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くらしに役立つコラム

2024.4.22 VOL.01

わが家の電気代は高い?世帯·季節·地域別の平均額、原因と節約ポイント

わが家の電気代は高い?
世帯・季節・地域別の
平均額、原因と節約ポイント

「最近電気代が高くなった」「電気代を下げるにはどうすればよいのだろう」と悩んでいるご家庭も多いのではないでしょうか。

電気代を下げるには、電気代のしくみを理解したうえで、わが家ではどのくらい電気を使っているかを知ることが大切です。この記事では、世帯別·季節別·地域別の平均額をご紹介すると共に、電気代が高くなる原因や対策を解説します。

1 電気代のしくみを覚えておこう

まず、電気代がどのように決まるのかを解説します。

電気代の内訳は、「基本料金+電力量料金(燃料費調整額含む)+再エネ賦課金」となっています。

電気料金が決まるしくみ

基本料金

基本料金とは契約電流·契約容量の大きさによって決まる料金で、電気の使用量にかかわらず支払う固定料金です。基本的に契約電流·契約容量が大きくなるほど基本料金は高くなります。

電力量料金(燃料費調整額含む)

電力量料金とは、電気の使用量に応じてかかる料金です。計算式は「電力量料金単価×使用量」で計算されます。

燃料費調整額は、電気を作るために必要な原油や液化天然ガスなどの価格変動に応じて毎月調整するしくみで、電力量料金に含まれます。

燃料価格が高くなれば燃料費調整額が高くなり、燃料価格が安くなれば燃料費調整額も安くなります。「燃料費調整単価×使用量」で計算されます。

再エネ賦課金(再生可能エネルギー発電促進賦課金)

再エネ賦課金とは、太陽光や風力などの再生可能エネルギーを普及させることを目的として全ての電気の利用者が負担するものです。

計算式は「再エネ賦課金単価×使用量」です。再エネ賦課金単価は、経済産業大臣が毎年1回定めます。

なお、カテエネでは「燃料費調整単価お知らせメール」で「燃料費調整単価」を毎月お知らせします。電気料金算出の際に使われる単価がわかるので、電気代がいくらになるのかをご家庭でも計算できます。ぜひご活用ください。

2 電気代が高いのはどんな原因が考えられる?

ご紹介した電気代の計算式を踏まえながら、電気代が高くなる理由を考えていきます。

その理由としては、

  • 電気を使う量が増えた
  • 消費電力が大きい家電製品を使っている
  • 契約中の電気料金プランが合わない
  • 電気代の燃料費調整額、再エネ賦課金が高くなっている

などが挙げられます。

それぞれ詳しく確認していきましょう。

理由1:電気を使う量が増えた

単純に電気を使う量が増えると、電力量料金、燃料費調整額、再エネ賦課金が高くなります。例えば、在宅ワークになり自宅にいる時間が長くなれば、当然電気を使う時間が増え、電気代が高くなるでしょう。

理由2:消費電力が大きい家電製品を使っている

電気の使用量は「電力(W)×使用時間(h)」で計算されます。消費電力が大きい家電製品を使うと電気の使用量が増えるため、電力量料金、燃料費調整額、再エネ賦課金が高くなります。

消費電力が多い家電製品の例としては、以下のものが挙げられます。

家電 消費電力目安
電子レンジ 1,400W
炊飯器 1,210W
ドライヤー 1,200W
  • (注)消費電力は商品によって異なります。

ただし、これらは消費電力こそ多いものの使用時間はそれほど長くないため、電気の使用量はそれほど増えません。使用時間が長く消費電力が多い家電製品としては、以下のものが挙げられます。

家電 消費電力目安
エアコン(冷房) 1,370W
エアコン(暖房) 1,200W
電気ストーブ 900W
こたつ 500W
  • (注)消費電力は商品によって異なります。
  • (注)一般的に同条件の場合、冷房時より暖房時の方が消費電力は大きくなりますが、冷暖房完備のエアコンにおいては暖房機能より冷房機能の方が強く設計される傾向がございます。
    なお、実際の数値は機種によって異なるため取扱説明書をご確認ください。

