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コラム

公開日:2025.12.25

太陽光発電システムの設置費用・コストはいくら?相場や内訳を解説

volume 12

太陽光発電システムの
設置費用・コストは
いくら?
相場や内訳を解説

太陽光発電システムを導入する際は、ソーラーパネルだけでなく、その他の機器代や設置工事費などのコストが発生します。一般的な住宅用太陽光発電システムの場合、設置費用が100万円を超えることも珍しくありません。

この記事では、太陽光発電システムの設置費用や内訳、1kWあたりの平均相場の推移などを解説します。また、設置費用を抑える方法も紹介しているので、太陽光発電システムの導入を検討中の方はぜひ参考にしてください。

1 太陽光発電システムの設置費用・コストはいくら?

太陽光発電システムの設置費用は、新築住宅と既存住宅のどちらに設置するかによって異なります。経済産業省の資料によると、2024年における太陽光発電システムの1kWあたりの設置費用の平均は以下のとおりです。

  1. 新築住宅:28.6万円/kW
  2. 既存住宅:32.6万円/kW

ただし、上記の設置費用はあくまで目安です。実際の費用は、メーカーや設置条件、太陽光パネルのシステム容量によって変動します。太陽光発電システムの設置は必ず専門業者に依頼し、事前に合計費用を確認しておくことが重要です。

1.1. 平均相場の推移

経済産業省の資料によると、太陽光発電システム1kWあたりの設置費用の平均相場は、2012年以降以下のように推移しています。

新築住宅 既存住宅
2012年 43.1万円 47.9万円
2013年 39.1万円 43.2万円
2014年 36.7万円 40.5万円
2015年 35.8万円 39.8万円
2016年 34.5万円 37.1万円
2017年 34.4万円 37.1万円
2018年 31.3万円 35.2万円
2019年 29.2万円 32.7万円
2020年 28.3万円 31.1万円
2021年 27.1万円 28.3万円
2022年 26.9万円 28.5万円
2023年 28.3万円 29.1万円
2024年 28.6万円 32.6万円

太陽光発電システム1kWあたりの設置費用は、固定価格買取制度(FIT制度)(注)が開始された2012年から低下傾向にありました。しかし、2023年以降は新築住宅・既存住宅の両方で設置費用が上昇しています。

設置費用が高まっている要因としては、人材不足や太陽光パネル・ケーブルといった資機材の価格高騰などがあります。

  • (注)再生可能エネルギーで発電した電気を、電力会社が固定価格で一定期間買い取る制度

1.2. 設置費用の内訳

住宅用太陽光発電システムの容量は、一般的に3〜5kWが多いといわれています。2024年の相場をもとに、新築住宅に太陽光発電システム(5kW)を設置する場合の設置費用の内訳は以下のとおりです。

項目 新築住宅(5kW)
太陽光パネル 68万円
パワーコンディショナ 25万円
架台 14万円
接続箱・ケーブルなど 1万円
設置工事費 42万円
合計 150万円(注)
  • (注)値引き前の設置費用の目安です。

新築住宅に5kWの太陽光発電システムを設置する場合、設置費用は143~163万円程度かかる計算です。次の項目では、各費用の内訳を詳しく見ていきましょう。

1.2.1. 太陽光パネル

2024年の平均相場では、新築住宅に太陽光発電システムを設置する場合、設置費用のほぼ半分にあたる約47%が太陽光パネルの費用です。

新築住宅における太陽光パネルの価格相場は1kWあたり13.6万円であり、5kWの太陽光発電システムでは68万円のコストがかかる計算になります。

1.2.2. パワーコンディショナ

パワーコンディショナ(以下パワコン)は、太陽光パネルで発電した「直流」の電気を家庭内で使える「交流」に変換する機器です。

2024年時点の新築住宅におけるパワコンの価格相場は1kWあたり5万円であり、5kWの太陽光発電システムでは25万円が目安となります。

1.2.3. 架台

架台は太陽光パネルを屋根に固定するための台です。

2024年時点の新築住宅における架台の価格相場は1kWあたり2.8万円であり、5kWの太陽光発電システムでは14万円の費用がかかる計算になります。

1.2.4. 接続箱・ケーブルなど

太陽光発電システムを稼働させるには、接続箱やケーブルなどの設備も必要です。接続箱は、太陽光パネルで発電した電気をパワコンに送るための中継地点としての役割を持つ機器です。

2024年時点の新築住宅におけるその他設備費(接続箱やケーブルなどの費用)の価格相場は1kWあたり0.2万円であり、5kWの太陽光発電システムでは1万円が目安となります。

