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くらしに役立つコラム

ハテナを解決!ガスまるわかり通信 Vol.4

ガス代の平均額は?
一人暮らし、ご家族住まいなど、
それぞれの平均料金と
節約方法をご紹介

日々の生活に欠かせないガスですが、毎月の請求を見て「今月はガス代が高いかも……?」「もっとガス代を抑えられる方法はないか」と思っている方も多いのではないでしょうか。

この記事では、ガス代の平均額をケース別に紹介していますので、ご家庭のガス料金が平均と比べて高いのかをチェックしてみてください。また、平均よりも高い場合にやっておきたい、ガス代を賢く節約する方法や節約の効果を簡単に確認できる方法をご紹介します。

1 ガス代・ガス料金の平均金額はいくら?

まずは、ガス代・ガス料金の平均金額について、世帯別・地域別・時期別にデータをまとめました。

世帯人数別:ガス代平均額

世帯人数別ガス代平均額

1人 2人 3人 4人 5人 6人
2020年 3,021
/月
4,354
/月
4,960
/月
5,202
/月
4,836
/月
5,073
/月
2021年 3,001
/月
4,330
/月
4,930
/月
4,882
/月
4,883
/月
5,213
/月
2022年 3,331
/月
4,900
/月
5,555
/月
5,427
/月
5,506
/月
6,156
/月

※出典:政府統計の総合窓口「家計調査」2020年 2021年 2022年

世帯人数別プロパンガス代平均額

1人~2人(5㎥) 3人~4人(10㎥)
2020年 4,928円/月 7,869円/月
2021年 5,066円/月 8,137円/月
2022年 5,396円/月 8,793円/月

※出典:石油情報センター 「一般小売価格」LP(プロパン)ガス 確報

まず、世帯人数別の1ヶ月あたりのガス代の平均を見ていきましょう。世帯の人数が多くなるほどガスの使用量が増え、それに伴いガス代も高くなりがちであることがわかります。

特に、1人暮らしの場合と2人世帯の場合では、1.4〜1.5倍程度と差が大きく開いています。一方、3人以上の世帯の場合では、その差が小さいことがわかりました。

地域別:ガス代平均額

東日本地域の1ヶ月あたりの料金

北海道地方 東北地方 関東地方 北陸地方
2020年 3,366円/月 3,856円/月 4,522円/月 3,510円/月
2021年 3,783円/月 3,869円/月 4,346円/月 3,593円/月
2022年 4,383円/月 4,288円/月 4,921円/月 4,153円/月
2020年 2021年 2022年
北海道地方 3,366円/月 3,783円/月 4,383円/月
東北地方 3,856円/月 3,869円/月 4,288円/月
関東地方 4,522円/月 4,346円/月 4,921円/月
北陸地方 3,510円/月 3,593円/月 4,153円/月

※出典:政府統計の総合窓口「家計調査」2020年 2021年 2022年

西日本地域の1ヶ月あたりの料金

東海地方 近畿地方 中国地方 四国地方 九州地方 沖縄地方
2020年 4,461円/月 4,130円/月 3,601円/月 3,268円/月 3,801円/月 3,448円/月
2021年 4,354円/月 4,178円/月 3,670円/月 3,467円/月 3,454円/月 3,702円/月
2022年 4,896円/月 4,677円/月 3,775円/月 3,251円/月 3,887円/月 3,788円/月
2020年 2021年 2022年
東海地方 4,461円/月 4,354円/月 4,896円/月
近畿地方 4,130円/月 4,178円/月 4,677円/月
中国地方 3,601円/月 3,670円/月 3,775円/月
四国地方 3,268円/月 3,467円/月 3,251円/月
九州地方 3,801円/月 3,454円/月 3,887円/月
沖縄地方 3,448円/月 3,702円/月 3,788円/月

※出典:政府統計の総合窓口「家計調査」2020年 2021年 2022年

次に、地域別の1ヶ月あたりのガス代の平均を見ていきましょう。他の地域と比べてガス代が高額なのは、関東地方、東海地方、近畿地方の3つであることがわかります。東京・名古屋・大阪といった日本有数の大都市を含むエリアです。

