公開日:2025.4.25 VOL.17

電気ストーブの電気代は高い?種類別の電気代や節電しながら快適に使う方法を解説

電気ストーブの電気代は
高い?
種類別の電気代や
使う方法を解説

電気ストーブは、電気を熱エネルギーに変換して室内を暖める暖房器具です。ハロゲンヒーターやセラミックファンヒーター、オイルヒーターなどさまざまな種類があり、電気代も種類によって異なります。

この記事では、電気ストーブの特徴と電気代を解説します。また、エアコンやこたつなどほかの暖房器具との電気代比較や、電気ストーブの効率的な使用方法も紹介します。電気代を抑えながら暖かく冬を乗り切りたい方は、ぜひ参考にしてください。

1 電気ストーブとは?

電気ストーブは、電気を熱エネルギーに変換して室内を暖める暖房器具です。灯油やガスなどを使用せず、コンセントを挿すだけで使用できる手軽さが特徴です。

具体的には、以下のようなメリットがあります。

  • 即効性:スイッチを入れるとすぐに暖まる
  • 可搬性:比較的小型かつ軽量で、持ち運び可能な製品が多い
  • 空気の質:燃焼を伴わないため室内の空気が汚れにくい

一方で、デメリットとしては以下が挙げられます。

  • 電気代:ほかの暖房器具と比べて電気代が高くなる傾向がある
  • 暖める範囲:局所的な暖房に適しており、部屋全体を均一に暖めるのは難しい
  • 停電時は使用不可:電気が必要なため、停電時には使用できない

電気ストーブの特徴を理解して用途に合わせて利用することで、効果的に暖を取れます。

2 電気ストーブの種類

電気ストーブにはさまざまな種類があります。それぞれの特徴とおすすめの使用場面を紹介します。

2.1. オイルヒーター

オイルヒーターは、放熱板内の油を電気で加熱し、その熱を循環させて暖める電気ストーブです。熱を蓄える性質があるため、電源を切ったあともしばらく暖かさが持続します。静音性に優れ、乾燥しにくい特徴があります。

暖まるまでに時間がかかりますが、長時間使用する場合は効率的です。寝室や子ども部屋など、静かで安全な暖房が必要な場所におすすめです。

2.2. セラミックファンヒーター

セラミックファンヒーターは、セラミック製の発熱体を加熱し、ファンで温風を送り出す暖房器具です。速暖性に優れ、軽量でコンパクトな製品が多いのが特徴です。

暖房能力は弱めのため、トイレや脱衣所などコンパクトな空間での利用に適しています。

2.3. パネルヒーター

パネルヒーターは、薄型のパネル状の電気ストーブです。遠赤外線を放射して暖めるため、部屋全体をじんわりと暖める効果があります。

省スペースでデザイン性に優れた製品も多く、室内の雰囲気を損なわずに使用できます。リビングや寝室など、見た目も重視したい場所におすすめです。

2.4. ハロゲンヒーター

ハロゲンヒーターは、ハロゲンランプを発熱体とする電気ストーブです。電源を入れるとすぐに暖まるのが特徴で、比較的リーズナブルな価格帯の製品が多いです。

放熱量はそれほど多くないため、足元など局所的な暖房や、短時間の使用に適しています。

2.5. シーズヒーター

シーズヒーターは、ニクロム線を金属管で覆った発熱体を使用した電気ストーブです。立ち上がりは遅めですが、暖める能力に優れています。

電気ストーブの中でも暖める力が強く、耐久性も高いため、さまざまな場所で使用可能です。

2.6. カーボンヒーター

カーボンヒーターは、炭素繊維を発熱体とする電気ストーブです。立ち上がりが速く、遠赤外線を多く放射するため、身体を芯から暖めるのに適しています。

空間全体を暖めるには不向きですが、デスクワークや読書など、一定の場所で過ごす時間が長い場合におすすめです。

なお、以下の記事では、暖房器具ごとに暖めるスピードを検証し、その結果や特徴を紹介しています。それぞれの電気代も確認できますので、ぜひあわせてご覧ください。

エアコン、ファンヒーター、ストーブ…暖房器具の中で最も早く暖めてくれるのはどれ?

3 電気ストーブの電気代はいくら?