電気の使用量を減らすには、こうした家電製品の使用時間を意識して減らしていくことが必要です。

理由3:契約中の電気料金プランが合わない

契約中の電気料金プランが、ライフスタイルと合っていないケースもあります。電気料金プランの違いは電気代の基本料金や電力量料金単価に影響します。ご家庭に適した電気料金プランを選ぶには、電気の使用状況を把握することが必要です。

例えば、中部電力ミライズが提供する家庭向けWEBサービス「カテエネ」では、電気の使用量を見える化できます。

カテエネの電気使用量のグラフ

具体的にわが家ではどのぐらい電気を使っているか、よく使う時間帯はいつかを知ることでご家庭に適した電気料金プランを選ぶヒントが得られます。

理由4:電気代の燃料費調整額、再エネ賦課金が高くなっている

電気の使用量は変わっていないのに電気代が高くなることがあります。これは、「基本料金+電力量料金(燃料費調整額含む)+再エネ賦課金」の、燃料費調整単価や再エネ賦課金単価が高くなっている場合があるからです。

燃料費調整単価は月に1回、再エネ賦課金単価は年に1回変動しています。これらの単価は請求書で確認できるため、どのように変動しているのかをチェックしてみましょう。

3 電気代の平均とご家庭の電気代を比較してみよう!

「わが家の電気代が高いのか安いのかよくわからない」という方もいるでしょう。ここでは、世帯別・季節別・地域別に電気代の平均額をご紹介します。

世帯別

まず、世帯人数ごとの1ヶ月の電気代の平均を見てみます。

世帯人数別の1ヶ月あたりの平均電気代

世帯 電気代平均
単身世帯 6,625円
2人世帯 10,940円
3人世帯 12,811円
4人世帯 13,532円
5人世帯 14,373円
6人以上世帯 18,941円

世帯人数が増えれば増えるほど電気代は上がっていきますが、増える額の幅は世帯人数が多くなるほど小さくなる傾向にあります。

季節別

次に、季節ごとの平均電気代を世帯人数別で見てみます。

季節別の平均電気代


(4~6月)

(7~9月)

(10~12月)

(1~3月)
単身世帯 5,486円 5,842円 5,833円 9,340円
2人世帯 10,091円 8,930円 9,163円 15,577円
3人世帯 12,058円 10,285円 10,543円 18,356円
4人世帯 12,561円 10,689円 10,936円 19,941円
5人世帯 13,130円 11,124円 11,476円 21,763円
6人以上世帯 15,351円 17,474円 15,671円 27,267円

冬がもっとも電気代が高くなるのは、エアコンなどの暖房器具を多く使うためでしょう。夏もエアコンを使うため電気代が高くなりそうに思われますが、単身世帯・6人以上世帯以外の世帯のように夏がもっとも電気代が安いケースもあります。

地域別

最後に、地域別の平均電気代を見てみます。

地域別の平均電気代

全国 北海道・東北 関東 北陸・東海 近畿 中国・四国 九州・沖縄
単身世帯 6,625円 7,949円 6,072円 7,523円 5,990円 6,905円 5,671円
2人以上の世帯 12,631円 14,040円 11,876円 14,154円 11,088円 13,845円 10,783円

季節別の平均額では寒い冬に電気代が高くなる傾向が見られましたが、地域別でも北海道や東北地方など寒いエリアほど電気代が高くなる傾向にあります。

ここでご紹介したのは平均額のため、あくまで参考ではありますが、平均から大きく外れて高くなっている場合は、電気代を安くする余地があるかもしれません。

4 今後も電気代高騰は続くの?

