防災グッズに本当に必要なものとは?【持ち出し用・自宅避難用・持ち歩き用のチェックリストあり】
災害が多い日本。災害はいつ起こるかわからないため、日頃から防災グッズを準備しておく必要があります。
しかし、災害が起こった際にどのようなものが本当に役立つのか、反対にいらないものは何かを知っておけば、無駄のない準備ができます。
この記事では、本当に必要な防災グッズを「持ち出し用」「自宅避難用」「持ち歩き用」の3つに分類して紹介します。
1 防災グッズは持ち出し用・自宅避難用・持ち歩き用を準備すべし!
防災グッズというと、避難所に持っていくものというイメージがあるかもしれません。しかし、実際のところは、「持ち出し用」「自宅避難用」「持ち歩き用」の3つの防災グッズを準備することが大切です。
以下は、それぞれの防災グッズを準備する際のポイントです。
■防災グッズを準備する際のポイント
持ち出し用
- ・リュック
- ・非常用持ち出し袋
- ・キャリーバッグ など
POINT!
- ・両手が空くリュックタイプがおすすめ
- ・荷物を持って走れるほどの重さにとどめる
自宅避難用
- ・コンテナボックス
- ・衣装ケース
- ・キャリーバッグ など
POINT!
- ・重さの制限なし
- ・1週間過ごせるほどの備蓄をする
持ち歩き用
- ・ウォーターボトル
- ・ポーチ
- ・巾着袋 など
POINT!
- ・容量に制限がある
- ・なるべくコンパクトで軽量なものを用意する
いずれも家族の人数だけでなく、子どもや高齢者がいるかなど、各家庭の状況によって用意すべきものや必要な数が変わります。
ご家庭によっては準備すべき量が多くなる場合もありますが、収納可能なスペースは限られているため、本当に必要なものだけを用意したいものです。
また、災害はいつどこで起きるかわからないものなので、持ち出し用・自宅避難用と合わせて普段持ち歩くための防災グッズも準備しておき、外出時には携帯するようにしましょう。
次の章から持ち出し用・自宅避難用・持ち歩き用に分けて、本当に必要な防災グッズを解説していきます。
2 持ち出し用の防災グッズで本当に必要なもの
持ち出し用の防災グッズは、あらかじめリュックや袋、キャリーバッグなどに詰めておき、いざというときにすばやく運び出せることが重要です。
基本的には両手が自由であり、速やかに避難できるリュックを選ぶのが好ましいでしょう。
リュックは素材の耐久性が高く、防水効果があるタイプを選ぶと安心です。また、持ち出し用の防災グッズがきちんと入るサイズか、入れた際に背負って走れる重さかなども重要なポイントです。
ここからは、持ち出し用の防災グッズとして用意しておくべきものを紹介します。なお、最初の一時的な避難であるため、必要な量は1日分を想定しています。
■持ち出し用の防災グッズ チェックリスト
- 水・食料:
- 水は500ml×3本、
食料は3食分
- 携帯トイレ:
- 5〜8回分
- 衣類・下着:
- 1セット
- 衛生用品:
- 人によって異なる
- 医薬品:
- 人によって異なる
- アルミシート:
- 1枚
- 照明器具:
- 1つ
- ヘルメット:
- 1つ
- 携帯ラジオ:
- 1台
- モバイルバッテリー:
- 1台
- 季節のアイテム:
- アイテムによって異なる
- 現金:
- 1万円(千円札で用意)と小銭
※1人分の必要量を記載しています
なお、麻紐やロープは災害救助でよく使用されますが、うまく使えるのはロープワークの知識と技能がある方です。そのため、麻紐やロープを無理に準備する必要がなく、チェックリストには入れていません。
水・食料
避難生活を乗り切るために水と食料は欠かせないものです。水はたくさんあれば安心ですが、リュックのサイズや持ち歩ける重さには限度があるため、1人あたり1.5リットル(500ml×3本)を目安にするとよいでしょう。
食料品は、レトルト食品や缶詰、お菓子など、調理不要で簡単に食べられるものがおすすめです。ちなみにレトルトカレーなどのレトルト食品は、すでに加熱調理済みなので温めずにそのまま食べられます。