ここでは、主要な6種類の電気ストーブの消費電力と電気代を比較して紹介します。なお、電気料金は1kWhあたり31円(税込)で計算しています。

【電気ストーブ6種類の電気代比較表】

消費電力
(最大)
1時間 8時間 1日 1ヶ月
オイルヒーター 1500W 約46.5円 約372円 約1,116円 約33,480円
セラミック
ファンヒーター
1120W
(60Hz)
約34.7円 約277.6円 約832.8円 約24,984円
パネルヒーター 1000W 約31円 約248円 約744円 約22,320円
ハロゲンヒーター 800W 約24.8円 約198.4円 約595.2円 約17,856円
シーズヒーター 800W 約24.8円 約198.4円 約595.2円 約17,856円
カーボンヒーター 600W 約18.6円 約148.8円 約446.4円 約13,392円

カーボンヒーターがもっとも電気代が安く、オイルヒーターがもっとも高いことがわかります。

しかし、電気代のみを重視して電気ストーブを選ぶと、期待していた暖房効果を得られない可能性があります。そのため、実際の使用時には、暖房効果や使用目的も考慮するとよいでしょう。

例えば、ハロゲンヒーターは即暖性に優れているため、短時間の使用に適しています。一方で、オイルヒーターは電気代は高めで暖まるまでに時間を要しますが、広い空間を均一に暖める効果があり、熱の持続性も比較的良好です。

また、デザイン性を重視する場合は薄型のパネルヒーターを、長期間の使用を想定する場合はシーズヒーターを選択するなどの方法もあります。

電気ストーブの種類ごとの特徴を理解し、使用する部屋の広さや使用時間、必要な暖房効果など、自分のライフスタイルに合った機種を選びましょう。

なお、以下の記事では、電気代を抑えておトクに暖房器具を使うための情報を紹介しています。ぜひあわせてご覧ください。

オイルヒーターの電気代はいくら?他の暖房器具との電気代比較、電気代を抑える方法を解説

冬の電気代の平均はどれくらい?高くなる理由やおすすめの節電方法8つ

4 電気ストーブとほかの暖房器具の電気代比較

次に、電気ストーブとほかの暖房器具の電気代を比較して紹介します。比較するのは、電気ストーブ(パネルヒーター)とエアコン(暖房)、ホットカーペット、こたつの4種類です。

なお、電気料金は1kWhあたり31円(税込)で計算しています。

【電気ストーブ(パネルヒーター)とほかの暖房器具の電気代比較表】

消費電力
(最大)
1時間あたりの差 8時間あたりの差 1日あたりの差 1ヶ月あたりの差
電気ストーブ
(パネルヒーター)
1000W 基準 基準 基準 基準
エアコン
(暖房)
1980W 約+30.4円 約+243.2円 約+729.6円 約+21,888円
ホットカーペット
(2畳用)
335W 約-20.6円 約-164.8円 約-494.4円 約-14,832円
こたつ 110W 約-27.6円 約-220.8円 約-662.4円 約-19,872円

この表から、電気ストーブの電気代はエアコン(暖房)より安く、ホットカーペット(2畳用)とこたつより高いことがわかります。1時間あたりの電気代を比較すると、電気ストーブはエアコンの約半分、ホットカーペットの約3倍、こたつの約9倍です。

エアコンは広い空間を効率的に暖められるため、電気代が高めになります。一方で、ホットカーペットやこたつは局所的な暖房のため、電気代も比較的安く抑えられます。しかし、設置している場所は暖かいものの、移動すると暖が取れなくなるデメリットもあります。

電気代だけで暖房器具を選ぶのではなく、使用目的や状況に応じて使い分けたり、場合によっては組み合わせて使用したりすると、快適に過ごせるでしょう。

5 電気ストーブの便利な使い方

電気ストーブは、適切に使用することで効率的に暖を取りつつ、電気代を抑えられます。ここでは、電気ストーブの便利な使い方を3つ紹介します。

5.1. デスク下に置いて足元を暖める

デスク作業中は床の冷たさが足元に伝わり冷えやすいですが、電気ストーブをデスク下に置くことで、効率的に足元を暖められます。

特に、足元を覆うように設置できるコの字型の折り畳み式パネルヒーターや、デスクの裏に張り付けて、小さなコタツのように使えるタイプが便利です。

温度調節機能があるものを選ぶと、体感に合わせて調整でき、快適な温度を保ちつつ省エネにも貢献できます。

5.2. 脱衣所やトイレなどに設置する

電気ストーブは、狭い範囲を暖めるのに適しています。そのため、脱衣所やトイレなど、比較的狭い空間で短時間使用する場所に設置するのが効率的です。

また、脱衣所やトイレは冬場は特に冷えやすい場所のため、電気ストーブを設置して暖めることで、ヒートショックのリスクを軽減できる可能性が高まります。コンパクトで軽量な電気ストーブであれば、持ち運んでさまざまな場所で使用できる点も魅力です。