意外に思われる方が多いかもしれませんが、北海道や東北、北陸といったガスの需要が高そうな気温の低い地域において、月々のガス代は平均値と比較して高くはありません。

とはいえ、寒冷地エリアにおいては冬の寒さ対策に当然のようにコストがかかります。ガスの代替として電気や石油(灯油)などのコストがかかっている可能性もあります。

季節別:ガス代平均額

季節別ガス代平均額

平均 1人 2人 3人 4人 5人 6人
2022年4月~6月 4,950円/月 3,387円/月 5,441円/月 6,155円/月 6,071円/月 6,123円/月 7,612円/月
2022年7月~9月 3,213円/月 2,345円/月 3,459円/月 3,997円/月 3,772円/月 3,878円/月 4,533円/月
2022年10月~12月 3,886円/月 2,777円/月 4,172円/月 4,836円/月 4,747円/月 5,018円/月 5,058円/月
2023年1月~3月 6,723円/月 4,430円/月 7,628円/月 8,650円/月 8,208円/月 8,413円/月 7,646円/月
2022年
4月~6月
平均 4,950円/月
1人 3,387円/月 4人 6,071円/月
2人 5,441円/月 5人 6,123円/月
3人 6,155円/月 6人 7,612円/月
2022年
7月~9月
平均 3,213円/月
1人 2,345円/月 4人 3,772円/月
2人 3,459円/月 5人 3,878円/月
3人 3,997円/月 6人 4,533円/月
2022年
10月~12月
平均 3,886円/月
1人 2,777円/月 4人 4,747円/月
2人 4,172円/月 5人 5,018円/月
3人 4,836円/月 6人 5,058円/月
2023年
1月~3月
平均 6,723円/月
1人 4,430円/月 4人 8,208円/月
2人 7,628円/月 5人 8,413円/月
3人 8,650円/月 6人 7,646円/月

※出典:政府統計の総合窓口「家計調査」4~6月 7~9月 10~12月 1~3月

最後に、季節別のガス代の平均額を見ると、冬季・春季のガス代が夏季・秋季のガス代と比較して高額であることが一目でわかります。特にガスの使用がもっとも少ない夏季と、もっとも多い冬季では2倍近い差があります。

冬季は温度が低いため、水を温めるのに多くのガスを必要とします。気温が低い分、洗い物のお湯の温度もお風呂の温度も高く設定しがちであるため、必要なガスの使用量がより増える傾向にあります。

さらに、暖房器具としてガスファンヒーターを用いる場合、暖房のコストとしてもガス代が発生するため、トータルでかかるガス代はさらに高額になります。

2 ガス料金の仕組みを解説

続いて、ガス料金を考えるうえでまず知っておくべきガス代の仕組みと、ガス代が値上げ傾向にある理由について解説します。

ガス料金の計算方法

まずは、ガス料金の計算方法を確認しておきましょう。

ガス料金は以下のような式で計算できます。

ガス料金(円)=
基本料金(円)+単位料金(円/㎡)×ガス使用量(㎡)


単位料金は、基準単位料金と原料費調整額の合計で計算されます。基準単位料金は改定されない限りはガス会社が定めた数字が適用され、原料費調整額は毎月変動します。

従量料金単価と原料費調整額

単位料金が変動する要素として、従量料金単価と原料費調整額が挙げられます。

  • ・ 従量料金単価:使用量が多くなると単価が下がる設定
    従量料金単価が設定されていれば、従量料金はガスの使用量と比例せず、料金の上昇は少し緩やかになります。


  • ・ 原料費調整額:為替レートや原油価格の影響を受けて毎月調整される金額
    毎月調整され、増減します。

プロパンガスについて

ガスの供給方法には、都市ガスとプロパンガスの2つがあります。

  • ・ 都市ガス:地下のガス管を通じて各家庭にガスを供給する
  • ・ プロパンガス:各家庭にガスボンベを設置し、ボンベからガスを供給する

プロパンガスを使用していると、ガス代は都市ガスより高くなる傾向にあり、2倍近くかかるケースも珍しくありません。

※出典:経済産業省 第 24 回ガスシステム改革小委員会資料

プロパンガスも都市ガスも、基本的なガス代金の計算方法は変わりません。しかしプロパンガスの場合、基本料金の中に設備の使用料や配送コストといった諸経費が上乗せされています。そのため、どうしても都市ガスと比較して料金が高額になってしまいます。

