防災を知ろう! 防災コラム

公開日:2026.10.01

台風の備えは何が必要?被害を防ぐための準備と緊急時の対処法

台風による被害を減らすには、接近してから慌てて準備するのではなく、普段から備えておくことが大切です。台風が近づいたら、備蓄の最終確認や屋外の片付け、避難準備などを風雨が強まる前に済ませましょう。

本記事では、台風による浸水や停電などを実際に経験した人の声を交えながら、普段からおこなう備えと、台風接近時にすることをチェックリスト付きで紹介します。あわせて、当日に避けたい行動や、窓の破損・浸水・停電・断水などが起きたときの対処法を解説します。

(注)本記事の体験談は、カテエネ防災コラム編集部が募集した台風に関するアンケート回答から一部を抜粋し、趣旨を変えない範囲で表現を整えています。

■カテエネ防災コラム編集部

中部電力ミライズがお届けする「カテエネ防災コラム」。電気・ガスをはじめ、お客さまの暮らしに関わる多様なサービスを提供する中で、皆さまの「もしも」に備える防災サポートもおこなっています。「for 保存食ローリングストックプラン」の展開や、「TSUNAGU STORE(ミライズコネクト運営)」「カテエネWEB商店」などのチャネルを通じた防災への取り組み、そしてお客さまから寄せられるリアルな声を大切にしながら、今日から実践できる有益な防災ノウハウを発信します。

1 台風で想定される被害

台風では、強い風による家の損壊や、大雨による浸水が発生します。建物への直接的な被害だけでなく、停電や断水によって、調理・入浴・トイレなど普段の生活が難しくなることもあります。

台風による代表的な被害を以下にまとめました。

被害 生活への主な影響 【被害事例】2022年台風15号での被害(注1)
家の損壊 屋根や窓、外壁などが損傷し、雨風が入り込む。被害によっては自宅で暮らせなくなる 7棟が全壊、3,704棟が半壊・一部破損
浸水 家の中に水が入り、床・家具・家電製品などが被害を受ける 8,950棟が床上・床下浸水
停電 照明や冷蔵庫、空調などが使えなくなる 静岡県内(富士川以西)で約115,550戸が停電(注2)
断水 飲料水の確保に加え、調理・入浴・トイレなどに支障が出る 最大74,300戸が断水
被害家の損壊
生活への主な影響屋根や窓、外壁などが損傷し、雨風が入り込む。被害によっては自宅で暮らせなくなる
【被害事例】2022年台風15号での被害(注1)7棟が全壊、3,704棟が半壊・一部破損
被害浸水
生活への主な影響家の中に水が入り、床・家具・家電製品などが被害を受ける
【被害事例】2022年台風15号での被害(注1)8,950棟が床上・床下浸水
被害停電
生活への主な影響照明や冷蔵庫、空調などが使えなくなる
【被害事例】2022年台風15号での被害(注1)静岡県内(富士川以西)で約115,550戸が停電(注2)
被害断水
生活への主な影響飲料水の確保に加え、調理・入浴・トイレなどに支障が出る
【被害事例】2022年台風15号での被害(注1)最大74,300戸が断水

(注1)参考:令和5年版 防災白書(p.49)
(注2)参考:台風15号による停電状況について(9月24日10時00分時点)

■台風の被害経験者の声

30代 女性
(千葉県)

台風が通過した後、強風で自宅のアンテナの一部が壊れ、庭には飛んできた物が散乱していました。その後も停電が続いて冷蔵庫や照明が使えなくなり、断水も重なりました。携帯電話やインターネットもつながりにくい時間があり、普段どおりの生活ができない状態が続きました。

2 普段からやっておきたい台風への備え

災害への備えが必要だと分かっていても、十分な準備までできている家庭は多くありません。中部電力ミライズが2026年、3,889人のカテエネ会員を対象に実施した調査でも、食料・飲料水や防災グッズを「十分に準備している」と回答した人はいずれも1割未満でした。

台風が近づいてから慌てないためにも、避難先や家の状態、備蓄、防災グッズ、家族との連絡方法を普段から確認しておきましょう。ここでは、平常時に備えておきたいことを5つに分けて紹介します。