1.2.5. 設置工事費

新築住宅における2024年の太陽光発電システムの設置費用の相場では、総額の約29%が設置工事費が占めています。主な設置工事は以下の3つです。

  • 電気工事
  • パネル設置工事
  • 足場工事

新築住宅における設置工事費の価格相場は1kWあたり8.4万円であり、5kWの太陽光発電システムでは42万円が目安となります。

2 設置費用以外にかかる太陽光発電システムのコスト

太陽光発電システムの導入を検討する際は、設置費用だけでなく、設備の維持管理や撤去にかかるコストも把握しておくことが大切です。

太陽光発電システムを安全に長期間使用するには、専門業者による定期点検が欠かせません。定期点検は、4年ごとを目安に実施することが推奨されています。

2024年時点で、太陽光発電システム(5kW)の定期点検1回あたりの相場は約4.1万円です。設備の故障時には、修理費用や交換費用が発生する可能性があります。なお、自然災害による設備の故障については、メーカー保証の対象外となるケースが多いため、必要に応じて保険への加入を検討しましょう。

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また、住宅のリフォームや建て替えの際に、ソーラーパネルやパワコンなどの機器を撤去することがあります。撤去作業には専門技術が必要で、法令やガイドラインを遵守するためにも、専門業者に依頼するのが一般的です。

撤去費用に影響する主な要素は以下のとおりです。

  • ソーラーパネルの枚数
  • 屋根の形状・傾斜角度
  • 住宅の階数
  • 足場設置の有無

撤去した太陽光パネルはリサイクルによる資源回収や最終処分に回されるため、その際に廃棄・処分費用がかかります。廃棄・処分費用は、太陽光パネルの状態や資源価格などで変動します。

3 太陽光発電システムの設置費用・コストを抑える方法

ここでは、太陽光発電システムの設置費用やコストを抑える4つの方法を紹介します。自己負担額を軽減して太陽光発電システムを導入したい方はぜひ参考にしてください。

3.1. 自治体の補助金制度を活用する

太陽光発電システムの設置費用を抑えるには、自治体の補助金制度の活用が有効です。自治体によっては、太陽光発電システムを設置した方に補助金を支給しています。

補助金の金額は、利用する補助金制度・年度・予算によって異なります。助成金の対象者や申請手続きも制度ごとに定められているため、事前に制度内容を確認しておくことが大切です。補助金制度の詳細な情報は、各自治体にお問い合わせください。

3.2. 初期費用0円でリースやPPAを利用する

太陽光発電システムの導入がコスト面で難しい場合は、リースやPPA(電力購入契約)を利用する方法があります。

リースやPPAで太陽光発電システムを導入する場合、毎月のリース料やサービス利用料が必要ですが、設置費用は0円です。そのため、資金の準備が難しい方でも太陽光発電システムを導入できます。

リースやPPAについて詳しく知りたい方は、以下の記事で導入方法やサービスの違いを紹介しているので、ぜひあわせてご覧ください。

関連記事:
太陽光発電とは?仕組みとメリット・デメリット、導入方法をわかりやすく解説

中部電力ミライズでは、太陽光発電を初期費用0円で利用できるリースをご提供しております。気になる方は、ぜひ以下から詳細をご覧ください。

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3.3. 導入キャンペーンを活用する

メーカーや電力会社などでは、太陽光発電システムの導入キャンペーンを実施していることがあります。導入キャンペーンを活用すると、太陽光発電システムの設置費用の割引やポイント付与、ギフト券のプレゼントなどの特典を受けられる場合があります。

太陽光発電システムを設置する際には、インターネットで各社の導入キャンペーンの実施状況を確認し、おトクに太陽光発電システムを導入できるメーカーや電力会社を選ぶとよいでしょう。

3.4. 蓄電池やオプションの選び方を工夫する

太陽光発電システムを導入する際に蓄電池との併用やオプションの追加を考えている場合は、選び方を工夫することが大切です。

蓄電池は、容量が大きく高機能な製品ほど価格が高くなる傾向があります。そのため、必要最低限の容量の蓄電池を選べば、設置費用を軽減できます。オプションについても、発電状況を確認するモニターをシンプルな製品にすれば、コスト削減に繋がるでしょう。

ただし、「発電した電気を十分に貯められない」「モニターで確認したい項目が見られない」といった不便が生じないために、必要な容量や機能までは削らないように注意しましょう。

関連記事:
家庭用蓄電池とは?メリット・デメリットや種類、選び方を解説

4 太陽光発電システムの設置費用・コストに関するよくある質問

ここでは、太陽光発電システムの設置費用・コストに関するよくある質問に回答します。

4.1. 太陽光発電システムの設置費用・コストが高くなる場合があるのはなぜですか?