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3 ガス代が高くなる要因

同じ地方に居住中かつ同じ世帯人数の家庭と比べてガス代が高い場合は、お風呂やキッチンなどで余計なガスを使用してしまっている可能性が高いです。

ガスの使用量が多ければ多いほど、当然ガス代は高くなります。ついつい無駄なガスの使い方をしていないか、常に意識しておく必要があります。

また、使用量を意識しながらガスを使っているのにガス代が高い場合は、給湯器の熱効率が悪くなっているかもしれません。給湯器に不具合や故障があると熱効率が悪くなり、同じお湯を供給するにもガスが余計に必要になる場合があります。ガス代が不自然に高いと思ったら、給湯器を確認することをおすすめします。

ガス代が高くなる要因は以下の記事でより詳しく解説しています。
ガスまるわかり通信「ガス代が高いと思ったらまずチェックするのはこの4つ!原因や節約方法もご紹介」

4 ガス代の節約方法

では、ガスの使用量を減らす方法と、毎月のガス代を抑える方法をより具体的に見ていきましょう。

なお、ガス代の節約方法については以下の記事でも詳しく紹介しています。
ガスまるわかり通信「ガス代の節約方法17選!お風呂やキッチンなど見直すべきポイントを紹介」

お風呂での節約方法

お風呂でガスを節約するには、使う湯量を減らす、シャワーを流しっぱなしにしないなどが有効です。複数人の世帯であれば、間隔を空けずに入り追い焚きのコストをかけないことでも効果があります。

お風呂でのガスの節約効果の目安は以下の通りです。

  • 追い焚きを控える:年間6,190円
    (注)200Lのお湯を4.5度(2時間放置で低下)温めなおすのに要するガス代
  • 1分間のシャワーの短縮:年間2,070円

※出典:資源エネルギー庁 風呂・トイレ | 無理のない省エネ節約 | 家庭向け省エネ関連情報

キッチンでの節約方法

キッチンでは、料理や洗い物のお湯を使用する際にガスを使用します。お湯の温度を下げることや火加減を抑えることで、1回の使用におけるガスの使用量が抑えられます。

例えば、なべ底から炎がはみ出さないように火加減を調節すると、年間約390円の節約効果が得られます。
※20度程度の水を1L沸騰させる場合に、強火から中火に調節(1日3回)

また、下ゆで代わりに電子レンジを使う、お湯をケトルで沸かすなど、家電製品を利用することでもガスの使用を減らせます。下ゆでがわりにレンジで加熱することで得られる節約効果は以下の通りです。

  • 葉菜(ほうれん草、キャベツなど):約990円/年
  • 果菜(ブロッコリー、カボチャなど):約1,060円/年
  • 根菜(ジャガイモ、里芋など):約950円/年

※出典:資源エネルギー庁 キッチン | 無理のない省エネ節約 | 家庭向け省エネ関連情報

ガスファンヒーターの節約方法

ガスファンヒーターの使用によるガス代を節約する方法としては、設定温度を無理のない範囲で低くする(20度程度を目安とする)ことや、ほかの暖房器具と併用することが挙げられます。

ガスファンヒーターの温度を1度下げた場合、年間約1,320円の節約効果が得られます。

※出典:資源エネルギー庁 空調 | 無理のない省エネ節約 | 家庭向け省エネ関連情報

また、ファンヒーターを部屋の隅に置くなど、暖房効率を良くすることで、ガスの使用を抑えながら快適な室温を保てます。

ガスファンヒーターのガス代については以下の記事もご参照ください。
ガスまるわかり通信「実はガスファンヒーターのガス代は高くない?エアコンとの比較や上手な組み合わせ方」

ガス契約の節約方法

ガスの契約を見直すことで、ガスの使い方を大きく変えなくても節約できる場合があります。以下のような方法が考えられます。

  • ガス代が今よりも安くなるプラン・ガス会社を選択する
  • 提携しているクレジットカードで支払うことで割引を受ける
  • クレジットカード支払いでつくポイントによる実質値引き(ポイント還元)を受ける

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6 まとめ

ガスの使い方をほんの少し見直すだけでも、月々のガス代を抑えられる可能性は高まります。

また、平均値に近い場合や下回っている場合でも、ガスの契約や支払方法の見直しによりさらに利用料金を下げられるかもしれません。今回ご紹介したデータや節約方法を参考に、ぜひご家庭のガス代の節約を目指してみてください。

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