ハザードマップで災害リスクと避難先を確認する

まず、自宅や職場の周辺に洪水や土砂災害などのリスクがあるかを確認します。ハザードマップは、国土交通省の「ハザードマップポータルサイト」や各自治体のWebサイトで確認できます。

周辺の災害リスクを把握したら、自宅で安全を確保できるか、別の場所へ避難する必要があるかを考えます。自宅に浸水や土砂災害のリスクがない場合や、リスクがあっても上階への避難で安全を確保できる場合は、無理に外出せず自宅にとどまることも選択肢になります。

避難が必要な場合は、避難先までの経路や移動時間、家族の年齢や体調も踏まえて、避難を始めるタイミングを決めておきましょう。なお、指定緊急避難場所だけでなく、安全な親戚・知人宅やホテル・旅館なども候補になります。

■確認チェックリスト

  • 自宅や職場周辺の浸水・土砂災害リスクを確認した
  • 自宅で安全を確保できる条件を確認した
  • 避難が必要な場合の避難先と避難経路を確認した
  • 「いつ・何をするか」を整理したマイ・タイムラインを作成した

家のまわりを点検する(雨どい・側溝・アンテナ・外構)

雨どいや側溝、ベランダの排水口など、雨水が流れる場所に詰まりがないか確認し、安全に手が届く範囲は掃除しておきましょう。

屋根やアンテナ、塀・フェンスなども、破損やぐらつきがないか平常時に確認します。自分で確認するのが難しい場所や修理が必要な箇所は、専門業者などへ相談してください。屋根に上るなど、危険を伴う点検は避けましょう。

また、鉢植えや自転車などは、台風が近づいたときにすぐ屋内へ移動したり、飛ばされないよう対策したりできるよう、あらかじめ片付け先や方法を決めておきます。

■確認チェックリスト

  • 安全に作業できる範囲で、雨どいや側溝、排水口の詰まりを取り除いた
  • 屋根・アンテナ・外構の状態を安全な場所から確認し、必要に応じて点検・修理を依頼した
  • 鉢植えや自転車などの片付け先や方法を決めた

■台風の被害経験者の声

50代 女性
(東京都)

屋根の一部が飛ばされ、裏の駐車場に落ちていることを工務店の人に指摘され、修理することになりました。屋根までは気が回っていませんでしたが、それ以来、定期的に点検に来てもらっています。

水と食料は最低3日分、できれば1週間分を備蓄する

水と食料は、家族の人数に合わせて最低3日分、できれば1週間分を用意しておきましょう。飲料水は1人1日3リットルが目安です。

食料は、停電や断水で普段どおりに調理できない場合も考えて選びます。そのまま食べられる食品も含め、家族が食べ慣れたものを備えておくと安心です。

備蓄は、普段食べる食品を少し多めに買い、使った分を買い足す「ローリングストック」にすると続けやすくなります。食物アレルギーや乳幼児の食事など、家族ごとに必要な食品もあわせて用意しておきましょう。

■確認チェックリスト

  • 1人1日3リットルを目安に飲料水を用意した
  • 最低3日分、できれば1週間分の食料を用意した
  • 加熱や水の追加なしでも食べられる食品を用意した
  • 賞味期限を確認し、期限の近いものから使える状態にした
  • カセットコンロと対応するガスボンベを用意した

■台風の被害経験者の声

40代 男性
(京都府)

子どもの頃に台風で停電した経験があったので、冷蔵庫に入れずに保管でき、調理や電子レンジも不要なものがよいと考え、パンやお菓子も多めに買っておきました。食事の心配をせずに過ごせたのはよかったです。

停電・断水・通信障害に備えてグッズを揃える

食料や飲料水に加え、停電・断水・通信障害に備えるグッズも揃えておきましょう。2022年の台風15号では、静岡県内で約115,550戸が停電しました。

電気や水道、インターネットが使えない場合を想定し、明かり・電源・トイレ・情報収集の手段をそれぞれ確保しておきましょう。必要な量や数は、家族の人数や備える日数に合わせて考えます。

何から揃えればよいか迷う場合は、まず基本的な防災グッズがまとまったセットを用意し、そのうえで家族構成や自宅の状況に合わせて必要なものを追加していくと準備しやすくなります。

