インターネット無料の
賃貸物件とは？
メリット・デメリットや
通信速度を改善する方法

インターネット無料の賃貸物件とは、入居者がインターネット使用料を負担せずに利用できる物件です。通信費を節約できる点は魅力ですが、通信速度が遅くないか気になる方も多いことでしょう。

この記事では、インターネット無料の賃貸物件の特徴やメリット・デメリット、通信速度が遅い場合の改善方法を解説します。インターネット無料の物件への入居を検討している方はぜひ参考にしてください。

INDEX

1 インターネット無料の賃貸物件とは？

インターネット無料の賃貸物件とは、入居者が使用料を支払わずにインターネットを利用できる物件のことです。

物件の所有者（大家や管理会社）が回線を一括契約して費用を負担しているため、契約手続きなしで利用できる場合もあります。ただし、物件によってはプロバイダとの契約やオプション料金が必要なケースもあるため、入居前に確認しておくことが大切です。

「インターネット完備」とは、「インターネット無料」と同じ意味で使われることが多い言葉です。

インターネット完備物件では、入居時点でインターネット回線の開通工事が完了しているため、入居者が新たにプロバイダや回線事業者と契約する必要がありません。引越し後すぐにインターネットを利用できる点が大きな特徴です。

※参考：総務省（国民のためのサイバーセキュリティサイト）

「インターネット対応」とは、建物の共用部分までインターネット回線の工事が完了した状態を指します。

自室でインターネットを利用するには、入居者自身でプロバイダ契約や回線工事を手配する必要があります。また、部屋までの配線工事は済んでいても契約が完了していないケースもあるため、注意が必要です。

インターネット無料の賃貸物件には、毎月の通信費を節約できることや、入居後すぐにインターネットを使えるといったメリットがあります。ここでは、特に注目したい2つのポイントを紹介します。

インターネット無料の賃貸物件に入居した場合、毎月の通信費を節約できます。

総務省統計局の「家計消費状況調査」によると、世帯人数別のインターネット接続料の1ヶ月あたりの全体平均は3,768円です。そのため、年間約45,000円のインターネット接続料がかかる計算になります。

インターネット無料の物件に入居すれば、インターネット接続料の負担がなくなるため、家計へのメリットは大きいといえるでしょう。

※出典：e-Stat

入居後すぐにインターネットを使える点も、インターネット無料の賃貸物件のメリットです。物件の所有者が回線契約を済ませているため、入居者がプロバイダ契約や工事依頼をおこなう必要がありません。

引越し直後は、転入届（転居届）の提出や運転免許証の住所変更など、さまざまな手続きが必要です。インターネット契約の手間が省けることで、入居後の生活をスムーズに始められるでしょう。

便利な反面、インターネット無料の賃貸物件には注意すべき点もあります。ここでは、特に知っておきたい3つのデメリットを紹介します。

インターネット無料の賃貸物件では、建物全体で1つの回線を共有しているため、利用するタイミングによっては通信速度が遅くなる可能性があります。

特に平日の夜間や土曜日・日曜日など、家で過ごす方が多い時間帯は回線が混雑しやすく、通信速度が低下する傾向があります。時間帯や曜日によって通信環境が変動する可能性があることを理解しておきましょう。

インターネット無料の賃貸物件では、物件の所有者がプロバイダと契約を結んでいるため、入居者自身で契約先や回線は選べません。そのため、契約中の回線によっては、インターネット環境に満足できない場合があります。

別のプロバイダで回線を契約したい場合は、別途手続きが必要です。

インターネット無料の賃貸住宅では、インターネット使用料を含めた家賃や管理費が設定されている場合があります。インターネット使用料としては請求されませんが、総支出で考えると負担が大きいと感じることもあるでしょう。

家賃と管理費が割高かどうかを判断するには、周囲の家賃相場と比較することが大切です。

インターネット無料の賃貸物件は、人によって向き不向きがあります。向いている人と向いていない人の特徴は以下のとおりです。

向いている人	向いていない人
通信速度にこだわりがない契約などの手続きが苦手契約したいプロバイダや回線が特にない	通信速度を重視したい大容量データを扱う機会が多い契約したいプロバイダや回線がある