気体は圧縮すると高温になり、拡張させると低温になります。エコキュートは、この原理を利用してお湯を沸かしています。
エコキュートのしくみはこちらをご覧ください。
エコキュートも電気温水器も主に深夜電力を利用してお湯を沸かすのは同じですが、違いはお湯を沸かすしくみ。今までの電気温水器は、電気ヒーターが直接発熱しお湯を沸かしますが、エコキュートは「空気の熱を利用してお湯を沸かす」ヒートポンプ技術を利用します。消費電力は電気温水器に比べ、わずか3分の1。省エネ性・環境性に大変すぐれています。
フルオートタイプやセミオートタイプを選べば、タンクのお湯の残量を感知して自動的に沸き増しするので、お湯切れの心配はありません。
追い炊きフルオートタイプを選べば、浴槽の冷めたお湯をスピーディーに温めることができます。深夜電力で沸かしたお湯の熱を利用するのでとても経済的です。
冬季の最低外気温が-10℃以上の地域ならば、通常タイプで使用できます。冬季の最低外気温が-10℃~-20℃までの地域では、寒冷地タイプがお使いいただけます(-25℃対応の機種もあります)。
エコキュートはエアコンと同様、室外機のファンの回転音がします。各メーカーによって異なりますが、平成15年度以降の機種は約40dB※と、家庭用ルームエアコンの室外機(45dB程度)、ガス給湯器の燃焼音(48dB程度)に比べて低めです。設置状況によっては回転音が大きくなることもあるため、社団法人日本冷凍空調工業会「家庭用ヒートポンプ給湯機の据付けガイドブック」をご参考にしてください。
電気給湯機はタンクにお湯を貯めて使用するため、瞬間式の給湯機と比べ圧力は弱まりますが、高圧力型(エコキュートは基本的にこのタイプ)をお選びいただければ、2階への給湯も加圧ポンプなしで可能です。さらに、水道直圧型やハイパワー給湯タイプ※を選べばシャワーのお湯の勢いはグンとアップし、3階への給湯も可能です。
省スペース型エコキュートを選べば、住まいのわずかなスペースにも設置可能です。
下図をご覧ください。(エコキュートの場合)
浴槽ごと替える必要はありません。ただし、蛇口から湯張りしている方がフルオートタイプへ移行する場合、自動湯張り用の配管工事などが必要になります。ちなみに、蛇口に取り付ける定量止水栓をお使いになれば、浴槽への穴あけ・配管工事なしで、お好みの温度で自動湯張りできます。
エコキュートは、過去のお湯の使用量を学習してお湯を沸かしますが、リモコンの設定により余裕分を多めに沸かすことも少なめに沸かすこともできます。ご家庭の使用状況にあわせて、必要な量だけお湯を沸かし上手に使い切ることが、エコキュートをより省エネで経済的にご使用いただくポイントです。メーカーがお勧めする最も効率的な沸き上げモード(注1)に設定しましょう。お湯が足りなくなりそうな時には、リモコンの『沸き増し(注1)』を押して必要な湯量を確保します。
頻繁にお湯が足りなくなるときは、より多くのお湯を沸かすモードに変更してください。
(注1)1時間の沸き増しで、約40℃のお湯を約120リットル/(冬季)~240リットル(夏季)つくることができます(370リットルタイプの場合。給水温度や機種によって異なります)。
沸き上げ温度を設定することで、使えるお湯の量を設定する機種があります。タンク内のお湯は高温のため、使用するときに水と混ぜて42℃程度に調整します。そのため65℃と90℃で沸き上げた場合では使用できるお湯の量が変わります。使用する湯量が少ない夏は、沸き上げ温度を低く設定することで、電気料金の節約ができます。
数日間お湯を使わない場合、リモコンで「停止日数」を設定すれば設定期間中は運転を停止します。帰宅前日に自動で沸き上げ運転を開始しますので、帰宅後はいつも通りにお湯が使えます。
・設定の具体例
5月3日朝~5月5日夕方の旅行で5月2日に運転休止する場合 夜間に沸き上げるので、停止日数は帰宅前日までに設定してください。1ヶ月以上使わない時は、電源をOFFにし、タンクの水抜きをおすすめします。
普段の日は、「おまかせ」モードがおすすめです。季節や過去のお湯の使用量に基づいて、最適な温度で最適な量を貯湯します。お湯切れしないよう、必要に応じて昼間でも沸き増しします。急な来客のある日は、「満タン」モードがおすすめ(「全量」や「高め」などの表示の機種もあります)。夜間の割安な電気で満タンに沸き上げ、その後も満タンになるように、お湯を使ったごとに沸き上げます。お湯が余るようなら、「深夜のみ」モードにしましょう。深夜の割安な電気だけで沸かし、昼間には自動的な沸き増しはしません。お湯が足りなくなりそうな場合は、手動で「沸き増し」をすれば、湯切れの心配はありません。
エコキュートは2013年3月1日施行の省エネルギー法に基づき、2017年度を目標とする省エネ性の達成基準が設けられました。それに伴い2014年より各メーカーにおいて「省エネラベル表示」が始まりました。
(1)省エネ性マーク