■確認チェックリスト

  • 懐中電灯・電池式のランタンと、対応する予備の乾電池を用意した
  • スマホに対応するモバイルバッテリーと充電ケーブルを用意した
  • 携帯トイレなど、水を流さずに使えるトイレ用品を家族分用意した
  • 乾電池式や手回し式のラジオを用意した
  • 必要な防災グッズを、家族がすぐに取り出せる場所に置いた

関連記事:防災グッズに本当に必要なものとは?【持ち出し用・自宅避難用・持ち歩き用のチェックリストあり】
関連記事:停電対策をはじめよう!備えるものや今すぐできる対策3つをわかりやすく

■台風の被害経験者の声

40代 女性
(愛知県)

もともと家の日当たりがあまりよくなく、日中の停電でも室内がかなり暗くなりました。用意していた明かりでは部屋全体を照らせず、何をするにも不便でした。部屋全体を照らせるランタンを準備しておけばよかったと思いました。

家族と連絡手段・避難ルールについて話し合う

台風が接近したときに、家族が同じ場所にいるとは限りません。通信障害で電話やメッセージがつながらない場合でも、それぞれが安全に行動できるよう、普段から連絡手段や避難ルールを決めておきましょう。

特に、連絡が取れない場合の合流場所や安否確認の方法を共有しておくことが大切です。災害用伝言ダイヤル(171)など、災害時に利用できる安否確認手段の使い方も事前に確認しておきましょう。

■確認チェックリスト

  • 連絡が取れない場合の合流場所と、安全を優先するルールを決めた
  • 家族で避難先と避難経路を共有した
  • 災害用伝言ダイヤル(171)などの使い方と、家族で使う電話番号を確認した
  • スマホが使えない場合に備えて紙の地図や避難経路図を用意した
  • 高齢者や子どもの避難支援、ペットの同行準備の担当を決めた

3 台風が接近した際にするべき備え

ここでは台風が接近した際にするべきことについて解説します。進路や速度によって状況は変わるため、日数はあくまで目安とし、風雨が強まる前に済ませてください。

防災グッズ・備蓄を最終確認する(2日前~3日前)

普段から用意している水・食料や防災グッズに、不足や期限切れ、電池切れなどがないかを確認します。不足しているものは、天候が悪くなる前に買い足しましょう。

台風が近づくと店舗の商品が品薄になることもあるため、必要な買い物や車の給油も早めに済ませておきます。

■確認チェックリスト

  • 水・食料の量と賞味期限を確認した
  • 懐中電灯やラジオが使えること、予備の電池があることを確認した
  • 常備薬などを含め、不足しているものを買い足した
  • スマホやモバイルバッテリーを充電した
  • 車を使う場合は、ガソリンの残量を確認して給油した

■台風の被害経験者の声

30代 女性
(千葉県)

停電中は車で携帯電話を充電できましたが、ガソリンを満タンにしていなかったため不安でした。台風が過ぎた後、ガソリンスタンドには長い列ができたため、台風前に給油しておけばよかったと感じました。

家族や身近な人と今回の行動を確認する(2日前~3日前)

普段決めている避難ルールを、台風の進路や家族の予定に合わせて見直します。家族が仕事や学校で別の場所にいる場合や、体調によって早めの避難が必要な場合もあるため、避難先や行動のタイミングを改めて確認しておきましょう。

離れて暮らす高齢の家族など、避難に支援が必要な人がいる場合は、誰がいつ対応するかも確認しておきましょう。あわせて、台風や大雨の際に「いつ・何をするか」を時系列で整理した「マイ・タイムライン」を作成している場合は、今回の状況に合わせて見直します。

■確認チェックリスト

  • 離れて暮らす家族などに連絡し、準備状況を確認した
  • 今回の台風に合わせて連絡方法や避難先を確認した
  • 避難支援が必要な人と、支援を担当する人を確認した
  • マイ・タイムラインを見直し、避難を始めるタイミングを共有した

家の外・窓まわりを対策する(前日~直前)

風が強くなる前に、庭やベランダにある飛ばされやすいものを片付けます。屋内へ移動できないものは、倒れたり飛ばされたりしないよう固定してください。

窓は鍵をかけ、雨戸やシャッターを閉めます。カーテンも閉めておくと、ガラスが割れた際に破片が室内へ飛び散るのを抑える助けになります。飛散防止フィルムを使用する場合は、風雨が強まる前に施工しておきましょう。

