エコリフォームの方法と期待できる効果をご紹介します。

エコリフォームとは、人にも地球にもよりやさしい生活環境をつくるリフォームのこと。環境や省エネ・節電への意識が高まる今、注目を集めています。具体的には、断熱性・気密性の改善や省エネ設備の採用によって省エネ性能の向上を図る、換気設備や自然素材の採用によって結露・カビを防ぐとともに室内環境の快適性を高める、などの方法があります。
断熱性・気密性の改善については、住まいの中でもっとも熱の出入りが大きい窓やドアの開口部のリフォームが効果的です。窓やドアからの熱の流出割合は、夏の冷房時には73％、冬の暖房時には58％にも達します。中でも窓の断熱性能強化は比較的工事も容易で、エコリフォームの中でも重要なポイントとなります。

窓の断熱リフォームの方法は「内窓の設置」「省エネタイプのサッシに取り替え」「省エネタイプのガラスに取り替え」の主に3種類。中でも「内窓の設置」は、内窓に断熱効果にすぐれた樹脂製素材の採用と、今ある窓との間に生まれる空気層が室内の熱を外に伝えにくくし、外気温の影響を受けにくい快適な室内環境を実現します。また、断熱効果に加えて結露の抑制や防音効果も期待できます。

窓に断熱リフォームを施す際、併せて考えておきたいのが冬場の暖房のこと。燃焼を伴わない「エアコン」や「ヒートポンプ式温水床暖房」などの電気暖房ならCO₂や水蒸気の発生がないため、空気の汚れや結露を抑えることができ、さらに快適です。
また、ヒートポンプ技術の進化により、省エネ性能がどんどん進化しているのも電気暖房ならでは。たとえばエアコンの消費電力は16年間で43％削減され、省エネ性能は大幅に進化しています。古いエアコンから最新のエアコンに取り替えるだけで省エネを実現できます。

国の補助金などの後押しもあり、年々普及が進んでいる太陽光発電システム。資源が枯渇しない太陽光は再生可能エネルギーとして注目を集めています。発電時にCO₂を排出しないため、地球温暖化防止への貢献にもつながります。
太陽光発電システムの設置を検討されているなら、給湯機にはエコキュートがおすすめです。エコキュートもまた、ヒートポンプシステムにより空気の熱を使ってお湯を沸かす、再生可能エネルギーを活用する機器のひとつです。
給湯のエネルギーは、家庭で使うエネルギーの3分の1を占めます。その消費をエコキュートによりぐっと減らし、さらに太陽光発電と組み合せれば、ダブルのエコ！　地球に無限に存在するクリーンな再生可能エネルギーを最大限に生かせるスマートライフを実現できます。

エコキュートを設置するベースとなる基礎工事。タンクにお湯が入るとかなりの重さになるため、丈夫な基礎を作ります。

（注）施工時間のかからない組立式基礎もあります。

基礎がしっかり乾いたことを確認したら他熱源（この写真の事例はガス給湯器）を撤去し、エコキュートの設置場所を確保します。

基礎に貯湯タンクの脚部をボルトでしっかりと固定します。その後、貯湯タンクとヒートポンプの電源工事および水道配管工事を行います。

残湯量等をチェックできるメインリモコンを台所などに取り付けます。

浴槽にも湯張り等の設定ができる浴槽用リモコンを取り付けます。

（注）機種によっては浴槽リモコンが付かないタイプもあります。

浴槽に湯張り等のアダプターを取り付けます。

（注）機種によっては、アダプターが付かないタイプもあります。

空気抜き作業を行い、試運転を行います。

協力株式会社トーエネック