くらしに役立つコラム
いよいよ冬本番。
家庭でも、いろいろな暖房機器を使っているのではないでしょうか。
家庭で活躍する暖房器具といえば、エアコンやファンヒーター、電気ストーブなど、さまざま。
またファンヒーターと言っても、電気ファンヒーターや石油ファンヒーター、ガスファンヒーターなど、いろいろありますよね。
今回は、これらの暖房機器の中で「最も早く暖めてくれる機器は?」を検証してみました。
実験概要
各暖房機器を使用した際に、室温や、その部屋にいる人の体表温度がどのように変化するかを検証。合わせて、消費電力量やガス・灯油消費量も調べることで、料金も比較する。
- 今回使用する実験機器
- 今回の実験環境・実験方法
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・実験ハウス(木造)の6畳の居室内で実験した。
(外気温度7℃・外気湿度50%、室内初期温度15℃、室内初期湿度31%) - ・温度設定は、安定時10分間(=運転開始から50分~1時間後)における居室内の中央2点の平均温度が、各機器でほぼ同等の室温となるようにした(エアコン:20℃設定、電気ファンヒーター:1200W、電気ストーブ:1200W、石油ファンヒーター:20℃設定、ガスファンヒーター:20℃設定)。
- ・実験中、サーモカメラで、被験者の体表温度を5分毎に観測した。
最も人を早く暖めて
くれるのはどれ?
今回、実験に使用した暖房機器は、エアコン、電気ファンヒーター、電気ストーブ、石油ファンヒーター、ガスファンヒーターの5機器。
まずは室内温度を約15℃、湿度約30%の状態にして、それぞれの機器を使用した際に、人が「どれだけ暖かく感じるか」を調べるため、被験者3人をサーモカメラでチェックしました。
10分を過ぎたあたりから、機器による違いが出てきました。
被験者①・②はエアコン、被験者③はガスファンヒーターが、それぞれ運転開始10分後以降に、赤色や暖色系の割合が多くなってきています。
ちなみに、この3人の被験者の「顔の上昇温度」の平均値がこちら。
運転開始30分後の、顔(頬)の上昇温度が高くなったのは、石油ファンヒーター、ガスファンヒーター、エアコンがほぼ同等という結果になりました。