作業中に風雨が強まった場合は、片付けや補修を続けず、屋内へ戻ってください。

■確認チェックリスト

  • 物干しざおや鉢植えなどを屋内へ移動した
  • 屋内に入れられないものを固定し、小物の片付け忘れがないか確認した
  • 窓の鍵をかけ、雨戸やシャッターを閉めた
  • カーテンを閉め、窓から離れて過ごせる場所を確保した

停電・断水に備える(前日~直前)

風雨が強まる前に、電源・生活用水・食品の保冷手段を確保しておきます。

スマホやモバイルバッテリーは充電を済ませ、水道が使えるうちに飲料水とは別の生活用水も用意します。冷蔵・冷凍食品への影響を抑えるため、保冷剤も凍らせておきましょう。

断水に備えて、浴槽や容器に生活用水を貯めておくのも一つの方法です。浴槽に貯めた水は飲用には使わず、洗浄や掃除などに使用します。あわせて、断水時にトイレを流せない場合に備え、携帯トイレもすぐに使える状態にしておきましょう。

■確認チェックリスト

  • 飲料水とは別に、生活用水を確保した
  • スマホとモバイルバッテリーの充電を済ませた
  • 保冷剤を凍らせた
  • 懐中電灯をすぐに取り出せる場所へ置いた
  • 携帯トイレをすぐに取り出せる場所へ置いた

■台風の被害経験者の声

40代 女性
(東京都)

台風が近づく前日に浴槽へ水を貯めておきました。当日の夜から数時間の停電と軽い断水が起きましたが、浴槽の水をトイレを流すための水や簡単な手洗いに使うことができ、助かりました。

最新情報を確認して避難に備える(前日~直前)

前日から直前にかけては、気象情報や自治体の避難情報を確認し、避難が必要か判断します。気象庁の「キキクル」や河川の水位情報も、周辺の危険度を把握する材料になります。

避難が必要な場合は、避難先の開設状況と経路の安全を確認します。ハザードマップなどに掲載されている避難所が、必ず開設されるとは限らないため、自治体のWebサイトや防災メールなどで最新情報を確認してください。安全な親戚・知人宅へ避難する場合も、受け入れてもらえるか事前に確認しておきます。

■確認チェックリスト

  • 最新の気象情報・避難情報・河川の情報を確認した
  • 避難先の開設状況と、経路の安全を確認した
  • 非常用持ち出し袋と、直前に追加する薬などを用意した
  • 歩きやすい靴と雨具を用意した
  • 避難が必要な場合は、風雨が強まる前に出発できるようにした

4 警戒レベルごとの違いと取るべき行動

台風が接近したら、自治体から発令される避難情報を確認し、警戒レベルに応じて行動しましょう。避難が必要になったときに迷わないよう、早めの段階で避難先や経路を確認しておくことが大切です。

自治体によっては、警戒レベルや災害の状況に応じて開設する避難施設が異なることがあります。事前に確認していた避難先が利用できるとは限らないため、避難する際は自治体のWebサイトや防災メールなどで最新の開設状況を確認してください。

警戒レベル3「高齢者等避難」

危険な場所にいる高齢者など、避難に時間がかかる人とその支援者は、警戒レベル3「高齢者等避難」で避難を始めます。

それ以外の人も、必要に応じて普段の行動を見合わせたり、避難の準備を進めたりしましょう。危険を感じた場合は、この段階でも自主的に避難します。

警戒レベル4「避難指示」

警戒レベル4「避難指示」が発令されたら、危険な場所にいる人は全員避難します。

避難先や経路、避難施設の開設状況を改めて確認し、安全に移動できるうちに避難を完了してください。

警戒レベル5「緊急安全確保」

警戒レベル5「緊急安全確保」は、すでに災害が発生または切迫し、安全な避難が難しい状況です。警戒レベル5の発令を待たず、警戒レベル4までに避難を終えることが基本です。

すでに屋外へ移動するほうが危険な場合は、建物の上階や崖から離れた部屋へ移動するなど、その時点でできる命を守る行動を取ってください。なお、警戒レベル5は必ず発令されるとは限りません。

5 台風当日に避けるべき行動

台風当日は、安全な屋内で過ごし、不要な外出や屋外作業は避けることが基本です。気になる場所があっても自分で確認しに行かず、自治体や気象庁などが発信する情報で状況を確認してください。