省エネ基準達成率100%以上はマークがグリーン、100%未満はマークがオレンジです。グリーンのマークが省エネ性の優れた製品を選ぶときの目印になります。
(2)省エネ基準達成率
省エネ基準をどの程度達成しているかを%で表示しています。数値が高いほど省エネ性に優れた製品です。
(3)年間給湯保温効率
給湯機を運転した時の単位消費電力量あたりの給湯熱量および保温熱量を表したもの。数値が高いほど、省エネ性能が高いということになります。
(4)目標年度
省エネ規準達成の目標時期です。
温水式であれば、暖める仕組みはガスや灯油式と同じため、立ち上がりは変わりません。よりスピーディーな立ち上がりを希望される方には、床暖房とエアコンが連動するタイプもあります。1台の室外機でエアコンと床暖房を行うので、省スペース化も図ることができます。また、タイマー運転を利用して、起床時間に合わせてあらかじめ部屋を暖めておけば、目覚めた時から快適です。
電気式床暖房にはさまざまなタイプがあります。ヒーター式であれば今使っている床の上にそのまま設置可能なものもあり、このタイプなら、ほとんどの場合1日で設置できます。なお、床仕上げ材と床暖房パネルの総厚みが12mmの薄型タイプにすれば、既存の床の上に設置しても段差を最小限に抑えることができ、ドアの開閉にもほとんど支障がありません。
快適性・省エネ性から、ヒートポンプ式温水床暖房がおすすめです。ヒートポンプ式温水床暖房は、温水を循環させて暖めるタイプであり、仕組みはガスや灯油式と同じです。温水を作る熱源に火を使わず、空気の熱を利用(=ヒートポンプ技術を利用)するため、光熱費が割安で、省エネ 性に優れています。床暖房単体で設置するタイプもあれば、1台の室外機でエアコンと床暖房を行うエアコン連動型、エコキュートのお湯を利用して床暖房も行う、給湯機と一体となったタイプ(エコキュート多機能タイプ)があります。単体設置タイプの中には、全館暖房にもおすすめの40~60畳を暖房できる機種もあり、寒冷地でも対応が可能です。
ほとんどの電気の浴室暖房乾燥機は、ヒーターを利用しています。広い浴室内も一気に暖め、乾燥時間も大幅に短縮できるのが特長です。温水配管工事やボイラー等の熱源機設置も不要なので、取付・施工は比較的簡単です。
◎ヒートポンプ式浴室暖房乾燥機
ヒートポンプを小型・一体化し、浴室暖房乾燥機に搭載した機種が新たに登場しています。エネルギー効率に優れたヒートポンプを利用することにより、スピード暖房・乾燥および大幅な省エネを実現しています。
IHクッキングヒーターのセールスポイントのひとつは、驚くほどの強い火力。 磁力線によって鍋自体をヒーターのように発熱させるから熱効率がよく、炒め物もシャキッと美味しく仕上がりますよ。また、微妙な温度調節の必要な揚げ物も得意。お好みの温度にワンタッチで設定できるため、揚げ物が苦手な方にもピッタリです。また、煮込料理も、長時間とろ火でも立ち消えの心配がなく、マイコン制御で一定の加熱を保ち続けられるためおいしくできます。ロースター内では、炎の燃焼による余分な水蒸気が発生しないため、 魚も上手に焼き上がります。両面自動焼きが主流なので、ひっくり返す必要もありません。
今あるお鍋を全部買い換える必要はありません。多くのIHクッキングヒーターは「IHヒーター」と「ラジエント」を組み合わせたタイプとなっており、鍋によって使い分けることができます。IHヒーターでは、鉄製のフライパンや鉄鋳物、鉄ホーローなど、磁石がくっついて、鍋底が平らで直径が12cm以上のものなら使用可能です。
また、ラジエントヒーターなら、底が平らであれば、どんなものでも使えます。最近は、IHクッキングヒーターの普及に合わせて、軽量タイプやお値打ちタイプなどさまざまなタイプの鍋も発売されています。また、アルミ鍋や銅鍋など、通常のIHヒーターでは使えない金属鍋も使える「オールメタル対応IHクッキングヒーター」も登場しています。
メーカーによっては大型液晶パネルでタッチ式の操作ボタンが付いていたり、タイマーや温度調節が自動でできる機器がありますので、お年寄りの方にも簡単に操作ができます。また最近では、上面プレートに操作ボタンがついたタイプが登場しており、かがまなくてもラクな姿勢のまま操作できるようになりました。調査結果によると、9割近いユーザーの方は「約1週間で操作(製品)に慣れた」と答えており(注)、すぐに使いこなせるようになるでしょう。なお、60代以上の方でも、83%が「1週間で慣れた」と答えており、高齢の方も上手に使われているようです。
ビルトインタイプは、統一された規格のシステムキッチンサイズであり、簡単に取り付けることができます(人気のワイドタイプも同様です)。また、据え置きタイプも、流し台のガステーブルスペースに収まるサイズです。ただし、機器までの専用配線工事が必要となります。また、お客さまの電気設備状況によっては、その他の工事が必要となる場合もありますので、具体的な工事内容および工事費については、電気工事店や販売店などに、ご相談ください。