さらに、人感センサー搭載の製品を選ぶと、切り忘れ防止にもなり安全性が高まります。

5.3. 部屋全体が暖まるまで使う

エアコンは部屋全体を暖めるのに時間がかかりますが、その間、電気ストーブを使用することですばやく暖を取れます。電気ストーブは即暖性が高い特徴があるためです。

例えば、早朝の室内や寒い屋外から帰ってきたときなど、すぐに暖まりたい場面で重宝します。

部屋全体が暖まり次第電気ストーブを消せば、快適性を維持しつつ電気代を節約できます。

6 電気ストーブの電気代を抑えながら快適に使うには?

電気ストーブは便利な暖房器具ですが、長時間使用する場合は電気代が気になる方も多いでしょう。ここでは、電気ストーブを快適に使いながら、電気代を抑える方法を3つ紹介します。

6.1. ほかの暖房器具と併用する

電気ストーブは、限られた範囲を暖めるのに適した暖房器具です。部屋全体を均一に暖めるのは難しいため、ほかの暖房器具と併用することをおすすめします。

例えば、リビングではエアコンで部屋全体を暖め、足元や座っている場所の近くに電気ストーブを置くことで、効率的に暖を取れます。また、エアコンの設定温度を少し下げて電気ストーブと併用すれば、快適性を保ちながら全体の電気代を抑えることも可能です。

トイレや脱衣所など、一時的に使用する小さな空間では電気ストーブを単独で使用し、広い空間ではエアコンと併用するなど、場所や用途に応じた使い分けを意識しましょう。

6.2. 省エネ仕様の機種を使う

最新の電気ストーブには、省エネ機能を搭載したモデルが多くあります。古い機種をお使いの方は、買い替えを検討してみるのもよいでしょう。

例えば、温度設定により運転モードを自動的に調整する機能や、人感センサーによる自動オン・オフ機能を備えた機種もあります。

このような省エネ機能を備えた電気ストーブを選ぶことで、快適性を保ちながら電気代を節約できます。

6.3. ライフスタイルにあった電気料金プランにする

電気料金プランの見直しも、電気代を抑える効果的な方法の一つです。

例えば、中部電力ミライズの電気料金メニューは、電気の使用量やライフスタイルに合わせてさまざまなプランを提供しています。

中部電力ミライズの電気料金メニュー

家族が増えたり在宅時間に変化があったりした方で、電気料金プランを変更していない場合は、手続きのみで簡単に電気代が下がる可能性があります。

また、中部電力ミライズでは、電気とガスをあわせて契約するセット割を利用すると、東邦ガスの一般ガス料金と比較してガス代がおトクになるプランもあります。

中部電力ミライズのおトクなガスプラン

我が家に合った電気の使用パターンを確認し、最適な電気料金プランを選ぶことで、電気ストーブの使用を含めた全体的な電気代を効率的に抑えられるでしょう。

カテエネを利用すると電気やガスの見える化ができるので、使い方の傾向を把握することで省エネ意識を高められます。ぜひご利用ください。

カテエネでできること

7 まとめ

電気ストーブは種類によって消費電力や電気代が異なりますが、ホットカーペットやこたつなどの局所的に使用する暖房器具と比較すると、電気代が高くなる傾向があります。

しかし、使用環境や状況に応じて使い方を工夫することで、快適さを保ちながら電気代を抑えることは可能です。特に、ライフスタイルに合った電気料金プランの選択は、一度手続きするだけで継続的な節約につながる可能性があります。

中部電力ミライズでは、電気の使用量に合わせたさまざまな電気料金メニューや、おトクな「ガスプラン」を提供しています。我が家の状況に合った最適なプランを見つけるために、ぜひ一度ご確認ください。

さらに、家庭向けWEBサービス「カテエネ」を活用すると、電気の使用実績やくらしに役立つコラムのチェックなどでポイントが貯められます。貯まった「カテエネポイント」は「1P=1円」に換算され、100P(100円)単位で電気料金のお支払いにご利用いただけます。

電気ストーブは、使い方次第で効率的かつ経済的な暖房器具となります。自分のライフスタイルに合った使い方を見つけ、おトクで快適な冬を過ごしてください。

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