特に避けたい行動と、その理由・代わりに取るべき行動を以下にまとめます。

避けるべき行動 危険な理由・代わりに取る行動
屋根の補修や庭・ベランダの片付けをする 転落や飛来物によるけがのおそれがあります。屋外作業は風雨が強まる前に終えましょう
川・用水路・海岸の様子を見に行く 増水や高波で流される危険があります。河川の水位や波の情報は屋内で確認してください
浸水した道路を歩く、車で進入する 側溝やマンホールが見えず、転落するおそれがあります。車で進入すると故障や立往生の原因となり、水位の上昇によって車内に取り残されたり、流されたりするため、進入しないでください
風が一時的に弱まっただけで外に出る 台風の目に入るなどして、一時的に風雨が弱まる場合があります。再び強まる可能性があるため、最新情報を確認しましょう
切れた電線や、電線に触れた木・看板に近づく 感電のおそれがあり危険です。絶対に触れずに離れ、地域の送配電事業者へ連絡してください。
詳細:台風のときは - 災害時の注意点
壊れた建物や傾いた塀に近づく 倒壊や部材の落下によって、けがをするおそれがあります。被害の確認や撮影のために近づくことも避けましょう
避けるべき行動屋根の補修や庭・ベランダの片付けをする
危険な理由・代わりに取る行動転落や飛来物によるけがのおそれがあります。屋外作業は風雨が強まる前に終えましょう
避けるべき行動川・用水路・海岸の様子を見に行く
危険な理由・代わりに取る行動増水や高波で流される危険があります。河川の水位や波の情報は屋内で確認してください
避けるべき行動浸水した道路を歩く、車で進入する
危険な理由・代わりに取る行動側溝やマンホールが見えず、転落するおそれがあります。車で進入すると故障や立往生の原因となり、水位の上昇によって車内に取り残されたり、流されたりするため、進入しないでください
避けるべき行動風が一時的に弱まっただけで外に出る
危険な理由・代わりに取る行動台風の目に入るなどして、一時的に風雨が弱まる場合があります。再び強まる可能性があるため、最新情報を確認しましょう
避けるべき行動切れた電線や、電線に触れた木・看板に近づく
危険な理由・代わりに取る行動感電のおそれがあり危険です。絶対に触れずに離れ、地域の送配電事業者へ連絡してください。
詳細:台風のときは - 災害時の注意点
避けるべき行動壊れた建物や傾いた塀に近づく
危険な理由・代わりに取る行動倒壊や部材の落下によって、けがをするおそれがあります。被害の確認や撮影のために近づくことも避けましょう

6 台風で被害・トラブルが発生したときの対処法

被害が起きたら、まず自分と家族の安全を確保してください。修理や片付けは、安全を確認してからおこないます。

ここでは、窓の破損・浸水・断水・停電・連絡が取れない場合に分けて、対処法を紹介します。

窓が割れたら

窓から離れ、できれば別の部屋へ移動しましょう。風雨が続くなかで、割れた部分を押さえたり、破片を片付けたりすると、けがにつながります。雨が入ってきても、無理に窓へ近づかないでください。

風雨が収まり、安全が確認できたら修理業者へ相談します。賃貸住宅では、管理会社や貸主にも連絡しましょう。残ったガラスが落ちる危険があるため、不安定な部分の取り外しや窓の補修は業者に任せてください。

片付けや修理の前に被害状況を撮影しておくと、保険金の請求などに役立ちます。

浸水したら

屋外への避難が危険な状況では、自宅や近くの頑丈な建物で、少しでも浸水しにくい高い場所へ移るなど、命を守る行動を取ってください。ただし、建物の倒壊や土砂災害の危険もあり、上階なら必ず安全とは限りません。

水につかった家電製品や配線には触れず、水が引いた後もそのまま使わないでください。乾いて見えても、漏電や火災のおそれがあるため、使用前にメーカーや販売店などへ点検を依頼します。

安全が確保できた後は、保険金の請求や罹災証明書の申請などに備えて、浸水の高さや被害箇所を写真に残しておきましょう。

断水したら

まず、水道事業者の情報で断水の範囲や給水場所を確認します。飲用・調理には備蓄した飲料水を使い、浴槽などに貯めた水は生活用水として使います。小さな子どもがいる家庭では、浴槽に貯めた水への転落事故にも注意しましょう。