また、乾パンは非常食の定番ですが、食べると喉が渇きやすく、水を摂取したくなります。そのため、絶対に乾パンを用意する必要はなく、ほかの食品で代用しても問題ありません。
食料の必要な量は家族構成によって異なりますが、最低限1日分(3食)を用意しておきましょう。
携帯トイレ
避難所にトイレが用意されていたとしても、災害によって水道が止まってしまい、利用できない場合があります。使えたとしても、自分が行きたいタイミングで他の方が使っていることがあり、不便に感じるでしょう。
そんなときに役立つのが携帯トイレです。携帯トイレは、袋と給水シートと凝固剤がセットになっている商品です。水で流す必要がなく、小さく折りたためるため、防災グッズに向いています。
人によってトイレに行く回数は異なりますが、1日5〜8回が一般的です。例えば、4人家族でそれぞれが1日5回トイレに行くのであれば、5回×4人=20回分の携帯トイレを準備しておきましょう。
衣類・下着
状況によっては、着ている衣服が濡れてしまうことがあります。また、断水によってすぐにシャワーを浴びられないこともあるでしょう。
そのため、衣類や下着、靴下などを1人1セット入れておきましょう。そのままリュックに入れるとかさばってしまうので、圧縮袋に入れてコンパクトにすることをおすすめします。
衛生用品
避難所での健康を保つために、衛生用品を準備しておきましょう。持ち出し用に入れるべき衛生用品としては、主に以下のものがあげられます。
- ・マスク
- ・ビニール手袋
- ・トイレットペーパー
- ・ウェットティッシュ
- ・汗拭きシート
- ・生理用品
- ・清浄綿
- ・歯磨きシートまたは液体はみがき
- ・ラップ
- など
避難所には、多くの方が集まることが想定されるので、感染症予防としてマスクは欠かせません。
また、ウェットティッシュや汗拭きシートがあれば、汚れたときに拭けたり、汗を拭ったりと使える場面が多くて便利です。
トイレットペーパーは1人1ロールあると安心ですが、そのまま入れるとスペースを取ってしまうので、芯を外して平らにします。
トイレットペーパーの詳しい収納方法については、警視庁警備部災害対策課公式Xの投稿をご覧ください。
医薬品
災害によってケガをしたり、体調を崩したりしてしまう可能性があります。そのため、絆創膏や包帯、消毒液、風邪薬、胃腸薬など、簡易的な処置ができる程度の医薬品を準備しておきましょう。
また、持病がある方は常備薬を、女性で生理痛がある方は鎮痛剤を忘れないように注意してください。
アルミシート
寒い時期に被災した場合や避難中に体が濡れてしまった場合、寒さを感じる可能性が高いです。そんなときに役立つのがアルミシートです。
アルミシートとは、ポリエステルやビニール素材にアルミニウムを付着させたシートのことです。身体を包み込むことで防寒対策となるため、毛布の代わりとして活用できます。
アルミシートには、シート型や寝袋型など、いくつか種類があるので、使いやすいものを1人あたり1つ用意してください。アルミシートは音が出やすいため、静音タイプを選んでおくと避難所でも利用しやすいでしょう。
照明器具
夜間に避難する場合に備えて、照明器具を用意する必要があります。手に持ちやすい懐中電灯が1人1本あるとよいでしょう。
なるべく長時間照らせる懐中電灯を購入しておくと、電池切れの心配が少なくなります。すぐに取り出すために、リュックのサイドポケットに入れておくことをおすすめします。
できれば懐中電灯は紐やストラップを通せる穴があるものを用意できるとよいでしょう。両手を空けながら照らせるため、より便利に使えます。
なお、マッチやライターでろうそくに火をつければ照明にできますが、火災の危険性から避難所では使えないため、注意が必要です。
ヘルメット
地震が発生した際には、建物が倒壊したり、物が飛んできたりする可能性があります。このような落下物や飛来物から頭部を守るためには、ヘルメットを着用しておくことが大切です。