太陽光発電システムの設置費用やコストが高くなる主な要因は、以下の2つです。

  • 設置する屋根の面数が多い
  • 高所作業で足場の設置が必要となる

太陽光パネルを設置する屋根の面数が多くなると、1面だけに設置する場合と比べて工事工程が増えるため、設置工事費が高くなります。

また、住宅に太陽光発電システムを導入する場合、屋根にソーラーパネルを設置することが多く、高所作業用の足場が必要です。

新築住宅では建築工事で使用する足場を活用できますが、既存住宅では太陽光パネル設置のために足場を組む必要があります。そのため、既存住宅に太陽光発電システムを設置する場合は、新築住宅よりも費用が高くなる傾向があります。

4.2. 既存住宅に太陽光発電システムを後付けする場合、どんな注意点がありますか?

既存住宅に太陽光発電システムを後付けする際の主な注意点は、以下のとおりです。

  • 工事が複雑になり、費用が増加する可能性がある
  • 屋根の耐久性を確認する必要がある
  • 太陽光パネルの設置スペースを確認する必要がある

費用面で注意すべき点は、屋根の耐久性が不足している場合に補強工事が必要になることです。また、屋根の耐久性が十分でも、形状や角度が太陽光パネルの設置に適していない場合、追加工事が発生するかもしれません。

既存住宅では、既存の電気配線やブレーカーの調整が必要となり、新築住宅よりも電気工事が複雑になりやすい点にも注意が必要です。足場の設置費用もかかるため、余裕を持った資金計画を立てておくと、予想外の追加工事が発生した場合でも安心です。

また、1981年(昭和56年)の建築基準法改正より前に建てられた住宅は、現在の新耐震基準に対応していないため、設置が難しいケースがあります。ただし、建て替えや耐震補強などによって基準を満たしている場合は、設置できる可能性もあります。

4.3. 太陽光発電システムの見積りはどう取ればいい?

太陽光発電システムの設置費用の見積りを取る際は、太陽光パネルの容量やメーカー、蓄電池の有無など、導入条件を揃えることが大切です。同じ条件でも業者によって価格やサービス内容は異なるため、2〜3社を比較するとよいでしょう。

見積書で確認すべき主なポイントは以下のとおりです。

  • 設置費用の総額
  • 太陽光パネルの型番
  • kWあたりの単価

見積書の金額が一見安く見えても、追加費用が発生して総額が高くなるケースがあるため、細部まで確認しましょう。

また、他社と同じ太陽光パネルではなく、型落ち品が安く提供されている場合があります。太陽光パネルの型番を確認し、同じ設備同士で比較することが大切です。

太陽光発電システムの発電容量1kWあたりの導入費用を示す「kWあたりの単価」も必ず確認しましょう。見積書で提示された単価が相場と比べて妥当かどうかを確認し、大きく外れている場合は業者に理由を確認しておくと安心です。

4.4. 太陽光発電システムの売電収入は確定申告が必要なの?

給与所得者が住宅用太陽光発電システム(発電量10kW未満)を家庭用として使用する場合、売電収入は雑所得として扱われます。

給与所得者の場合、給与所得および退職所得以外の所得の合計額が年間で20万円を超えると確定申告が必要です。そのため、売電収入と副業などによる所得の合計が20万円を超える場合は、確定申告が必要になるケースがあります。

確定申告の必要性について判断が難しい場合は、税務署や税理士などの専門家に確認しておくと安心です。

5 まとめ

太陽光発電システムを導入する際には、太陽光パネルやパワコンなどの機器代に加えて、設置工事費もかかります。家庭内で必要な電力をまかなえる容量の太陽光発電システムを設置する場合、初期費用が高額になることも多く、導入のハードルが高いと感じる方も少なくありません。

太陽光発電システムの導入コストを抑えたい方は、リースサービスの活用がおすすめです。

中部電力ミライズの「カテエネリース」では、月々のリース料金だけで初期費用0円から太陽光発電システムを設置できます。また、非常用電源としても注目されている蓄電池とのセットプランも選べます。

太陽光発電システムの設置費用の負担を軽減したい方は、ぜひ「カテエネリース」のご利用をご検討ください。

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