断水が復旧した直後は、水道から濁った水が出ることがあります。その場合は、しばらく水を流し、きれいになってから使用しましょう。

また、断水時は水道の元栓を閉めておくことで、復旧時に濁った水が宅内の配管や給湯器に入り込むのを抑えられる場合があります。

停電したら

まず、火災や感電を防ぐための対応をおこないます。使用中の家電製品は電源を切り、電源プラグを抜きます。避難で家を離れる場合は、安全に操作できるときにブレーカーを切ってください。水につかった分電盤などには触れないようにします。

そのうえで懐中電灯などで明かりを確保し、スマホは画面の明るさを下げるなどして電池を節約します。冷蔵庫の開閉もできるだけ減らし、庫内の温度上昇を抑えましょう。

停電時の備えや対処をより詳しく知りたい方は、「停電対策をはじめよう!備えるものや今すぐできる対策3つをわかりやすく」をご覧ください。

■台風の被害経験者の声

40代 男性
(京都府)

マンション前の電柱が倒れ、停電の復旧まで2~3日かかりました。保冷剤や保冷バッグがほとんどなく、冷蔵庫の食品を親戚宅へ移せず、大半を廃棄しました。また、避難前に家電の主電源を切らなかったため、復旧後は電気やテレビがついたままになっていました。

家族と連絡がつかなかったら

家族と連絡がつかないときは、災害用伝言ダイヤルや災害用伝言板などの安否確認サービスを活用しましょう。

主なサービスには、次のようなものがあります。

サービス 概要
災害用伝言ダイヤル(171) 電話を使って安否情報を録音・確認できるサービス
災害用伝言板(web171) インターネット上で安否情報を登録・確認できるサービス
NTTドコモ 災害用安否確認 災害時の安否確認サービスや利用方法を案内
au 災害用伝言板サービス 災害時に安否情報を登録・確認できるサービス
ソフトバンク 災害用伝言板/災害用音声お届けサービス 災害時の安否確認に利用できるサービス
楽天モバイル 災害時・緊急時対策 災害時の連絡・安否確認に関する情報を案内
サービス災害用伝言ダイヤル(171)
概要電話を使って安否情報を録音・確認できるサービス
サービス災害用伝言板(web171)
概要インターネット上で安否情報を登録・確認できるサービス
サービスNTTドコモ 災害用安否確認
概要災害時の安否確認サービスや利用方法を案内
サービスau 災害用伝言板サービス
概要災害時に安否情報を登録・確認できるサービス
サービスソフトバンク 災害用伝言板/災害用音声お届けサービス
概要災害時の安否確認に利用できるサービス
サービス楽天モバイル 災害時・緊急時対策
概要災害時の連絡・安否確認に関する情報を案内

台風が来てから連絡方法を考えるのではなく、スマホがつながらない場合にどの手段を使うか、家族であらかじめ話し合っておくことも大切です。

7 台風の備えに関するよくある質問

台風の多い時期はいつですか?

気象庁によると、台風の発生・日本への接近・上陸は、平年では7月~10月に多くなります。なかでも、発生数が最も多いのは8月です。

9月は秋雨前線と台風の影響が重なり、大雨になる場合もあります。台風の中心が自宅から離れていても、雨や風の予報を確認しましょう。

台風対策は何日前から始めるべき?

備蓄や家の点検は普段から進め、台風の影響が予想されたら、3日前ごろを目安に最終確認を始めましょう。ただし、台風の進路や速度によって状況は変わるため、屋外の片付けや買い足しは風雨が強まる前に済ませてください。

台風による避難のタイミングは?

危険な場所にいる場合、避難に時間のかかる人と支援する人は警戒レベル3「高齢者等避難」で、それ以外の人も警戒レベル4「避難指示」で避難します。警戒レベル5「緊急安全確保」を待たず、移動が難しくなる前に行動することが大切です。

8 台風への備えは普段の準備と早めの行動から

台風への備えは、接近してから始めるのではなく、普段の準備と早めの行動を組み合わせることが大切です。まずはハザードマップや備蓄、家の状態を確認し、台風が近づいたら風雨が強まる前に必要な準備を済ませましょう。

この記事のチェックリストを使って、まだできていないことから一つずつ確認してみてください。

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