ヘルメットの保管場所がない方は、折りたたみ式のヘルメットがおすすめです。
平たくたためるので、狭いスペースであっても保管しやすくなります。お子さんがいるご家庭の場合は、子ども用のヘルメットも忘れずに準備しておいてください。
携帯ラジオ
災害時はスマートフォンでの情報収集が難しい場合もあります。電波状況が悪くなり、インターネットに繋がりづらい可能性が高いことや、連絡手段として使うための電池を消耗することを避けておく必要があるため、携帯ラジオを用意しておくと安心です。
携帯ラジオは、乾電池で使用するだけのものではなく、手回しやソーラー充電など、複数の充電方法があるものが使いやすいでしょう。また、ライトがついていたり、モバイルバッテリーとしても使えたりする多機能タイプがおすすめです。
モバイルバッテリー
災害が起こると停電になる可能性があり、必ずスマートフォンを充電できるとは限りません。充電切れで連絡できなくならないためにも、モバイルバッテリーを用意しましょう。
モバイルバッテリーは多くの商品があり、容量によって充電可能な回数は異なります。目安として、20,000mAh(ミリアンペアアワー)の容量があるモバイルバッテリーであれば、容量が2,500mAhのスマートフォンを約4.8回充電※できます。
このように少し容量が大きめのモバイルバッテリーを用意しておくと、停電が長引いたときでも安心です。
※出典:エレコム株式会社 災害に備えたモバイルバッテリーの選び方。万一の際の充電手段も解説
季節のアイテム
季節によって入れるべきかそうでないか変わるものがあるため、半年に1度を目安に防災リュックの中身を入れ替えましょう。
夏は熱中症のリスクが高まるため、塩あめや経口補水液、扇子などが役立ちます。リュックのスペースに余裕があれば、日焼け止めや虫除けスプレーも候補にあがります。
冬は寒さをしのぐために、使い捨てカイロや手袋、ニット帽、ネックウォーマーなど、暖を取れるアイテムを入れておきましょう。
また、レインコートがあれば、雨をしのげるだけでなく、身体を温める効果も期待できます。
現金
災害が起こると停電でキャッシュレス決済が利用できなくなったり、ATMからお金を引き出せなくなったりすることがあります。
お店で商品を買えないリスクを避けるため、1万円を目安に現金を準備しておきます。ただし、お店がおつりを出せない状況も考えられるため、1万円札ではなく、千円札や小銭で用意しましょう。
また、10円玉も用意しておくことで、スマートフォンが繋がらなくても公衆電話から連絡(県内通話なら全国一律56秒※)できます。
※出典:NTT東日本 公衆電話料金
その他
ここまで、持ち出し用の防災グッズを紹介しましたが、ご家庭によっては追加で用意すべきものがあります。
乳幼児がいるのであれば、ミルクや哺乳瓶、紙オムツなどが必要です。ペットを飼育しているのであれば、ペットフードや水、トイレシート、キャリーケースなどを用意しなければなりません。
また、ペットに関しては、移動やキャリーケースに普段から慣れさせておくことで、比較的スムーズに避難できます。一緒に避難できる避難所がどこにあるのかも、事前に確認しておきましょう。
避難所によっては、一緒に避難できないところもあるので、ペット同伴可能な避難所があるかをお住まいの自治体の公式ホームページなどで事前に確認しておくことも重要です。
3 自宅避難用の防災グッズで本当に必要なもの
自宅避難用の防災グッズは、最低でも3日分、できれば1週間分の備蓄が必要です。どのようなものが必要なのかを詳しく解説するので、自宅に何を備えておくべきかを確認しましょう。
■自宅避難用の防災グッズ チェックリスト
- 水・食料:
- 水は21リットル、
食料は21食分
- 簡易トイレ:
- 本体は1つ、
袋は35〜56回分
- 衣類・下着:
- 7セット
- 衛生用品:
- 人によって異なる
- 医薬品:
- 人によって異なる
- カセットコンロ:
