも複数の契約プランを用意している場合があります。ライフスタイルや世帯人数に合ったプランに変更することによって、ガスの単価が下がり、ガス代を安くできるかもしれません。

契約するガス会社を変更するのも一つの選択肢です。ガスの提供単価は会社によって異なります。そのため、より安価にガスを提供しているガス会社に切り替えることによってガス代を減らせるかもしれません。

また、電気とガスを両方提供し、セットで契約することによって割引を適用する会社もあります。

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5 まとめ

ガス代が高くなることにはさまざまな要因が挙げられます。ご家庭の努力で抑えられることもあれば、対策が難しいものもありますが、まずはご紹介した方法を参考にしながら、ガス代の節約に取り組んでみてください。

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