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電気毛布の特徴
電気毛布は、毛布の内部に埋め込まれた電熱線に電流が流れることで熱が発生し、毛布が温まるしくみです。
掛けタイプと敷きタイプの2種類があり、掛けタイプは体の上に掛けて使用し、敷きタイプは体の下に敷いて使います。最近では、両方の機能を兼ね備えた敷き・掛け両用タイプも登場しています。
電気毛布の最大の特徴は、低電力で効率的に体を温められることです。部屋全体を暖める必要がないため、ほかの暖房器具と比べて電気代が安くなります。また、コンパクトで軽量なため、持ち運びも簡単です。
電気毛布は、長時間使用する際は低温やけどや脱水などへの注意が必要なものの、比較的安全かつ快適に利用できる暖房器具といえます。
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電気代とほかの暖房器具との電気代比較
電気毛布はほかの暖房器具と比べて、電気代が安いことが特徴です。ここでは、電気毛布を「強」で使用した場合の電気代(1時間あたり約1.6円)と、ほかの暖房器具の電気代を具体的に比較してみましょう。
なお、電気料金は1kWhあたり31円で計算しています。
この比較から、電気毛布の電気代は他の暖房器具と比べて圧倒的に安いことがわかります。
ただし、暖房器具によって使用目的や暖める範囲が異なるため、単純に比較することはできません。例えば、電気毛布は体を温めるのに対し、床暖房はフローリング全体を暖めます。また、ふとん乾燥機は主に寝具の乾燥やダニ対策に使用されます。
電気代を抑えつつ快適に過ごすためには、状況や目的に応じて暖房器具を使い分けたり、組み合わせたりして使用するとよいでしょう。
なお、以下の記事では冬の暖房にかかる電気代や、節電に役立つ情報を紹介しています。ぜひあわせてご覧ください。
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電気毛布の電気代を抑えながら快適に使うには?
電気毛布はほかの暖房器具と比べて電気代が安価ですが、さらに節約する方法があります。ここでは、電気代を抑えながら快適に電気毛布を使用するための4つのポイントを紹介します。
4.1. タイマー機能を活用する
電気毛布のタイマー機能を活用すると、効率的に電気代を節約できます。
就寝中は電源を切っておき、早朝のもっとも寒い時間帯から起床時にかけてスイッチが入るようにセットしておくのがおすすめです。例えば、午前5時から6時までの1時間だけ電気毛布を作動させるようにタイマーを設定すれば、朝起きる頃には快適な温度になっているでしょう。
4.2. 用途にあったサイズを選ぶ
電気毛布はさまざまなサイズが販売されていますが、用途に合わせて適切なサイズを選ぶことが大切です。
シングルサイズのふとんを使用している場合は、同じく、コンパクトなシングルサイズの電気毛布を選びましょう。必要以上に大きなサイズの電気毛布を使用すると不要な部分まで温めることになり、余分な電力を消費してしまいます。
4.3. 温まったら弱設定か切にする
電気毛布の使用時は、温度設定を工夫することで電気代を抑えられます。
最初は布団を温めるために強めの設定にしておき、布団が温まったら弱設定にするか電源を切りましょう。一度布団が温まったあとは、高い温度設定は不要です。また、就寝中は体温で十分暖かくなるので、電源を切っても問題ありません。
4.4. 電気料金プランを見直すのもおすすめ
比較的電気代が安い電気毛布ですが、さらにおトクに利用するためには電気料金プランを見直すのもおすすめです。
例えば、家族が増えたり、家を不在にする時間が多くなったなど生活の変化があった場合、それに合わせた最適な電気料金プランを選択できていないかもしれません。
中部電力ミライズでは、電気の使用量やライフスタイルに合わせたさまざまな電気料金メニューを提供しています。自分に合った適切なプランを選択することで、冬季の電気毛布使用だけでなく、年間を通じた電気代の節約に繋がります。
中部電力ミライズ 電気料金メニュー
また、中部電力ミライズが運営する「カテエネ」では、電気とガスをあわせて申し込むことでさらにおトクになる「ガスプラン」もあります。
自分のライフスタイルに合った電気料金プランとなっているか、一度見直してみてはいかがでしょうか。
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電気毛布を使う際の注意点
寒い季節に重宝する電気毛布ですが、使用する際の注意点もあります。以下の3つのポイントに気をつけることで、安全かつ快適に電気毛布を使用できます。
5.1. 低温やけどや脱水に注意する
比較的安全性の高い電気毛布ですが、長時間使用すると、約40〜55°Cの熱に皮膚が継続的に触れることで低温やけどを負ったり、汗のかきすぎによる脱水症状を起こしたりするリスクもあります。
布団が十分に温まったら電源を切る、またはタイマー機能を利用するなど、連続して長時間使用しないことが大切です。
特に注意が必要なのは、皮膚が薄く自身で十分に体が動かせない乳幼児や、感覚機能が低下傾向にある高齢者です。安全面を考慮し、乳幼児や高齢者は基本的に就寝時には使用しないことをおすすめします。
また、布団の冷えが気になる場合は就寝前に温めるのみにとどめ、就寝時は電源を切るようにします。取扱説明書をよく読み、適切な方法で安全に使用しましょう。
5.2. スイッチの切り忘れがないようにする
電気毛布のスイッチの切り忘れは、火災のリスクや無駄な電気代に繋がる可能性があります。
電源の切り忘れ防止機能が搭載されている電気毛布を選んだり、タイマー機能を活用したりするとよいでしょう。これらの機能を活用することで、快適な睡眠環境を確保しつつ安全性と経済性を両立できます。
5.3. 電気毛布の上下を間違えないようにする
電気毛布には上下があり、逆に使用すると足元が寒くなるなど、効果的に暖まることができません。使用する際は取扱説明書を確認し、正しい向きで使用しましょう。
また、電気毛布を布団の外で使用すると熱が逃げてしまうため、必ず布団の中で使用することも大切です。