- カセットコンロは1つ、カセットボンベは6本
- 照明器具:
- 部屋数で異なる
- 携帯ラジオ:
- 1台
- モバイルバッテリー:
- 1〜2台
- ポータブル電源:
- 1台
- 毛布・寝袋:
- 1つ
- 季節のアイテム:
- アイテムによって異なる
- 現金:
- 1週間分の生活費
※1人分(1週間分)の必要量を記載しています
水・食料
水は、1人1日3リットル必要です。仮に4人家族の3日分を用意するのであれば、3リットル×4人×3日=36リットルの水を用意しなければなりません。
食料品は、ガスや電気がなくても食べられるご飯やレトルト食品、缶詰、お菓子などを、最低でも3日分(3食×3)備えておいてください。
また、ビタミンやミネラルが不足するのを防ぐために、果物の缶詰やドライフルーツなどもおすすめです。収納スペースに余裕があれば、1週間分の水と食料を備えおくと心強いでしょう。
簡易トイレ
自宅避難時でも、断水が続けば水洗トイレを利用できません。
また、マンションにお住まいの方は、自室の水が使えたとしても下の階のトイレで汚水があふれる可能性があるため、極力流さないほうがよいでしょう。
このように水洗トイレが利用できないときには、簡易トイレが役立ちます。簡易トイレとは便座がついており、持ち運びが可能なトイレのことです。
便座がついているので、自宅のトイレが破損してしまった場合でも座って用を足せます。トイレが壊れていないのであれば、便器に取り付けて使用する袋タイプも利用可能です。
衣類・下着
自宅で過ごす場合でも、着替えの衣類や下着類を準備しておきましょう。
災害によって水や電気が使えなくなり、洗濯機が動かせない可能性があります。そのため、1週間程度は洗わなくても問題ない程度の衣類と下着等を用意するとよいでしょう。
女性の場合はブラカップがついたキャミソールがあると、締めつけ感がなく、避難中でも比較的快適に過ごせるのでおすすめです。
衛生用品
衛生用品は、持ち出し用と同様に主に以下のものを備えておきましょう。
- ・マスク
- ・ビニール手袋
- ・トイレットペーパー
- ・ウェットティッシュ
- ・汗拭きシート
- ・生理用品
- ・清浄綿
- ・歯磨きシートまたは液体はみがき
- ・ラップ
- など
生活に欠かせないトイレットペーパーは災害によって流通が滞り、入手しづらくなることがあります。個人差はありますが、一般的に1週間で1人1ロールを消費するため、4人家族であれば最低でも4ロールは確保しましょう。
医薬品
医薬品は、絆創膏や包帯、消毒液、風邪薬、胃腸薬などを救急箱にまとめて入れておきましょう。普段から使用するものなので、定期的に足りないものを補充するようにします。
収納スペースに余裕があれば、冷却ジェルシートを入れておくのもおすすめです。
カセットコンロ
災害が起こるとガスや電気が使えずに、加熱できなくなることがあります。そのため、カセットコンロを用意しておけば食品を温めたり、お湯を沸かしたりできて便利です。
災害で不安なときに温かい食べものを摂取することで、身体が温まり、気持ちが落ち着きます。ただし、カセットコンロにはカセットボンベがないと使えないので、忘れずにストックしておいてください。
なお、必要なカセットボンベの数は1週間で6本が目安となります。使用期限は、製造年月日から7年以内とされているので、定期的に新しいものに入れ替えましょう。
照明器具
照明器具としては懐中電灯だけでなく、ランタンを準備しておくと便利です。停電時でも室内を明るく照らしてくれます。
いくつかランタンを購入しておき、リビングやトイレなど複数箇所に置けるようにしておくと過ごしやすいでしょう。
ペットボトルと懐中電灯でランタンを作ることもできます。懐中電灯の上に水を入れたペットボトルを乗せるだけで、周りを明るく照らしてくれます。
また、部屋を照らすためにろうそくを使用する方法もありますが、火災の危険性があります。余震が続いている場合は特に危ないので、使わないようにしましょう。
携帯ラジオ
