ずっとくらし続ける家だから、火災や自然災害への対策も考えておきたい
──そんな方のための情報をご紹介します。
新築・リフォームする際は、火災の予防や自然災害が起きた際の対策についても考えておきたいですね。まずは火災対策を考えてみましょう。 家の中で火を使う可能性がある場所といえば、キッチンです。総務省消防庁の調査によると、住宅火災の出火原因の上位は「こんろ」となっています。また、その多くが過熱防止装置のない器具で火をつけたままその場を離れてしまうことで発生しているとのことです。消し忘れには気をつけたいですね。「IHクッキングヒーター」の場合は、もともと火を使わないという安心があります。また、さまざまな安全機能も充実しています。
東京消防庁の調査では、住宅火災の出火原因の4位に「ストーブ」が入っています。暖房器具の取り扱いについても注意したいですね。「ヒートポンプ式温水床暖房」「エアコン」などの電気暖房を使えば、火を使わずに部屋をあたためることができます。
同調査の6位には「コード」が入っていました。タコ足配線は火災の原因となるため危険です。新築・リフォーム時には、タコ足配線をしなくても家電製品を使うことができるよう、余裕のある数のコンセントを設置しましょう。
火を使わない電気暖房には、さまざまな種類があります。
電気暖房は火を使わないから子どもにもお年寄りにも安心。また、高い省エネ性を実現しています。
ヒートポンプ式温水床暖房
室内の空気を巻き上げず、輻射熱でやわらかくお部屋を暖め、快適なリビング空間を実現します。
エアコン
エアコンの省エネ性能は、この16年で大幅に進化。お得に冷房・暖房ができ、さらに空気清浄・加湿・除湿などの機能がついた機種も販売されており、よりお部屋を快適にします。
ヒートポンプ式温水温風暖房システム
ヒートポンプでつくった温水の熱でお部屋の空気を暖めます。床面に沿って温風が吹き出すので、足下からお部屋の隅々まで効率良く暖房できます。
ヒートポンプ式温水パネルヒーター
ヒートポンプでつくった温水をパネル内に循環させ、その輻射熱で快適な温熱環境をつくり出します。
エコキュートは貯湯式のため、非常用取水栓から水(お湯)を取り出せるタイプもあります。また、災害が起きたとき、電気はほかのライフラインと比較して早い復旧が期待できます。東日本大震災でも、ライフラインの中で復旧スピードが早かったのは電気でした。