ここ数年、電気料金は上昇傾向にあります。この流れは今後も続くのでしょうか。

近年、ウクライナ問題をはじめとして不安定な世界情勢が続いており、今後も発電に必要な原油や天然ガスなどの価格が下がらない可能性があります。なお、現在の電気代は政府からの補助金によって高騰が抑えられている状況です。

世界情勢が安定することで燃料価格が下がる可能性もありますが、いずれにしても将来の予測は難しいため、電気代が高騰した場合に備えておくと安心です。

5 電気代が高いと思ったら節約の工夫をしてみよう

ご家庭の電気代が高いと思ったら、できる範囲で節約してみましょう。手軽におこなえる節約方法をご紹介します。

省エネ家電製品に買い替える

現在使っている家電製品が古い場合には、最新の省エネ家電製品に買い替えると電気代を安くできる可能性があります。この10年ほどでどのくらい家電製品の消費電力が変わったのかを表にしました。

主な家電製品の2013年と2023年の平均消費電力比較

家電製品 2013年の平均消費電力
(kWh/年)
2023年の平均消費電力
(kWh/年)
節電率
(%)
エアコン(2.2kW) 716 680 5.0
エアコン(4.0kW) 1,477 1,355 8.3
冷蔵庫(間冷式・~140L) 320 273 14.7
冷蔵庫(間冷式・251L~300L) 389 312 19.8
炊飯器(IH3合~5.5合) 51.9 51.15 1.4
  • (注)エアコンは期間平均消費電力、冷蔵庫は年間平均消費電力

炊飯器のようにほとんど節電率が変わらないものもありますが、冷蔵庫のように20%近く節電できるようになったものもあります。古い家電製品を使っている場合は、買い替えでどの程度節電できるか確認してみましょう。

なお、家電製品が古いかどうか判断するには、保有期間を基準とするとわかりやすいです。保有期間が切れるタイミングにある家電製品は、古いと判断できます。

保有期間はメーカーの補修用部品が保有される期間のことで、期間が過ぎると部品が保管されなくなってしまうためメーカーの修理対応ができなくなります。そのため、修理ができなくなる前に買い替えを検討するのがおすすめです。

家電製品 保有期間
エアコン 9年
冷蔵庫 9年
炊飯器 6年

家電製品を使う時間を短くする

家電製品によっては使う時間を短く工夫できるものがあります。例えば、電子レンジの解凍機能を使う際は、冷凍庫から出してすぐ電子レンジで解凍するのではなく、冷蔵庫や常温である程度解凍してから電子レンジを使うと、使用時間を短くできます。

また、家電によっては使う人数が多ければ多いほど電気代がかかるものもあります。例えば、ドライヤーを使う人数が1人の場合と4人の場合では約4倍の差が出ます。そのため、電気代を節約するには、ドライヤーを使う前にできるだけタオルで髪の水分を拭き取っておくことで、ドライヤーを使う時間を短縮できます。

掃除機も、部屋数が多いほど使う時間が増え、その分電気代が増えます。事前にほうきやモップなどである程度掃除をしておけば、掃除機をかける時間や充電時間が短くてすみ、電気代の節約につなげることが可能です。

日常的に使わない家電製品は待機電力を発生させない

家電製品は、使っていないときでも待機電力と呼ばれるわずかな電気を使っています。待機電力が多い家電製品として挙げられるのは以下のようなものです。

待機電力が多い家電製品例

家電製品 待機電力(W)
ビデオなどを内蔵したテレビ 8.12
プロジェクター 6.31
ヒートポンプ式給湯器 5.74
回線終端装置(ONU) 5.72
ガス瞬間湯沸器 3.89

例えば、テレビはリモコンで操作されたときにすぐ反応できるように待機電力が必要です。液晶表示や時計機能をもつ家電製品でも電気が常時必要となります。

一方、日常的に使わない家電製品では待機電力が無駄になっているケースも少なくありません。めったに使わない家電製品を使い終わったらコンセントを抜き、余分な消費電力を使わないように心掛けましょう。