災害の情報を収集するため、携帯ラジオを1台準備しておきましょう。自宅のテレビで情報が得られると思われるかもしれませんが、停電している場合は視聴できません。
視覚でも情報を知りたい方は、ワンセグ対応の防災ラジオを購入しておくとよいでしょう。また、予備の電池も忘れずにストックしておいてください。
モバイルバッテリー
自宅でも連絡手段としてスマートフォンを使用するため、モバイルバッテリーが活躍します。
持ち運ぶ必要がないので、なるべく大容量のものを選びましょう。充電のポート数が多いものであれば、複数の端末を1度に充電できます。
ポータブル電源
自宅で電気を使いたいときに役立つのがポータブル電源です。ポータブル電源とは、充電して使える蓄電池のことです。
AC出力ポートを搭載しているため、スマートフォンだけでなく、生活家電にも電力を供給できます。扇風機で暑さをしのいだり、照明をつけたりなど、さまざまな用途に活かせます。
ソーラーパネル充電に対応しているポータブル電源であれば、停電していても本体を充電できます。少し値は張りますが、災害に備えて自宅に1台置いておけるとよいでしょう。
毛布・寝袋
自宅に避難できるのであればいつも使用しているベッドや布団を使えばよいですが、車や屋外で過ごす場合は、毛布や寝袋などが必要です。
また、簡易的なマットも別で用意しておけば、より快適に寝られるでしょう。
季節のアイテム
持ち出し用と同様に、季節に合わせたアイテムを用意しておくことが大事です。
停電で家電製品を使えないことがあるため、夏はうちわや扇子、ハンディファンなど、涼しく過ごせるものを準備しましょう。普段から蓄冷剤を冷凍庫内に入れておくのもおすすめです。
冬は使い捨てカイロや防寒着などを用いて、身体を冷やさないようにしてください。また、ガスボンベで動くカセットガスストーブがあれば、停電時でもストーブが使用できます。
現金
災害が起こると、停電によってキャッシュレス決済での支払いやATMからの出金ができないことがあるため、現金を用意しておいてください。
1週間分の生活費を目安に備えておくと安心です。お店がおつりを準備できないことがあるので、千円札や小銭も用意しましょう。
その他
ここまでお伝えしたもの以外にも、ご家庭によって必要なものがあります。乳幼児や子ども、高齢者がいたり、ペットを飼っていたりなど、状況はさまざまです。
乳幼児のミルクは足りているか、高齢者でも食べやすい食品を備蓄できているかなど、災害時に必要だと思われるものを日頃から見直していきましょう。
4 普段の持ち歩き用の防災グッズで本当に必要なもの
災害はいつどこで起こるかわからず、会社や旅行先で発生する可能性もゼロではありません。そのようなときに役立つのが、持ち歩き用の防災グッズです。いつも使っているカバンに防災グッズを入れておくことで、自宅から離れていても災害に対応できます。
持ち歩き用におすすめなのが、外出先で災害に遭った際に持っていると役立つ最低限のアイテムをウォーターボトルにまとめた「防災ボトル」です。防災ボトルの詳細は、警視庁警備部災害対策課公式Xの投稿で紹介されているので、ぜひ確認してみてください。
ここでは、持ち歩き用の防災グッズを紹介します。
■防災ボトル用のグッズ チェックリスト
- 500mlのウォーターボトル:
- 1本
- ホイッスル:
- 1つ
- 圧縮タオル:
- 2つ
- エチケット袋:
- 3〜5枚
- ミニライト:
- 1つ
- ビニール袋:
- 3〜5枚
- 常備薬:
- 人によって異なる
- 絆創膏:
- 1〜3枚
- アルコール消毒綿:
- 1〜3枚
- ようかん:
- 2個
- 現金:
- 千円札と小銭
※1人分の必要量を記載しています
500mlのウォーターボトル
持ち歩き用の防災グッズを入れるのに役立つのが、500mlのウォーターボトルです。空のプラスチック製のウォーターボトルに防災グッズを詰め込むことで、「防災ボトル」として使用できます。
防災ボトルは耐久性に優れており、防災グッズを1つにまとめてカバンに入れられます。