IHクッキングヒーターから発生する電磁波レベルは、国際的なガイドライン(国際非電離放射線防護委員会(ICNIRP)※1のガイドライン値※2)を大幅に下回っております。
このため、当社では、IHクッキングヒーターから発生する電磁波は、「人の健康に影響を与えることはない」と判断しています。
ただし、心臓用ペースメーカーをお使いの方は、念のため専門医師とご相談してください。
<測定データの見方>
1.ICNIRPガイドライン値に対するIEC測定値(%)は、複数機器における最大値の範囲を示しています。2.測定値は「ICNIRガイドライン値に対するIEC測定値」として、「Exposure STDモード」で測定した値(%)に結合係数を乗じた値を測定結果として記載しています。3.「Exposure STDモード」で安定して測定できる下限値は約0.3%であるため、0.3%より小さい測定結果は「<0.3」として記載しています。4.ICNIRPガイドラインへの適合判定として、結合係数を乗じた後の数値が「100%を越えなければ適合」としています。
トッププレートは、耐衝撃性の非常に高い硬質セラミックでできています。通常のご使用では、簡単に割れたり、傷ついたりはしませんからご安心ください。サンドペーパーや金属製のたわしで長時間こすると傷がつきます。また、トッププレートの上に乗ったり、重いものを落下させると割れる場合があります。
炎の場合は、炎の熱で下から鍋を温め食材を加熱しますが、IHヒーターの場合は、電気の熱で鍋を加熱するわけではありません。うずまき状のコイルから発生する磁力線によって、上に置かれた鍋の底にうず電流を生じさせます。鍋底の金属は電気抵抗があるため、流れる電流が熱に変わり、鍋の底板が熱くなるというわけです。つまり、これまでの発熱体は炎でしたが、IHヒーターの場合は、鍋自体が発熱します。IHとは、Induction Heatingの略で、電磁誘導加熱プレートの下の誘導加熱コイルに電流が流れると磁力線が発生し、この磁力線の働きで鍋そのものを発熱させるしくみのことをいいます。
炎以上の強火力から炎では難しかった極トロ火まで実現できます。火力が強く、炎よりも加熱スピードが早いので、特に最大火力(注1)で使用する場合はご注意を。2.5~3kWタイプでは、最大火力は湯沸かしなどに使う程度で。通常の炒め物をする場合でも、最大火力よりもやや弱 めの火力がおすすめです。またバターやチョコレートを焦げ付かせずに溶かすことができる極とろ火も得意です。
IHクッキングヒーターでも鍋振りしても構いませんが、鍋をあおるのは、鍋の側面部分が熱くなる炎での調理法です。IHヒーターの場合は、鍋底が熱くなるので、前後左右にズラしたり、お箸でかき混ぜたりするだけで十分な熱が伝わります。鍋振りをして、鍋をプレートから離しているときは、加熱を停止しますが、すぐに鍋をプレートに戻せば加熱を再開しますので、そのままお使いいただけます。
IHクッキングヒーターのお手入れはとても簡単です。
トッププレートのお手入れは、表面温度が十分下がってから、濡れ布巾・タオルなどで軽く拭き取るだけ。
オートクリーニング機能が備わった機種が主流ですが、それらの機能がない機種でもヒーターや庫内に付いた油汚れを焼き切ることができます。お手入れの際は必ず、網を外してください。
鍋底の汚れがトッププレートに焼き付いて、汚れてしまうことがあります。鍋もきれいにしておきましょう。
時間がたった頑固な汚れには、クリームタイプの磨き粉を少量付け、まるめたラップやアルミ箔でこすると、プレートを傷つけずにスッキリ。
トッププレートの汚れを、金属たわしや紙やすり、金属片などで落とすのはお避けください。トッププレートを傷つける原因となります。
太陽光発電は、太陽の光を受けると電気エネルギーを発生する「太陽電池」を利用した発電方式です。太陽の光を受けた太陽電池は直流の電気を発生させます。それをインバーターで交流の電気に変えて、家庭などで使うことができます。
蓄電機能はありませんので、電気を貯めておくことはできません。昼間に発電して、余った電気は中部電力が自動的に買い取るしくみとなっております。
中部電力公式サイト:再生可能エネルギー発電のご契約についてを参照ください。
多くの種類や材質にも対応できます。屋根の上にモジュールを設置する面積が十分であれば設置でき、新築のみでなく既存の住宅でも、多くの屋根で設置が可能です。但し、築年数や屋根の形状、屋根材質によっては設置できない場合があります。詳細は各メーカーにお問い合わせください。
太陽光発電は日射の強さにより発電量が変わります。曇りや雨の日でも発電しますが、発電量は通常(晴天時)よりは少ないです。
太陽電池が発電していれば自立運転ができます。停電用コンセントより、1,300W~1,500W程度まで、電気を使用することができます。発電量は天候により変動し、運転している機器の負荷よりも発電量が少ない場合はパワーコンディショナーの運転を停止します。