電気料金プランを見直す

電気料金プランを見直すことも有効です。同居していた子どもが巣立ったり、同居する家族の人数が増えたり、在宅勤務の家族が増えたりすると、電気の使い方も変わります。ご家庭の状況に合わせて、プランを見直してみましょう。

例えば、中部電力ミライズでは、電気の契約容量が少ない方や一人暮らし向けの「ポイントプラン」、電気の契約容量が多い方やご家族向けの「おとくプラン」「とくとくプラン」などの料金メニューをご用意しています。

中部電力ミライズ 電気料金メニュー

特に「おとくプラン」は、電気の使用量が多いファミリー世帯に適したプランです。毎月153ポイントのカテエネポイントがもらえるほか、電気料金に応じて200円(税込)ごとに1ポイントがたまるなどの特典があり、たまったポイントは「1ポイント=1円」で電気料金の支払いなどに使えます。

中部電力ミライズ おとくプラン

自宅で電気をつくる

電力会社から電気を買うだけではなく、太陽光発電などを自宅に導入して電気をつくる方法もあります。自宅で発電した電気が余ったら電力会社へ売却もできます。

太陽光発電を導入すると、災害などで停電が発生した場合でも電気を使えるようになります。夜間には発電や蓄電ができなくなるなど、無制限に使用できるわけではありませんが、災害時の備えとして頼もしい存在になるでしょう。

カテエネ 電気をお得に使いたい!すぐに取り組める節電方法や太陽光発電の基礎知識を解説

インセンティブ型ディマンド・リスポンス(DR)で報酬を得る

ディマンド・リスポンス(DR)とは、消費者が電気を使う量を調整して、消費者が節電や電気の使用時間帯の変更など電気の使用量を制御することで、電力の需要と供給のバランスを調整する仕組みのことです。

ディマンド・リスポンスには、電力会社からの依頼に応じて電気の使用量を制御した場合に報酬が得られる「インセンティブ型ディマンド・リスポンス」があります。得られた報酬は電気代の支払い等に使えるため電気代の節約につながります。

中部電力ミライズには、NACHARGE(ネイチャージ)という「ディマンド・リスポンス」のサービスがあります。直近の平均使用量との差に応じて、電気代のお支払いや楽天ポイントなど各種ポイントに交換できる「カテエネポイント」を付与されます。

電気が足りないときなどにメールが届くので、通知にあわせてアクションを起こすだけ。メール通知に対し、毎回アクションを起こさなくてもよく、無理せず可能な範囲で需給ひっ迫への対応に協力すればポイントがもらえます。

NACHARGE(ネイチャージ)

中部電力ミライズが提供する家庭向けWEBサービス「カテエネ」では、このほかにも省エネのコツをご紹介しています。

「カテエネ」を使って、楽しく省エネ!家計にも地球にも優しい。カテエネでできる省エネのコツ!

6 まとめ

電気代は「基本料金+電力量料金(燃料費調整額含む)+再エネ賦課金」で計算されます。電気代が高いと感じたら、どの部分で電気代が高くなっているのかを確認しましょう。

また、電気代は季節や地域によっても平均額が異なります。わが家の電気代が高いと思っていても実は平均的な金額だったということも考えられるため、ご家庭の電気代と平均額を比べてみることも大切です。

電気代が高い原因がわかったら、省エネ家電製品に買い替えたり、使用時間を短くしたりするなどの対策をおこないましょう。

中部電力ミライズが提供する家庭向けWEBサービス「カテエネ」では、おトクなポイント制度をご用意しています。電気の使用量やコラムのチェックなどでポイントがたまり、たまったポイントは「1ポイント=1円」で電気料金の支払いにご利用いただけます。

電気は毎日必ず使うもの。賢くおトクに使いましょう。

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