ホイッスル
災害時には、瓦礫で身動きが取れなくなる可能性があります。危険に遭遇したときに、ホイッスルを使えば自分の居場所を知らせられます。
遠くからでも気づいてもらえるように、なるべく大きな音が鳴る非常時用のホイッスルを選ぶのがおすすめです。また、ボタンを押すだけで音を鳴らせる電子ホイッスルも販売されているので、使いやすいものを1つ購入しておくとよいでしょう。
圧縮タオル
圧縮タオルとは、コンパクトに固められているタオルのことです。商品によって異なりますが、水をつけたり、手でほぐしたりすることで、タオルとして使用できます。
タオルがあれば、止血や包帯に使用したり、シート代わりになったりと、さまざまな使い道があります。圧縮タオルであれば通常のタオルよりも小さいので、2つはカバンに入れておきましょう。
なお、止血に関しては患部にハンカチを当てて、ネクタイで止める方法もあります。詳細は、警視庁警備部災害対策課公式Xの投稿をご覧ください。
エチケット袋
エチケット袋は、地震の激しい揺れで気分が悪くなったときに役立ちます。ゴミ袋としても利用できるので、数枚入れておきましょう。
ミニライト
避難時に足元を照らすためにミニライトを1つ入れておくとよいでしょう。10cm以内のコンパクトなものがありますので、防災ボトルに十分に収まります。
ビニール袋
ビニール袋は用途が広く、役立つ場面が多くあります。ゴミ袋として使えるだけでなく、簡易的な手袋として使用することで感染予防に繋がります。
また、大きめのビニール袋であれば、レインコート代わりとしても活用できるでしょう。
常備薬
災害時にはすぐに家に帰れない可能性があるので、常備薬を携帯しておきましょう。常備薬以外に、風邪薬や痛み止め、下痢止めなども入れておくと、体調を崩したときでも安心です。
絆創膏
災害で怪我をする可能性があるので、絆創膏を入れておいてください。水や雨に濡れてもはがれにくい、防水タイプがおすすめです。
アルコール消毒綿
アルコール消毒綿があると感染症予防に使用したり、汚れを落としたりできます。1枚ずつ個包装されているものが、防災ボトルにも入れやすいのでおすすめです。
ようかん
非常時の携行食としては、ようかんが最適です。ようかんはカロリーが高いため、栄養を補給するのに適しています。
常温保存が可能で、一般的なようかんでも約1年の賞味期限があります。災害用のようかんであれば5年保存できるので、2個ほど携帯しておきましょう。
現金
停電によってキャッシュレス決済やATMが使えないことがあるので、現金を用意しておいてください。
財布があるので問題ないと思われるかもしれませんが、災害時に現金を切らしていたということも起こり得ます。普段は現金を持ち歩かない方もいるでしょう。
チャック付きの袋にお札と小銭をまとめて入れておくと、管理しやすいです。
5 まとめ
防災グッズは、最初に避難所へ避難するときの「持ち出し用」と、その後自宅で避難するときの「自宅避難用」に分ける必要があります。また、いつ災害が起こっても対応できるように、「持ち歩き用」に防災ボトルをカバンに入れておくとさらに安心です。
「持ち出し用」「自宅避難用」「持ち歩き用」によって、防災グッズを使用するタイミングは異なるため、必要なものや用意する量が異なります。そのため本記事を参考に、それぞれで必要な防災グッズを適切な数だけ準備しましょう。
なかでも、食料は消費期限が長めの保存食を準備しておくと良いでしょう。その際は、「ローリングストック」という方法がおすすめです。ローリングストックとは、生活用品を多めに購入しておき、期限の早いものから使用し、減った分を買い足しながら備蓄する方法のことです。
日常使いと備蓄用を区別しないため、賞味期限切れで捨ててしまうことがほとんどありません。また、普段から口にしているものであれば、非常時であっても食べやすいでしょう。
ローリングストックを取り入れ、災害が起こった際に対応できるように防災グッズを準備しておいてください。